Daimlerには去年の4月から乗ってません。
かれこれ1年ぐらい経ちますが、慣れればやってけるもんです。
でも、そんな私でも郷愁に近いものを感じて、Daimlerを見たくなるときもあります。
そういう時は駐車場のパレットを上げて、ドアをあけて乗り込み、走らせていたあの頃の感覚に思いを馳せてます。
端から見れば、四十を迎えようとするオッサンが埃だらけクルマに乗り込み、ハンドルを握って恍惚としてるわけですから、どこかイってしまってるヒトと思われても不思議ではありません。
なので、こういうのは誰も見てないことを確認してからやるのです。
と、いうような内心の吐露はどうでもいいとして、連休中日の水曜日、たまには何かクルマを見に行こうということで、かねてから気になっていたVOLVOのS80を見に行きました。

VOLVOといえば240とか960にササったものですが、960なんかいまや90年代の遺物と化して捨て値で売られていたりします。
あの頃のVOLVOのトップレンジは奇をてらわず、たまらなく真面目でクレヴァーに見えたんですけどねぇ・・・・・・
さて、S80ですが、2006年8月にフルモデルチェンジしたので、既に5年が経とうとしています。
そんなことさえ今の今まで知らなかったのですが、それだけ意識に昇らないクルマというのもめずらしい。
でも、この前すれ違ったときに見えたリアビューの美しさに、思わずはっとしてしまった次第なのです。

で、近場のディーラーさんへ行ってみれば、連休にもかかわらず客は私とヨメの一組だけ。
んー、大丈夫かいな、おぬしら。
と心配するのもつかの間、営業のおじちゃんが見積書持ってきて懇々とVOLVOの安全性にかける執念について説明をしてくれた。 おかげさまでアイスコーヒーがぬるくなっちまったよ。
やっとのことで実物を見てみると、いやイイですね、適度なLWHで圧迫感も控えめだし、第一、無理して形作ってるところがなくて。
でも、シートに座ればボンネットの先端は見えないし、トランク最後端もつかみにくく、これはソナーで死角部分を補わないと困るだろうなと思ったら、そういう機能はS80きっちりやってるとのこと。

エンジンかけるのはインサート&プッシュの流行系なんですね。
これ、私は個人的にどうしても慣れません。
スターターを回して、すべての気筒にガスと火が回ってから手首のひねりをもとに戻すっていう習性が身に付いてる者にとって、ボタン一つでハイ終わりというのは、「チョン掛け」と言われたNGとおんなじように思えてしかたがないのであります。
でも、世の中そうなってるんだから仕方が無いですね。
シートは私の好みどおり、座面が腿をきっちりサポートしてくれるタイプ。
アンコはほんのすこし薄いかな。ということは、尾てい骨が出っ張ってる縄文系の私だと、長距離でしんどくなるかもしれない。
インテリアはまじめに作ってあって、長く乗っても飽きないと思うけど、たぶん、しばらく乗ってホコリが積もってくると途端に貧相に見えてくるかもしれない。
でも、そういうのが最近のデザインや使ってる素材のトレンドなのでしょう。
あ、それはVWのパサートCCもおんなじ。

乗ったのは5気筒エンジンのモデル。
そのむかし乗ってたホンダのVigorというクルマが5気筒積んでて、4気筒みたいな元気のよさに6気筒の出力が組合わさった感じは、どことなく共通してました。
個人的には嫌いでは無いのですが、もうちょっとシルキーな方が良いと思った。
ハンドリングは店のおっちゃんがニュートラルなんですよ、と力説するように、素直に切れば切った分だけ曲がってくれるのは気持ち良い。
ステアリング機構もしっかりしつらえてあるらしく、将来がたついたりすることもなさそう。
足回りはちょっと期待はずれ。
600万円程度のクルマならば、もっと重厚感を付けて音や振動の伝わり方を抑えてほしかった。
かんたんにいえば、値段に追いついてない。
もっとしっとりしてほしいというのが個人的な感想。
というようなくだらん個人的な感覚の言葉を並べ立てましたが、結論から言うと、新車で買うのはもったいない。
だって、Goo World見ると2007年モデルで3.2リッターのトップレンジが新車価格の約半額で出てますから。 えぇ、中古だったら私は買うと思います。

結局ポンコツなDaimlerの乗り味の記憶から逃げられないのではありますが、20年たったいまでもそんな淡い思い出を想起させてしまうDaimlerというのも、ある意味スゴイ車であることに気づいたのでした。
Love, Daimler.
