避妊手術 | 夢で会えたら

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愛犬たちの想い出とルカの記録

桜満開のこの頃、ひとり浮かない顔をしたワンコがいる。


前々日、ルカは動物病院に一泊二日で入院してきた。

避妊手術を受けたので、お腹の毛を剃られてしまった。


まだ術後2日目で、お腹の4針の縫合糸が痛々しい。



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【何だか機嫌の悪いルカ】



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【懸命に舐めようとするが、舌が届かない】



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【わずかに3cmほどの手術痕】


ナイロンの縫合糸がチクチクする様子で、お腹が気になって仕方がない。

ずっと尻尾は丸まったままだ。


避妊手術は早く受けるほど乳腺腫瘍の発生頻度が減少する。

しかし全身麻酔のリスクを考慮すると、満1歳までの幼犬の場合、飼い主はいささか抵抗を感じてしまう。

1歳3か月になったルカは、次のヒートが近いので意を決して手術を受けた。



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【掻こうとするのでお腹にガーゼを貼られた】



いまルカがかかっている動物病院には、獣医さんは40歳代の院長と卒後4,5年目の

若い先生の二人だけだ。

院長は獣医がん学会の腫瘍科認定医だ。ルカの居住する府県には認定医はまだ少ない。

肩書きや資格だけを重んじる訳ではないが、先代の愛犬ペロを甲状腺癌で亡くしただけに、

腫瘍性疾患に詳しい先生はやはり頼もしい。


動物病院選びにおいて、設備や立地条件以上に、私は獣医さんとの性格的な相性を

重視している。

私は愉快で豪放磊落な先生より、少々無愛想でも慎重で几帳面な先生の方が安心できる。


待合室にはいつも一、二組の飼い主さんが待っているが、患者(患犬)さんはあまり多くなく、

丁寧にゆっくり診てくれる。

獣医さんもサービス業であるから、流行りすぎると診察の時間的余裕や先生の気力も

徐々に減退し、「診る」というより、「こなす」、「さばく」という作業になってくる。

ルカのかかっている病院には申し上げにくいが、このままあまり流行らないでほしい。



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【悪顔でジャックラッセルのぬいぐるみを齧るルカ】


お散歩にも行けず、お腹もチクチクして、ルカは徐々に不機嫌になり、

マクドナルドの景品でもらったジャックラッセル君にやつ当たりし始めた。


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【ついに目玉がーー!】


翌日、いじけているルカが可愛そうなので、車で近くの桜を見に行った。

コインパーキングに車を入れて階段を上ると、そこは花見客がいっぱいだった。



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【階段の上は人、人、人】



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【ここは左京区「哲学の道」】




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【疎水べりの遊歩道は何故か立入禁止】



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【ワンコと入れるレストラン前では空席待ちの人】


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【パパが疲れたから、もう帰ろうね】


この日は人が多くて、どこのカフェもレストランも30分以上の待ち時間だそうだ。

パパは首の具合が悪くて、もしも誰かとぶつかったら恐いので、

疎水を背景に記念写真を一枚撮ってそそくさと退散した。



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【「もっと歩きたかったのに・・・」と不満そうなルカ】



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【さらに目と鼻がかじられたぬいぐるみ君】


そんなに目や鼻ばっかりかじったら可哀そうだろ、ルカ。

抜糸したら、またゆっくりお散歩行こうね。