意を決した次は、何等かの行動に移す段階になります。
そこで、毎年、年に1回のペースで横浜にて開催される「横浜ビジネス・グランプリ」に自分の事業プランを書いて応募しました。一次審査向けにエントリーシートにビジネスプランを書き上げて、事務局に提出した日が2008年 9月15日でした。その日にアメリカで投資銀行であるリーマン・ブラザーズが経営破綻しました。いわゆるリーマンショックの始まりでした。私も翌日以降、リーマン銀行の破綻のニュースは把握していましたが、当初はそれほど深刻な問題になるとの意識はなく、マネーゲームに走ったアメリカの投資銀行の一つの破綻という認識でした。
今にして振り返ってみると、この半導体用フォトマスク検査装置の開発と販売を目指した当社の事業は、ビジネス構築の節目・節目の、ここが勝負所というタイミングで、世の中の困難な事態に遭遇してきました。めぐりあわせの悪さというものを感じましたが、それが運命というものかも知れません。
その年の年末にかけてリーマンショックはサブプライムローン問題を誘発して100年に1度とも言われる世界恐慌へと進展してゆきました。その中での会社の設立準備だった訳ですが、11月に誕生したオバマ政権には期待をしました。石油業界とのつながりの深い共和党のブッシュ政権に代わって、若い民主党政権が誕生したことで、その当時の不況対策としてのグリーンテクノロジのいっそうの推進が期待できました。
2009年になると、神奈川産業振興センターにて、企業家のために設けられたビジネスプラン実践講座に参加し、会社設立のためのノウハウを勉強しました。その一方で、仕事で知り合った相棒S氏に手伝って貰って、設立のための定款作りや登記を薦め、知人からの出資を仰いで資本金を準備しました。
そして、S氏を取締役に迎え、2009年4月7日に、神奈川産業振興センター7階のインキュベーションオフィスにて株式会社アジャイル・パッチ・ソリューションズを設立しました。
その時から日本のベンチャー企業と同じ、資金調達の問題に悩まされ続ける日々が始まりました。本格的に装置を開発するためには、十分な資金を考えると5億円程度の投資を必要と考えていました。これは後に様々な技術検討や協力会社や部品の選定を経て、最終的には1億5千万円まで圧縮できたのですが、それはもっと後になってからのことでした。
当初は、S氏の伝で、いわゆる日々の食いつなぎのための収入を得る見込みが立ちました。それも開発に係わる仕事でした。また、彼は2000年に自分の会社を設立いて、ベンチャーキャピタルから多額の資金を集めた経験があり、資金調達に自信を持っていました。
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