「シルエット」対策に有効なハイサイトをオリジナルで作製。もちろんブルズアイ、プレートもこれでOK!

 
9月から販売しているハイサイト「まるみえ君」の詳細をお知らせいたします。
実際に触って確かめたいかたは12月8日15時ごろ、赤羽にお越しください。
当該製品を試射できる準備をしてお待ちしております。
 

製品名:APS-3OR用ハイサイト「まるみえ君」

  • 価格 :9000円(前後サイト1組)
  • 販売数:7セット
  • 素材 :フロントサイト=アクリル削り出し(土台のマズルベースはおまけ)、リヤサイト=MJF(ナイロンの一種で3Dプリンター製)
  • 特長 :APS-3ORの標準照準器よりも大きくそして高さを上げ、ブルズアイ標的を狙う設定(エレベーション)のままシルエット標的も6m~10mを狙える仕様
  • 販売 :基本は対面販売のみとします。本記事のコメント欄やツイッター(現エックス)などからご連絡ください。ただし、Tobby_Sawadaと直接面識のあるかたには遠方でも対応いたします。その場合は、後日お知らせする振り込み先への入金を確認したのちに郵送(別途実費)いたします。
 
 APSハンドガンのユーザーはご存じの通り、APS-3シリーズやAPS-1グランドマスターシリーズなどのAPS競技銃にはBB弾の飛翔距離を延ばすホップアップ機能は備わっていません。ですから遠くを狙うほどに弾の落差は大きくなります。そこで問題になるのがAPSハンドガン競技のシルエットです。シルエットは6mから10mまで1mごとに置かれた3cm四方のアルミ標的を倒すことを目的にしています。使う銃とBB弾によって狙点は異なりますが、おおむねAPS-3シリーズでAPSグランドマスター弾0.29gを使うとアイアンサイトなら6mと7mはシルエット標的の下目、8mは中央、9mは上目、10mは標的の上辺あたりを狙うのがひとまずの目安になっています。つまり8m以上から標的をサイトで覆い隠すようになります。
 ただでさえ3cm四方の標的は小さいですからその上、サイトで覆い隠すように狙うと標的が見える面積はさらに小さく(薄く)なります。これ老眼にはこたえます。10mにいたっては完全にサイトで隠すように狙いを付けなければいけません。もはや何もない空中を狙っているような感覚です。
 この状況を変える方法は2種類ありまして、ひとつは距離に応じてリヤサイトのエレベーション調整(上下)を行う方法です。もうひとつは標準のサイトよりも嵩が高い、いわゆるハイサイトを使う方法です。
 これまでTobby_Sawadaは前者の方法でしのいできました。標的が全部見える状態にエレベーション調整を都度都度してきました。ただそうすると変え忘れという事態がつきまといます。競技に集中していると調整を忘れる、または戻し忘れるということが起きます。そこでいろいろ方法を模索していたところ、とあるかたからハイサイトのサンプルを預かる機会を得ました。それを使って初速を調整すると、6mから10mまで狙いを付ける位置はだいたい標的と土台の境目あたりになることがわかりました。このハイサイトの有用性を知っている人だけが使えるなんて面白くありません。だったらそのハイサイトの仕様をもとにして自分が必要と思う要素を付け加えて販売してみようとなったのが、このまるみえ君です。
↑フロントサイトはアクリル削り出しで幅は6mm。
ブルズアイを狙う際に起こりやすい「狙いこみ過ぎ」を防ぐ目的で、あえて太くしました。
間には2mm幅の集光アクリル(緑)を入れ込み、小さなシルエットでも中央を狙いやすくしています。
集光アクリルの視認性のよさはプレートを狙う際にも役立ちます。
緑が明るすぎるなら乳白色のテープを天面に張ったり、部分的に黒テープを張ったりすることで明るさを微調整できます
 
↑まるみえ君のフロントサイトは土台のマズルベースとあえて接着していません。
仮組後に試し打ちしてみてエレベーション調整の範囲に収まっているのを確認してから接着することをおすすめします。
もしエレベーションの範囲よりもフロントサイトが高かったら(着弾が低い症状)、フロントサイトの底面を少しずつ削って調整してください
 
↑まるみえ君(上)と標準フロントサイト(下)の比較。
標準よりも大きく見えるためぱっと見の視認性が上がります
 
↑まるみえ君のリヤサイトは工業向けの3Dプリンターで出力しました。
凹(ノッチ)の幅は5.4mm。
加工なしで標準リヤサイトと交換可能です。
標準リヤサイトは後ろからみると光の加減で端面のエッジが反射で光る場合がありますが、まるみえ君は反射しやすいエッジを鋭角処理してできる限り反射しないように工夫しました
 
↑まるみえ君の後ろ側。
中央に縦溝を入れています。
お好みで白の塗料を流し込んだり、蛍光ラインテープを張る際の目安にしたりしてください
 
↑左がまるみえ君、右が標準リヤサイト。
横幅を広げることで前方の不要な視界を塞ぎ、サイティングに集中できるようにしました
 
↑実際に取り付けてみるとこんな感じです。
自分はフロントサイトの両端に黄色の集光アクリルを追加で張って、フロントサイトとリヤサイトが作り出す隙間を見やすくしました。
また、フロントサイト先端に黒テープを1.5mmほど張って縁の視認性も上げました
 
 いかがでしたでしょうか。Tobby_SawadaがAPSハンドガンの競技をしていて、ここはこういう仕様だといいよね、という形状や機能を盛り込んでいます。自分でも同じものを使っていて不便を感じるところはありません。もし気になるところを一点だけ挙げるとしたらブルズアイの狙点をだいぶ下目(6時照準で5点圏のラインあたり)にすることぐらいでしょうか。逆にプレートは少しだけ撃ちやすくなります。標準サイトよりも腕を上げる必要がありませんから。ほんのちょっとした差ですけども。
 もし興味がありましたら本記事のコメント欄やツイッター(現エックス)などからご連絡ください。
 
 なお、12月8日(日曜)に行うAPSハンドガン練習会を開催した後、同じ会場でまるみえ君の展示販売(15時~17時)を行います。試射用としてTobby_Sawadaが競技に使っているAPS-3を用意します。実際にご自分で6m~10mのシルエットを撃ってみて、まるみえ君の実用性をご体験ください。当日ご購入され、ご自分のAPS-3ORもお持ち込みいただければその場でまるみえ君の組み込みを無料でいたします。見るだけ、試射だけでもかまいません。どうぞお気軽にお越しください。
 
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※ニッチな商品のため、基本は対面販売です。その際、製品説明や取り付け方をお伝えします。ご希望あればその場にて組み込みもいたします。お問い合わせはコメント欄やTwitterにてご連絡ください。