メンテナンスの最難関が改良されたマイナーチェンジモデル


↑このモデルから「APS-3」へと名称が変わりました。
価格は税込みで3万8280円です!
外箱のデザインがシンプルになり、従来品のブラック一辺倒からカラーリングがブラッシュアップされました。
アウターバレルのシルバーやコンプレストシリンダーのガンメタルが印象的です。
モノトーンでかっこいい
遅くなりました。1月19日に開催した『APS-3分解&組立ワークショップ』のご報告になります。みなさんすでにご存じのとおり、昨年12月に「APS-3(マイナーチェンジ)」が発売されました。以降、当ブログではこのモデルをMC(minor change)と称します。中身がどう変わっているか興味があることを山中さんへお伝えしたところ、新品のMCを分解&組立にお貸出しいただきました。APS-3系に特化している当ワークショップですからとてもありがたいお話です。使用後のMCはすでにお返ししております。ホビーショップフロンティアさま、ありがとうございました。
では、本題にまいりましょう。いつものようにバラして組み立てるのでMCで変わっていたところだけを抜き出しました。最大の変更点はコンプレストレバーの軸の抜け止めにしていた波型平行スプリングピンがイモネジになっていました。これまでも何度か当ワークショップでもお伝えしていた分解の最難関が改良され、より簡単に分解しやすくなっています。その恩恵はコンプレストシリンダーを分解するときです。APS-3全般は湿気があるところで数多く撃つとコンプレストシリンダーのところに水分がたまっていく宿命があります。そこで定期的に分解して点検、水分があればそれを除去をするのが一般的です。湿気が少ない、または数多く撃たなければそういう症状にはなりませんのでさほど心配することではありません。ただ一日に何百発も撃って練習に明け暮れる人にとっては問題でした。
従来品はその波型平行スプリングピンが埋め込み式でして、抜き取りには特殊な工具が必要でした。それを使わなくてもコンプレストレバーの軸自体はピンポンチで叩いて抜くことができます。でも手荒く扱うことになり、トビー澤田はそれをよしとしていません。特殊工具を自作して波型平行スプリングピンを抜いています。ただ、何度もそれをするのは非常に手間がかかるということでトビー澤田は「トメキチ君」を開発したわけです。

↑手垢の付いていない新品の銃はいつ手にしてもいいものです。
各部の動きは滑らか


↑フロントトリガーガードのネジは一般的なものになっていました。
意外に大事なところです。
従来品はタッピングビスのような先細りの形状でネジの固定力が不足していました。
それにより、手荒にコンプレストレバーを操作するとこのフロントトリガーガードに余分な力が加わり、このネジがダメになる事象がありました。
トラブルケースとしては少ないものの、従来品のウィークポイントとして有名です。

↑いつも通りの分解で、特筆することはありませんでした。
なので詳細は割愛。
まずはささっと上下にわけます

↑続いて上下に分けたユニットをそれぞれ左右に分解


↑今回の最重要ポイントです。
なんとコンプレストレバーをとめている太軸の平行ピンは抜け止めのイモネジを六角レンチで外せば簡単に抜くことができました。
よってコンプレストシリンダーのお手入れは簡単になります。
従来品の太軸平行ピンの抜け止めには波型平行スプリングピンを埋め込むようにしていて、スプリングピンの抜き取りにとても手間がかかっていました。
MCならその手間暇は心配しなくていいですね。

↑こちらは従来品。
ピン状の特殊工具を自作してそれで波型平行スプリングピンを抜いているところです。
MCはこの面倒な作業しなくていいわけです。
ああ、なんて楽なんでしょうw

↑上記以外ではとくに大きな変更点はありませんでした。
いつもの手順で組み立ててワークショップは終了
いかがでしたでしょうか。コンプレストレバーの形状がMCで変わっていたのはマルゼンさんの発表で知っていましたが、見えないところも改良されていました。これはユーザーにとってはうれしい限りです。一方で、APS-3は発売されてからだいぶ経つことから新作競技銃が期待されていました。しかし、MC用の新しい金型を起こしたということは新作競技銃の登場はまだまだである、との予想ができます。それはそれでちょっと悲しい心境です
さて、次回のバラクミは……未定です。春か夏頃にできればと思っています。個別でバラクミやってほしいというかたはトビー澤田までご連絡ください。作業スペースをご用意いただければ出張します。出張プランはこちらをご覧ください。