初心者でいられる時間は意外と短い
 
 初心者には、初心者だけに与えられた特権があります。それは、失敗が許されることです。
 初めて競技を始めれば、操作を間違えることもあるでしょう。ルールを忘れることもあれば、間違ったところへ撃ってしまうこともあるはずです。それでもまわりは「最初はみんなそうだったよ」と受け止めてくれます。
 だから遠慮する必要はありません。分からないことはどんどん聞いてみましょう。やったことのないことにも挑戦してください。失敗したら次に直せばいいのです。

 実は、ベテランになるほど失敗はしづらくなります。「もう知っているよね」「経験者だから大丈夫だよね」という目で見られるようになり、安全管理やマナー、立ち振る舞いにも責任が伴います。
 つまり初心者という肩書きは、ずっと続くものではありません。経験を積めば、自然とまわりから期待される立場になります。だからこそ初心者のうちに恥をかき、失敗を重ね、たくさん質問しておくことには大きな意味があります。その経験が、後になって必ず自分を支えてくれます。

 「初めてなので教えてください」
 このひとことを自然に言えるのも今だけです。せっかく与えられた特権です。遠慮して使わないなんてもったいないでしょう? ベテランにはなかなか使えない言葉ですから。 失敗して、学んで、また挑戦する。その積み重ねが、いつか「初心者を卒業した自分」を作ってくれます。だから今は、初心者として堂々とその特権を思い切り使い倒してください。

 ただし、ひとつだけ最初から注意してほしいことがあります。それは、銃口の先に何があるのかを考え、確認すること。「エアソフトガンだから」「ダウンレンジに向いているから」「弾は入っていないから」という理由は、銃口方向を考慮しなくていい理由にはなりません。
 残念ながら、どの世界にも経験者なのに危うい扱いをする人はいます。だからこそ、安全意識だけは初心者のうちから習慣を身につけてください。最初に身についたクセは、その先の射撃人生を支えてくれます。
 
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