先週のこと。
彼岸の中日、どんよりと空と景色がかすみ黄砂の舞う一日となった。
私の実家ではお彼岸の法事を行った。親戚は来ない、家族だけの気楽な法事だ。
【お供えの果実の横で、読経を聞くペロ】
私の家は分家なので、本家とちがって仏壇の中にはほとんどご先祖様がいない。
仏壇の中は数名の位牌があるだけで、さほど混み合っていない。
ペロも法要ごとに毎回写真で参加するのは不恰好だから、今度のお盆までには
ペロたち愛犬の位牌をこしらえて、仏壇に入れてあげたいと思う。
ネット通販でもいろいろな形の位牌が売ってあるが、はたしてお坊さんには何と言われるだろう。
仏壇に入るにはペロも戒名がいるのだろうか。
【ママの膝の上で大人しくしていたルカ】
読経が始まると、ふだんと違う雰囲気にルカは大人しく固まり、ママに抱っこされていた。
退屈なのか、すぐに寝息をたてて眠ってしまった。
午前中に法事が済んだので、お昼からは近所に住むハナちゃんを誘って
ペロの葬儀をした動物霊園まで散歩した。
【「あっ、シャンプーのおじさんだ」と、喜ぶハナちゃん】
お年寄りたちに可愛がってもらい、ハナちゃんはまた一回り大きくなっていた。
抱っこするとずしりと重い。
しっかりお肉がついて、あばら骨は触れず、胴周りがむちむちしている。
どうも介護施設で皆からおやつをもらい過ぎているようだ。
【臭いのチェックに忙しいハナちゃん】
訓練の甲斐もあって、ハナちゃんの引っ張り癖はかなり良くなっていた。
来週にはハナちゃん、避妊手術を受けるらしい。
ホルモンバランスが変っていっそう太らなければ良いのだが・・・。
【動物霊園の慰霊碑の前で、ルカ（左）とハナちゃん（右）】
合同慰霊碑の献花台にはすでに沢山のお花が供えてあった。
私たちがお参りしている間にも、数組の飼い主さんがここに眠る愛犬たちの供養に来られていた。
私もペロや旅立ったお友達ワンコたちの冥福をお祈りした。
慰霊碑の横には愛犬たちのメモリアルプレートがある。
どのワンコもいっぱい愛され、幸せな犬人生を送ったのだろう。
【ビーグルさんも3頭いた。】
それぞれのプレートにあった言葉で一番多かったのは、やはり 「ありがとう」 であった。
ともに暮らしてくれた愛犬たちの墓前に立つと、様々な想い出がよみがえり、
あらためて愛犬たちへの感謝の気持ちに包まれる。
風も少し強くなり、今にも雨がふりそうな花曇りの中、家路を急いだ。
【「感謝してたら、あそんでよー！」】
自宅に帰ったルカは、まだまだ遊び足らないようだ。
よだれでベトベトのカエルさんを持ってきた。
ルカがお布団や服の上で遊ぶから、パパの部屋は毛だらけだ。
粘着テープのコロコロが我が家にはいくつあるのだろう。
リビング、玄関はもとより、車の中にも必需品だ。
【毎日毎日、きりがない。】
【「春になったからお外でブラシしてよ」】
ビーグルは短毛種だから毛の手入れも抜け毛も楽だと、
動物病院の待合で読んだ犬の本に書いてあった。
ほんとにビーグルを飼った人が書いたのかは疑わしい。
せめて「コロコロの煩わしさを差し引いても、可愛いさは有り余る」と、
付記してほしい。