相変わらず唯我独尊 ex husband | 最後の呟き壺

最後の呟き壺

あと何年生きるかわからないけれど、今を楽しんで生きるつもりです。その時々の思いを忘れないように記録しています。

これは老女の備忘録として書いています。

昨日、行ってきました娘の家へ。
孫と元夫が10月生まれで、合同誕生会を娘が企画してくれたものです。
食事は買ってきたお寿司と,ケンタッキー、そして味噌汁、サラダ、ケーキという簡単ですが、私たちには十分なものでした。

散歩帰りだという元夫が1時間遅れて登場しました。
相変わらずマイペースな人で、約束時間も守りません。
そして着ていたポロシャツは、なんと大昔、私が選んだ時代物でした。ものがいいので、ほぼ40年経ても、別に古いと感じられないのですが、それにしてもこの人の着るものに無頓着な性格は変わりませんね。とりあえず、目についたもの着たということでしょう。

その上、娘が嫌だというのに、15分おきぐらいにタバコを吸いにベランダに出るのです。娘は煙の臭いが洗濯物に移るのが嫌で、ベランダに干しておいたのを急いで取り込んで風呂場に運んでいました。
孫もそれを見て、「じーじ、タバコは少しにしたほうがいいんだよ」とご忠告してくれる始末。でも、そんなことはどこ吹く風、彼には通じません。
タバコを吸えないのなら、どこにも行きたくないという人ですから。
孫が「じーじが好きなものをプレゼントするって、ママと言っていたんだよね。
今度あげるね」というと、「じゃあ、これがいいんだよ」といってタバコの銘柄を彼に見せていました。
本当に、どこまでもマイペースで能天気な人です。
でも、ひとつだけよかったことは、お酒を飲んでいないことです。
もういいんです。これさえ守ってくれたなら、もう他は目をつぶります。

食事が済んで、お茶になった時、この春に子供達と孫に付いて行ってもらった帰省旅行について話していた時、息子にありがとうメールを出したのに、何の返事もないといたくご立腹していて、「こっちが感謝の気持ちを述べているのに、なんだあの態度は!」と怒るのです。
娘がそのメールを見て、「ほら、ここにいいねサインがあるでしょ。これが返事なのよ。○○ちゃんもすごく忙しいんだから、そんなにレスできないのよ」というと、「なんだこの手形は!バカじゃないか!人が文章で出したのに、なんだこの絵は!」と文句タラタラ。「あいつは君のところにもこんな風なのか?」と聞くので、「そうよ、いつも短い返事かそのサインよ。そんなものなのよ。あの子は昔から、困った両親との交流を避けてきたんだから、ここまでするようになったのは奇跡に近いのよ」といってやりました。
息子がどれ程、アルコール依存症の父親に苦労を掛けられたか、まったく、わかってないんですねぇ、この人は・・・トホホですよ。
その息子が、姉と姉の子供(彼にとっての甥)共々、父親に付き添って、現地でレンタカーを手配し、父親の行きたいところを回ってくれたんです。故郷には次兄が実家を継いでいます。
多分これが父親にとって最後の帰省旅行になるとふんだから、会社も一日半休んで参加してくれたんです。

こういう子供達の思いやりが、わかっているんでしょうかねぇ・・??
私が思わず、「あのね、私たちは失敗した夫婦だったけれど、それでも二人の子供たちには恵まれたのよ、本当に良い子供達なのよ。私たちは感謝しなければならないのに、そんな風に悪態つくなんて・・」と言うと。娘が口に人差し指を当てて「シー!!彼(孫)は何でも聞いていて、わかっているのよ。」と注意してくれました。
そうそう、こんなことは言うべきじゃなかったとおもわず反省しました。

秋の日は釣瓶落としという通り、5時半になるともう、暮れます。
私は一足先に、そこを退出しました。
最後に元夫に向かって「来年の新年会は1月3日、○○ホテルの中華に予約入れておきましたからね.」というと「あっ!あそこなら近いしいいよ。昔、○○君の結婚式もあそこでやって、仲人したんだよな。」なんて、私の記憶にない話をいっていました。(苦笑)
まあ、とにかく、彼は元気です。コロナで外出禁止が続いた頃は、弱っていると
娘から聞いていたのですが、久しぶりに会ってみると、いやいや、なんのなんの、復活したかのように元気で、相変わらずのマイペースな御仁でした。
娘は手を焼きながらも、こうして父親孝行してくれています。
この人は、つくづくラッキーな人だと思いましたよ。
ヤレヤレでございます。