ビジネスコンテストへの参加のお勧め~懇親会 | フルメタルジャケット

フルメタルジャケット

こんな時代だけれど、日本のモノづくりを再起動したい。

今回は、ビジネスコンテストのプログラムの一番最後に位置する、参加者やオーディエンス、審査委員が御馳走を囲んで談笑する場、懇親会について書きます

 

最初にお断りですが、それは”懇親会”ではなくて、”交流会”というのかも知れません。

 

でも、私はずっと懇親会だと思っていたので、ここでも懇親会と表記させていただきます。

 

 

ここ数年は、コロナの影響もあり、懇親会を取りやめにしたビジネスコンテストもあったかと思います。

 

コロナも落ち着いてきたし、これからは復活してくるのを期待しています。

 

ビジネスコンテストのプログラムの中に懇親会が有るか無いかは、コンテスト主催者のホームページで確認することができます。

 

その際に、一緒に見て欲しいのが、そのコンテストの後援・協賛者の項目です

 

そこには、起業家のための公的支援機関、金融機関、ベンチャーキャピタル、監査法人、会計法人など、起業家をいろんな面でサポートしてくださる法人の名前が並んでいると思います。

 

ビジネスコンテストの懇親会には、これらの後援・協賛の方々が来場している可能性が非常に高い場所です。

 

だから、ビジネスコンテストの懇親会は、何かとサポートが欲しい起業家と、サポートをすることをビジネスにしている法人との集団お見合いの場であるとも言えます。

 

しかも、お見合いの相手側には、こちらのビジネスの概要は、先のプレゼンテーションで既にインプット済です。

 

そんな人たちと知り合いになり、名刺を交わしておけば、後日相手先を訪問する段取りもはかどるし、訪問した際の話の切り出しもうまくゆきます。

 

 

もう一つの懇親会に参加するメリットは、華やかな場になれることです。

 

社長なら、これも大切なスキルです。

 

営業職などで接待経験が豊富であるとか、学生時代はサークルの宴会部長をしていたとかで、場慣れしている人にとっては、今更なのかもしれません。

 

でも、地道にコツコツやってきた技術系の社長なんかには、この場は決して居心地の良い場所ではありません。

 

私も最初の頃は、借りてきた猫のような感じで、一人でぼーっと突っ立ている時間が多くありました。

 

自分だけ、浮いている.....。

 

でも、回数を重ねていると慣れてくるものです。

 

それに、思いかけない出会いもあります。

 

私達の会社には、前回に登場したOさんとは別人の、Oさんが顧問になってくれていました。

 

こちらのOさんとの出会いも、横浜の何かのビジネスコンテストの懇親会で、私が一人でぼーっとしていた時でした。

 

ニコニコした小柄のおじさんがやって来て、パワーデバイスの特性に関する、かなり技術的な質問をしてきたと記憶しています。

 

彼がくれた名刺には、いかにも自分で作った研究所という感じの屋号がありました。

 

質問に適当に答えると、ニコニコしながらも、さらに鋭くポイントを突いてくる、これの繰り返しが何度かありました。

 

これは、ただ者ではないことはすぐに気づきましたが、なかなか面白くて、しばらく二人でマニアックな技術談議に熱中していました。

 

実は、こちらのOさんは、T芝で放送機器関連の技術を牽引されてきた方でした。

 

今は元気がないですが、あのころのT芝は、日本を代表する巨大電機メーカーでした。

 

人脈もとても太くて、私ではとてもお目通りのかなわないような大企業のトップにも、ミーティングの場を作っていただきました。

 

そして、後日登場しますが、銀行との付き合いを始め、財務形で力強いサポートをいただいた超個性的なSさんとの出会いも、ビジネスコンテストでした。

 

 

以上のように、ビジネスコンテストは書類作成、プレゼンテーション、質疑応答、華やかな場になれて人脈作りと、ベンチャー企業の社長に必須のスキルを向上させるのに、かっこうの場所です。

 

しかも、無料だし、何度でも挑戦ができるし、美味しい料理も食べられるし、良いこといっぱいあります。

 

次回は資金調達について書きます。