
交換作業中、例によって店内に展示されている車両をウインドウショッピングしていたら、スティーブン・スピルバーグが監修したのではと思わずにいられないバイクを発見した。ドイツ製のBMW社の製品らしいが、ヘッドライト周りのデザインがどう見てもE・Tのそれであり、色も宇宙人の中でももっともメジャーな”グレイ”の肌を思わせる渋い銀色である。NASAのジェット推進研究所の故カール・セーガン博士がこれをみたら吹き出さずにはいられないだろう。ハリウッドから著作権侵害で裁判に訴えられても当然として社会は受け止めるであろう事は想像するに難くない。
整備が終わり車両を引き取る際に担当してくれた工場長が”あと3800キロで新車になりますね。私ここの工場に赴任して今月で4年になります。このバイクのメーター(距離計)がゼロになるのを見届けないと移動できませんよ。早く走って下さいね。”と意味不明な事を口走った。どうも私は経験の浅い整備士には任せられない厄介な客らしい。バイクの10万キロは車の20万キロに相当する。彼が作業の際にキャリパーのOHを近々した方がいいと助言をくれた。まだまだ彼との持久戦は先があるようだな。