整理したことを、まず伝えるから

 

    街中の道端でバイクを停めて一息ついていると、道に迷った人から声をかけられる機会があります。先日もそうでした。

「ここに行きたいのですけど分かりますか?」

    同年代と思われる女性が差し出したスマホの画面にはどこかの公民館が表示されていました。スマホの地図はヘッドアップで、スマホを傾けると画面がワンテンポ遅れて回転します。こりゃ、たまらん。自分はノースアップ派で、地図表示がぐるぐるするのに慣れておらずこっちも混乱します。すぐさま彼女のスマホをノースアップに切り替えて北向きに画面を固定し、目的地を確認させてもらいました。すると現在地から東へ直線で100mくらい離れたところ。ちょうど高速道路を迂回して歩くので、実質200m~300mは歩くでしょうか。

「指し示した方角(北)に向かって進み、1つ目の信号で右に曲がります。そして高速道路の下を超えた1つ目の路地をまた右です。少し歩くと公園が左手に現れてくるのでその手前の建物が目的地です」

    そんな感じを伝えました。もっと詳しい説明はできますが、曲がる目印と方向だけを簡潔に伝えました。情報が多いとかえって混乱するかもしれませんから。スマホのナビを手にたずねてくるということからもその判断が適切だと思いました。


    この一連のやり取りのポイントだけを抜き出せば、ウチのAPS練習会でやっていることとおおむね同じです。APSを始めたいという目標を持っているみなさんに伝えることは、まず大事なことだけに絞ります。「安全に銃を取り扱う」のはどこでも基本ですし、「トリガーを丁寧に操作する」というのもベテランであっても課題になり続けます。スムーズなトリガー操作のためにはグリップの保持も適切な力で必要です。そういうわけで銃を三脚に置いてトリガー操作を集中して練習する置き撃ちを最初に勧めています。

    立ち位置や射撃姿勢、呼吸、照準、フォロースルーなど他にも要素はたくさんありますが、それらは徐々に覚えていけばいい。仮に詳しい説明を一度に増やしても混乱するだけ、というのはおわかりいただけるでしょう。

    もちろん、ウチのAPS練習会・シュート&ファンへ定期的に来てくれれば、ちょっとずつほかの要素もお伝えしていきます。

    ひとまずウチに限らず、どこのAPS練習会でも構いませんからそこの先達にたずねてみてはいかがでしょうか。


↑2023年の赤羽公式競技会と併催していたAPS体験&練習会の様子
人に見られる、という意識の中で射撃することは実戦的な練習になります。
本当は“誰もほかの人の様子など気にしていません”けどねニヤニヤ

 

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