フルサイズ機とマイクロフォーサーズ機 | ιωι"の研究小屋の分室の犬小屋

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ゆるいです。てきとーです。ただの思い出と趣味部屋です。

一眼レフやミラーレス一眼など、まあ世間一般的に一眼カメラに深く興味を持っていない方は殆ど意識していないと思いますが、昨今はやたらと「フルサイズ」って文言だけは聞いた事があるって人は少しは増えたのではないでしょうか。(たぶん。自信無しw)

 

なんのこっちゃと思われるかと思いますが、これはセンサーの規格の事で、ぶっちゃけ、現状「フルサイズ」と呼ばれてるものは、フィルムカメラのサイズに合わせたセンサーサイズってことです。

 

詳しいことは以下のサイトでお勉強してください(丸投げw)

 

 

 

丸投げしたところで、俺流に。

これがマイクロフォーサーズのセンサーです。

フルサイズのセンサーはこれの約4倍の面積だと思ってください。

 

つまりこういう事です。

で、もし同じ2000万画素機だとした場合、これを見れば解りますよね?センサー面積が大きいほうが1画素当たりに光を取り込める量が多くなるってことが。

 

ちょっとエクセルで作ったよ👇

まず、ここまでくると単純に「フルサイズのほうがええやん!」ってなると思うんですよ。

 

そりゃ物理的に面積が大きいセンサーのほうが、1画素当たりの取り込める光(情報)が多くなるからノイズが少なくて綺麗な写真が撮れますからね。

 

で、例えフルサイズでも画素数が増えて、4000万画素とかになると、当然、1画素あたりの情報量は減ります。例えばこんな風に。

でも当然、マイクロフォーサーズで4000万画素にするとさらに1画素あたりの信号量は減りますから画質は悪くなるでしょう。

 

 

まあこれが、物理的な限界で、そこから先はメーカー各社が独自の画像処理エンジンで高画素化による画質低下を抑制してなんとか綺麗な写真を出力できるように頑張ってるわけです。

 

 

 

で、じゃあマイクロフォーサーズは全方位で劣ってるじゃん!って思う方、それは物事を一つの点でしか見ていないようなものです。

 

カメラの世界は「大は小を兼ねない」です。

 

それは俺自身が身をもって体験しているから言えます。

 

 

要は、その人が求めるもの、用途次第ってだけなんです。撮影対象、目的、使用者の気力体力経済力、それら次第では小さいセンサーサイズでなければ不可能な世界もあるんです。フルサイズセンサーでは絶対に不可能なものもあるんです。

 

 

フルサイズ万能って思う方、その機材で木星や土星をこのように撮ってみてください。

絶対撮れませんから。惑星をここまで撮るにはマイクロフォーサーズでも厳しい。それよりもはるかに面積の小さいセンサー、1/2.3inセンサーとかでないと無理です。

 

 

 

 

俺が普段やってる鳥撮りですが、それに使ってる機材はこうです。

OM SYSTEM(旧OLYMPUS) OM-1 2000万画素機

 ボディ重量599g

 

レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO + MC-14

 レンズ重量760g + MC-14重量105g

 

これでF4.0通しで焦点距離は35mm判換算112-420mmの超望遠撮影が可能です。

その全重量は1,464gと軽量です。

 

 

 

で、俺がフルサイズ機で新たに買う可能性があるのがソニーのα7CⅡです。

SONY α7C II ILCE-7CM2 3300万画素機

 ボディ重量429g

これ、ボディ重量だけでみればフルサイズ機なのにOM-1よりも圧倒的に軽いじゃん!って思うでしょ。カメラはそう単純に考えてはいけません。自分が何をメインで撮りたいのか?そこから考えないといけません。

なので俺の鳥撮りの為の最低限の条件は焦点距離400mmです。その条件を満たす候補はこれ。

 

レンズ FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS

 重量1,395g

これだと焦点距離400mmではF5.6と1段暗くなり、かつ全重量は1,824gと重くなってしまいます。それ以前に、フルサイズ機の400mmレンズは巨大になります。コンパクトになった物もあるとはいえ、デカく重いのはフルサイズの伝統芸。

 

1,824g と 1,464gって大差ないじゃん!って思うかもしれませんが、それは間違いです。俺は以前、1700g以上の装備で鳥撮りしてました。ハッキリ言ってもうそんな装備で外出したくありません。なるべく身軽にして気張らずに行きたいですからね。

 

 

 

なので俺の中でフルサイズ機の立ち位置は、焦点距離は短めで、室内など光量が足りないようなシーンならレンズも小さく軽いのにできるので良いかなと。

 

で、マイクロフォーサーズはマクロから超望遠まで幅広く使えるし、とにかく寄れる!(フルサイズだとあまり寄った撮影ができない)暗所にはそれほど強くないけど、そういう弱点を補えるくらい撮れますよ。特に月の直焦点撮影ではフルサイズ機のD810A(3600万画素)を余裕で負かしましたからね、OLYMPUS E-M10(1600万画素)が。

 

D810A

 

E-M10

 

月撮影ではフルサイズ機は使う気になれません。フルサイズ機で6000万画素のものはありますが、それでもE-M10には勝てないでしょう。勝つためには最低8000万画素でなければね。そうなるとどんどん値段は高くなる。

 

 

 

ま、俺がマイクロフォーサーズを主軸にしてカメラライフを送ってるのは、俺の目的がマクロ撮影、超望遠撮影、動体撮影が多いため、機動力を重視しているからです。

カメラは持ち出さなければ意味がありませんからね。

 

D810Aは星雲などの天体撮影専用で買っただけなので、普段はまったく使われていませんしw

 

そんな俺がちょっと試してみたいなと最近思ってるフルサイズ機が👆で上げたソニーのα7C IIなんですよ。ただ、そいつで超望遠はちとキツイな…使ってみたいけどw