実験機の整備と改造がひと段落したので、楽天でマイクロ水力発電機を発注しました。
順調に行けば5月4日に、中国の深センから発電機が届きます。
楽しみです♪
少し暇な時間ができたので、サーフィン発電 (SSPG) について少し掘り下げて説明したいと思います。
先ずは、先日紹介したハワイのビッグウェーブをドローンで撮影したYouTubeの動画で、眼が釘付けになったところがありました。
それは最初の方の、丘の上から飛び立ったドローンが、サーファーが集まる波のポイントに向けて飛び立って行く際の景色です。
以前から、大きな波は海底の地形に恵まれた場所で発生するのは知っていました。
しかし、これほどまでに穏やかな海で、こんなピンポイントで発生しているとは思っていませんでした。
AIのGemini君に尋ねると、この波は、遥か何千キロも離れた北太平洋で発生した長周期のうねりがここまで到達しているそうです。
そして、ハワイ諸島には、このような大きな波が立つポイントが何か所もあるそうです。
ならば、その少し離れた場所にSSPGの施設を作って、穏やかにスマートにエネルギーを回収できないだろうかと思ってしまします。
サーフィン発電 (SSPG) は波立つことを嫌う | フルメタルジャケット
それでは、日本はどうか?
残念ながら、穏やかな海でこれほど豪快なエネルギーが開放されている海岸は見当たりません。
しかし、普段から大きめのサーフィン波が見られる海岸はいくつもあり、そこには、沖合から大きなエネルギーが到達していることが判ります。
例えばたびたび書いてる宮崎の一ッ葉海岸とか
房総半島の南端なども。
探せば、たくさんこんな海岸はあると思います。
それに、海底の地形の影響で大きなサーフィン波は海岸まで届いていないけれど、条件さえ整えば、うねりが大きなエネルギーを持ってきそうな場所もあることでしょう。
私が初めてサーフィン発電を公表した2013年ころから比べると、世界各地で海岸部での波力エネルギーの利用も、いろいろ考えられているようです。
その中でサーフィン発電 ( SSPG ) が特徴的なのは、上のリンクでも紹介していますが、”大きな波”を敢えて、立てないようにしてうねりが運んでくる巨大なエネルギーを水平流に変えようとしているところでしょうか。
いつも掲載している、横浜臨港パークで拾った壁画に書いてあった奴です。
そのとても小さな実験機がマジンガーb・改になります。
波打ち際で打ち寄せて来る波を砕波直前で捉えて、水平流に変換するのが狙いです。
これは、まだまだ小さな機体ですが、大きくなった時の姿も想像しながら作っています。
まあ、なんというか小さな子供のお絵描きそのものですね。
でも、それでいいんです、気持ちさえ伝われば。
海中に延びるレールの上を、フレームに車輪が付いた機体が入って行くところです。
機体には各種センサーが付いていて、波の状況に合わせてプラットホームやウェブスクランダーが稼働します。
黄色いところが発電機、そして機体を引っ張るケーブルに電力線も付いている構造です。
大きさは、ジャンボジェットくらいでしょう。
ここで得られた電力は、すぐ横の海で海水を電気分解して、保存性と可搬性に優れた水素に変換されて貯蔵されます。
このような方式を、どんどん洗練されて、効率化、巨大化されてゆくのを想定しています。
そうすれば、世の中の電源コードに繋がっている製品以外は水素で動かせる可能性が出て来るし、世の中のあらゆる製品を水素エネルギーで動かすとなると、膨大な産業が生まれ、数十年単位での長い時間と、天文学的なお金が廻ることになるでしょう。
そして、水素社会が実現するころには、核融合も実用化されているかも知れないし、閉塞感に溢れた社会も改善されていると思います。
自分は火付け役で終わるかも知れませんが、世界には約85億人の人がいて、優秀な科学者やエンジニアも数えきれないくらいいます。
今度の実験を成功させて、好奇心にあふれる人達を少し刺激できればと思っています。
人間、人一人の力は限られているけれど、多くの人々が集まって知恵を出し合うと、とても大きな力になります。
そんな展開を夢見ています。





