来年の春を目標に本を出そうと準備を進めています。てくてく旅の話を織り交ぜながら、ここまでの5年間のことをいろいろ書き綴っています。ブログよりは重たくて社会的にインパクトのある内容になっています。出版までの道のりは長いですが、がんばります。

10月24日・月曜日(展示会は26日)から28日・金曜日までパシフィコ橫浜で
「Smart City Week 2011」
が開催されています。
昨日は同時開催された横浜市主催のカンファレンスを聴講してきました。
私はこの10月が、後になって日本における分水嶺になるような気がしています。

今や世界中で異常気象による自然災害や、ギリシャのような国の財政破綻に対する不安、行き過ぎたマネー経済と格差の拡大に反対する大規模なデモなど、深刻な問題が山積してきています。
そんな中で、スマートシティ構想というのは、自然エネルギーを有効活用して、地球環境を守り持続可能な社会を実現するというのが御旗ですが、これからは様々な問題の解決のための大きな流れとしての期待が高まっています。地球環境保護の目的はもちろんですが、産業の空洞化が進みすぎた国に新たな基幹産業を興し雇用を産み出す、併せて行き詰まるところまで来てしまったマネー経済を軟着陸させることにも寄与する、十分なスケールを持ったテーマです。
ブログにも少し書いてきましたが、今月は10月4日のCEATECを皮切りに、様々なカンファレンス、展示会に顔を出してきました。、スマートシティやグリーンテクノロジなどに関連した市場規模が、大きなものでは3,000兆円に達するという予測(2030年までの世界中での累積)から、少なくても5百兆円超になるという話などががありました。
待ちに待っていたものがやって来たという感じです。会社設立以来、ホームページにずっと掲げ続けてきた旗に風が吹いてきました。

これから一番注意しなければならないことは、例えば3,000兆円という数字は、全く新規にマーケットが拡大するのではなく、これまで栄えてきたものが廃れて行く可能性があると言うことです。全く無いところに正味で3,000兆円のマーケットが出現するのであれば、世界中の誰にとってもハッピーな話ですが、世の中はそんなに甘くないでしょう。何かが栄えることで何かが廃れてゆくのが昨今の世界です。身近にもいろんな例があります。
「インターネットが発達して、書籍や新聞が売れなくなってきた。」
「インターネットと携帯音楽プレイヤーが発達してCDが売れなくなってきた。」
「スマホが伸びて、ネットブックが売れなくなってきた。」
「デジカメの普及で、写真フィルムが市場からほぼ消えた。」
「携帯電話が普及して、若者がクルマを買わなくなってきた。」
特に最後のなんかは、風が吹けば~の調子で何がどう関連があるのかとの思うような話ですが、若者が毎月の携帯電話代にお金を支払うようになって、クルマを買わなくなったという話だそうです。
だから、スマートシティなんて、自分には関係ないとか、どうせ話だけだろうなどと思っていたら、自分達の会社の製品やサービスが売れなくなる兆候を見落とす可能性があります。
CEATECの会議では東北大学の先生が、”スマート”という言葉にはいろんな意味があって、日本人が認識している以上に広い意味があると話されていました。
「スマート」の持つ意味を深く理解しておく必要があるでしょう。
そして、ネガティブなこどばかり言っていて来たる時代に何も準備をしないで、「スマート」の反対の、愚かな奴、乗り遅れた奴にならないことが必要です。

事業を営んでいたり、これから起業しようとする人ならば、スマートシティという広い概念の分野において、
「伸びる分野」x「闘えるアイテム」
を見つけて、挑戦して行くことが必要じゃないでしょうか?
大企業には大企業向きの、中小企業には中小企業向きの「闘えるアイテム」がきっとあるはずです。
理想は、
「伸びる分野」x「闘いの無いアイテム」
を見つけることですが、これはそんなに簡単に見つかりそうもありません。少なくとも、私にはそれを見つける才能はなさそうです。
また、失敗した例として、頻繁に話を聞くのが、
「伸びる分野」x「儲かるアイテム」
に走りすぎて、なかなか上手く行かないという話です。これは、スマートではない話の例ですね。闘いに勝ててこその儲けです。
世界中に競争相手がいます。