睡眠と食事、足りていますか?
9月に入りAPSカップの射群やそのタイムスケジュールが発表され、試合が一段と近づいた感が増ましてきました。選手は射撃の本番で、できるだけ普段どおりのパフォーマンスを出したいと思うはずです。
そのために、技術の練習以外にも本番前にできることがあります。特別なことではありません。むしろ、当たり前のことばかりです。
まずは睡眠です。前日に遅くまで練習したくなる気持ちは分かります。でも本番で使うのは銃を持つ腕だけではありません。集中力や判断力も必要になります。睡眠不足の状態で本番を迎えると身体の反応が遅くなったり、思考が鈍ります。銃の動きの確認くらいに留めて練習を切り上げ、さっと寝るほうがいいでしょう。
そして、もう一つが食事です。当日はカロリー不足にならないように注意したいところ。本番では普段より緊張します。緊張状態が長く続けば、それだけ身体にも負担がかかります。空腹やエネルギー不足が重なった状態では、集中力が落ちたり、身体の震えを感じたりすることがあります。
特に、もともとやせ型の人は「緊張しているから食べられない」で済ませず、意識して少しでも食事を取っておいたほうがいいと思います。ただし、食べればいいというものでもありません。本番直前にたくさん食べれば、今度は胃が重くなります。食後は消化のために身体が働くので、満腹の状態で射撃に臨むのは快適とはいえません。
大切なのは、本番の時間から逆算して、無理なく食べておくことです。普段から食べ慣れているものを、普段に近い量で取る。そのくらいで十分でしょう。
射撃では、どうしても「本番で何をするか」に目が向きます。本番でできることは意外と少ないものです。だからこそ本番までにできることをやっておく。十分に寝る。食事を取る。そして、余計なことをしない。
派手さはありませんが、こうした当たり前の準備が、本番で自分の射撃をするための土台になるのだと思います。