感覚をつかむチャンスは一瞬
精密射撃は「いつものように」というのが大事なようです。いつものように立ち位置を決めて、いつものようにグリップに手を沿わせる。いつものような力加減で構えて、いつものようにトリガーを操作して擊発し、フォロースルーもいつものように。
いつもの感覚なんてAPSを始めたころにわかるわけありません。でも古いエアピストルの教本にはそんなことが書かれていました。ですから練習でどうやっていくとどんな感覚になるのかひとつずつ試していきます。前回と比べて、一週間前と比べて、一か月前と比べて何が違うのか。ノートにできる限り今のポジションを記録しました。そうやっていつもの感覚を養ってきました。
教本には外的姿勢やら内的姿勢なんかもしれっと書かれていました。APSを始める前の自分はバイクでサーキットを走る楽しみがあって、内なる筋感覚や重心位置=内観というものをいつも意識していましたから外的/内的姿勢という用語にそれほど違和感はありませんでした。
ともかくそのようにして練習を繰り返し続けていくとどこかで、これは! というものに出会います。もちろんよい結果がともなったものです。そのままでは感覚は一瞬にして通り過ぎていきます。だからなんとしてもその感覚を捕まえます。指先なのかグリップなのか、腕なのか上半身なのかとりあえずなんでもいい、どこでもいいから感じ取った部位に集中してフィーリングを言葉にして記録します。その後、感覚を再現するにはどうしたらいいのか考えます。そして考えたことを練習で試して、修正して、また試す。ある程度かたまってきたら練習試合で試し、本番でも試します。そうやって感覚を練ることをしてきました。
今まさに、右撃ちから左撃ちにスイッチした状況で同じことをしています。右で撃てたことを左に落とし込む。でも面白いもので左はまったく筋感覚やクセが違います。困ったものです。とはいえ焦ったところでどうにもなりません。ボチボチ練習を積み上げていきましょうかね。