
山桜の木をくり抜いて作られるこのバターケースは継ぎ目がなく、バターを入れてもナイフが収まるり、ぴったりとバターが入るように作られています。
バターを直に入れる事によりその油分が木に染みこんで使うほどに味わいが深くなり、既に使い始めた頃より大分色が濃くなり艶がでてきています。
冷蔵庫という過酷な環境の中で木と油がお互いを乾燥から守り合っているようでバターの風味が良いまま保存できています。
触っていてもとても心地良がよく、いつも感触しみながらを朝食を楽しみ、時には器の隅にのこったバターを蓋に擦り込んでメンテナンス?もしています。
丁寧な作りには定評ある三谷龍二氏の作品ですが長野の工房でひとつひとつ手作りされていて予約してもなかなか手に入らないそう。
私も注文したときは数ヶ月待ちだった気がします。
本物の木の家は使い込む程になじみ、味わいを増して行くものですがそれは家だけでなく器もおなじですね。
生活になじみ、時間をかけて味わいを深める。
そんな木の家や家具をつくり続けたいと思っています。
APROJECT建築デザイン事務所
