滅びの予言 | 毒を持つ人

こわいタイトルですみません。

境界例の被害者がボーダーに対して、

いつか必ずひどい目にあうだろうとかじゃないです。

そういえば、地獄への道連れということばがありますが、境界例の人たちは

自分の地獄に、犠牲者を連れていく存在です。

ただし、道連れにはなりません。

地獄をみるのは被害者だけで、加害者は崖の上で平気な顔をしています。


話が逸れました。

モラさんはわたしに対して、滅びの予言をかけていました。

「こうしないと、こうなるぞ」です。


「人の助言をきかない人間は、滅びるものだよ」


「人の親切を無下にする人間は、滅びるものだよ」


「人を憎むような心の狭い人間は、滅びるものだよ」


「人と向き合わない人間は、滅びるものだよ」


「お前は嘘をつく。天才でもないかぎり、嘘をつく人間は、必ず滅びるものだよ」


「お前は他人を信用しない。そういう人間不信の人間は、滅びるものだよ」



これ全て、「わたしの言うことをきけ」と訳せます。

毒親がしつけの形を借りてその口から多発する、

「親の言うことをきかない人間は~」

の公式と一緒です。

「わたしの言うことをきけ!!」

を世間一般の倫理観で聴こえよくデコレーションしているだけです。


何をこちらに要求したいのか、肝心なところは見えません。

ただただ、現行のお前が悪い、言うことをきけ、と言っているようです。

モラさんの言うことをきいたら……どうなるというのでしょうか。

言いなりにさせたいのでしょうか。

その干渉に終わりはあるのでしょうか。

一体どんなわたしであれば、モラさんは満足するのでしょうか?

(↑モラハラ被害記録で同様の疑問をみつけた時には

まったくだと思いました)


文句の為の文句。

執着の為の粗さがし。

それよりも何よりも、わたしへの干渉の正体が不明すぎて、不気味でした。



いくら人の為を装っていても、その内容に一理あったとしても、

本当にこちらの為を思っているものかどうかは、こちらには、分かります。

たとえ幼い子供でも、それが息苦しい親のエゴなのか、

風とおしのよい愛情なのかは、分かるのです。

ボーダーが騙しているのは被害者ではなく、ギャラリーと自分自身です。

被害者は騙されません。

だから被害者はボーダーから離れます。

距離をおこうとします。



滅びの予言を、モラさんは、あらかじめ公言しておきます。

「コトンさんはこのままでは滅びる」

心配するふりをして、触れまわるのです。

それだけでなく、わたしと付き合いのある人の口から、上記のことばを

”アドバイス”として、言わせます。

こういう時のモラさんは、何かすごいことでも言っているかのように威張っていたり、

対人操作をするために、へりくだっていたりします。



予言の刷り込みを受けた人たちは、わたしが去った時、モラさんの予言が

本当だったと信じます。

「なるほど、コトンさんは滅びた。

予言のとおりだった。

やはりコトンさんは、モラさんの言うとおりの人間だったのだ。

人の言葉に耳をかさず、人間不信で、傲慢な嘘つきだったから、滅んだのだ」

それ以上の事実追求をやめ、

モラさんが刷り込んでおいた印象の上で、思考停止するのです。

滅んだ原因は、被害者にのみあり、他は無罪。

念押しとして、加害者は、

「だからわたしが言ったのに! だからわたしが言ったのに!」

ギャラリー相手に号泣などしてみせるので、完璧です。


印象操作でモラさんが使う演繹法と帰納法は、ターゲットが去った後も

ターゲットを叩き続けます。

人としてそんなことをしたくないと躊躇しているうちに、

100%、被害者が負けます。

ある意味、そのことで境界例被害者だと立証できるようなものですね…(苦)



境界例の親族を持った人の苦労は察するにあまりあります。

情けをかけたことが、壊滅的・絶望的な被害に繋がる。

それまで誠実に築いてきた人間関係。

まっとうしてきた職責。

こつこつ積み上げてきた努力。財産。血をわけた子ども。

こういったものを全て失う。それは、人生の破壊を意味します。

境界例はいわば、気がふれた人たちです。

その人たちを相手にした場合、


自己責任で何かできるとしたら、全てを投げ捨てて、できるだけ遠くに

逃げることしか出来ないのです。



離婚や別離も完全なる救いにはなりません。

後に残された被害者の風評は、かなり悲惨です。

人としてそうはありたくないと、今まで気をつけていたことの全ては消去され、

かわって、醜悪な汚点・欠点が、べったりと自分側に貼りついています。

代わってボーダーが、

「わたしは謙虚でありたい。大人として悩みを自己処理し、前向きに成長し、

人と向き合い、責任を大切にする人間でありたいです。みんなに迷惑がかかるから」

と言っていたりします。


何が起こったのか分からぬうちに、被害者は、加害者扱いされて

白眼視されているのです。


人間は聖人君子ではありません。
汚点となる醜いものは、人間としてもとより自分がどこかに

持っていたものです。

ボーダーは、相手からそれを最大限に引き出すことによって、被害者を潰し、

勝利感を味わう、化け物です。

被害者の救済は、ひとえに、かつての場所から遠くに離れ、それまでの

人間関係を断つことしかありません。

相手、化け物ですから。


ボーダー被害は、大事故に巻き込まれたのと同じだという表現をされます。

冤罪に近いかもしれません。

被害者は誰からも理解されません。

「責任転嫁」「被害妄想」「卑怯」「無責任」

などの、二次被害がまっています。


被害者は、この理不尽さに、今までの人間観や価値観が

覆されるような思いを味わいます。


一般的なトラブルとは異なり、被害者の後遺症が尋常ではなく

重症化する傾向にあるのは、そのためではないかと思っています。