多くは自分で生み出している
今日から2日間、2026年APSカップ東京本大会です。APSの試合としては一番大きな大会になります。初日のライフルクラスは70人、翌日のハンドガンクラスは282人の参加者になるようです。「本番は緊張するなぁ」と思っている方も多いでしょう。
でも、ちょっと待ってください。本大会も公式競技会のひとつです。会場の広さや雰囲気、照明などは異なりますが、普段と標的までの距離や高さ、標的の大きさなどが変わるわけではありません。することだって、いつもの練習や模擬試合、公式競技会と大きく変わるわけではありません。
銃を保持して立ち位置を確かめて、構え、狙って、トリガーを落とし、標的にBB弾を送り出す。それだけです。それなのに本大会になると「普段のようにはいかない」と思ってしまう。なぜでしょう。
もしかすると、本大会そのものよりも、自分自身が本大会を特別なものにしているのではないでしょうか。
「本大会だから失敗できない」
「自己ベストを出したい」
「いい点を取らなければ」
「周りはみんな上手そうだ」
そのようなことを自分で付け加えていませんか? 本大会という事実に「失敗してはいけない」という意味まで追加していませんか? その余分な意味付けがプレッシャーのもとになり、緊張を生み出します。また、参加者の顔色がすぐれないところを感じて、自分はなんでもなかったのに急に不安になっていませんか?
もちろん、本大会の雰囲気が普段と違うのはわかります。大勢の撃ち手が集まるのですから、緊張するなというほうが無理でしょう。
だから、緊張しないようにと考える必要はありません。「今、自分でプレッシャーを作っているな」と気づくこと、そして余分なものを少しずつ取り除いて身軽になっていくことを意識してみてください。
本大会とはいえ、今撃つその一発まで何かに変わるわけではありません。目の前にある標的に向かって、いつも練習してきたことを行うだけです。
それだって簡単にはいかないかもしれません。本番で緊張する、思ったように当たらない、序盤で得点を落とすこともあると思います。
でも、そこで「やっぱりダメだ」と決めつけない。競技は最後の一発まで終わりません。どれだけ緊張していても、やることは変わりません。いつもの射撃のプロセスをよく思い出してください。それを最後まで繰り返します。
自分で作った本大会という幻影に惑わされないように。プレッシャーの原因に気づき、少しでも余計なものを手放しましょう。
最後は、うまくいってもいかなくても最後の一発まであきらめず、気を緩めずに撃ち切る。トビー澤田も、そういう気持ちで本大会へ臨みます。
最後は、うまくいってもいかなくても最後の一発まであきらめず、気を緩めずに撃ち切る。トビー澤田も、そういう気持ちで本大会へ臨みます。