孫とのふれあい | 最後の呟き壺

最後の呟き壺

あと何年生きるかわからないけれど、今を楽しんで生きるつもりです。その時々の思いを忘れないように記録しています。

これは老女の備忘録として書いています。

先日、どうしてもと頼まれて、半日、孫の世話をしました。
世話といっても、ただ単に半日そばにいて、食事の世話をする他は、遊び相手になることだけ。発熱してからすでに2日過ぎていたのですが、保育園登園はまだ許可がおりなかったそうです。
婿も娘もその日はどうしても仕事に行かなければならない日だったそうで、前の晩に急遽、連絡がはいりました。
今まで、私が4回手術を繰り返していたため、婿のご両親にお世話になってばかりいました。ここ1~2年で、ようやく不安なく動けるようになったのと、孫が成長してこちらの話をよく理解できるようになったということで、室内だけなら世話をすることができると思ったからです。
孫と二人だけで、朝7時から夕方6時半までの半日持つかしら?と思っていましたが、孫はこれまでも、人様に預かって頂いているので、聞き分けもよく、なんら危ないこともなく過ぎました。

そして、私自身思いの外に孫と過ごす時間が楽しくて、なんともいえない柔らかい感情がわき上がってきました。絵本を読んでくれる孫の横顔を見つめながら、
あ~、あとどのくらいこうした時を持てるのだろうと予測すると、その時が私の人生で最も大切な時間の一つのような気がしました。
そして、私はいつかこの情景をかけがえのない宝物のように思い出すだろうと思うと、なぜか涙が浮かんできたのです。

小学校へあがって、新しいお友達もできて、いろいろな勉強をするようになれば
こんな風にゆっくりばーばと遊んではくれませんものね。

その時思い出したのは、私自身が幼いころ、父、母それぞれの祖母達と二人だけで過ごした記憶です。
母方の祖母は、冬の夜、私を布団の中で抱きしめて、冷えた足をその温かく柔らかな太ももにはさんで「まぁ、○○ちゃん、こんなに冷たくなるまでお外で遊んでいたの?駄目よ、女の子は冷えちゃいけませんよ。」な~んて、子供の私に分るはずのないことをいっていましたっけ。あの温かさは忘れられません。
また、父方の祖母は、私が幼稚園で習ったばかりの昔話(権兵衛さんの冒険譚のようなお話でした)を話して聞かせると、驚いたように、なんてこの子は賢いのだろうと、夕食の時、両親の前で褒めちぎってくれました。幼いながらも、祖母に褒められたことが嬉しくて、その後、私は幼稚園で聞いてきたお話をいつも暗記して両親に聞かせたものです。
普段、触れ合うことが少ない祖母達でしたが、その時の思い出はきらきら光る
水面のように、時々心に浮かび上がって私をやさしく包んでくれます。

あと何回、こんな時をすごせるのでしょうか。
きらきら光る思い出を作りたいと、今朝は孫に食べてもらうつもりでマフィン
(チョコチップとブルーベリー)を焼きました。
そして、冷凍しておいたスープ3種(ミネストローネ、ゴボウ、中華春雨)。
これをもって、明日は娘の家に行ってきます。
元夫の誕生祝を娘が用意したそうです。
はい、わたしも久しぶりに元夫に会ってお祝いを言ってきますね。
娘、孫を仲に切れない縁が続きます。やっと訪れた穏やかな関係です。

孫とのふれ合いに深く感謝です。