歳末からお正月へ、月齢11ヶ月のルカにとっては初めての年越しだ。
ルカは年末のご挨拶を兼ねて、2010年ビーグルカレンダーを届けにワンコ に会いに行った。
ルカとワンコが会うのは初めてだ。
玄関先まで出迎えてくれたワンコとママさんを差し置いて、ルカは一匹さっさと、
ワンコのおうちの中へ上がり込んだ。
即座にワンコが吠えてルカを追い、そのお行儀悪さを叱ってくれた。
【ワンコに叱られてお腹を出すルカ】
【お兄ちゃんにおやつをもらうルカ】
ワンコパパは前日からタイへ出張中で会えなかったけど、パパそっくりな高校生の
お兄ちゃんがルカと遊んでくれた。
ルカはおうちの中をちょこまか動き回り、すっかり大人の貫禄をまとったワンコとは対照的だ。
私は６年前、このリビングで見た光景を思い出した。
ちょこまか動き回る仔犬のワンコとどっしり落ち着いたペロを連れて、初めてこのリビングに
お邪魔した時と同じような光景だった。
当時、小学生だったお兄ちゃんがこんな大きい高校生になっている。
時の流れの早さにただ驚くばかりだ。
【６年前と同じつぶらな目で私を見つめるワンコ】
【初めての臭いに熱中するルカ】
小一時間ほど歓談した後、２匹でいつものワンコのお散歩コースへ。
ワンコのお友達のバーニーズ２頭と出会う。なんと体重が50kgと、6ヶ月で30kgと聞く。
北山や植物園が近いこの辺りはとくに大型犬が多いらしい。
少し広場を歩いたらすっかり暗くなり、次はワンコパパとの再会を約束しておいとました。
年が明けた。
【自宅から見た初日の出。わずか2分ほどで空の色が鮮やかに変っていく】
今年は寅年。ペロとmickeyちゃんが居れば、年女、年男だったのに・・・。
昨年旅立った愛犬たちの冥福を祈り、黙祷をささげた。
そして今年が全国の愛犬家と愛犬たちにとって充実した良い一年となりますよう願った。
私は年末にルカに両手を咬まれて負傷し、日の出に柏手をうつことも出来ない。
ルカが口の中に入れた物を取り出そうとして格闘になったのだ。
【私の指を見るたびに降参する】
左手は爪に犬歯の穴が開き、割れて爪が半分剥がれた。右手もひどい。
これまでも犬に咬まれたことはあるが、これほど強く咬まれたことはなかった。
しっかり反省して、咬み加減というものを学習してもらわねば。
お正月にルカは初めてハナちゃんに会いに行った。
ルカはハナちゃんが来る以前に、おばあちゃんちへは何度か遊びに行ったことがあった。
苦手な車から降ろしてもらったルカは、見覚えのある庭に着いた。
やれやれ、やっと着いたとルカが喜んだ途端、庭の陰からハナちゃんが飛び出してきた。
【あやしい侵入者に飛びかかるハナちゃん】
【突然出現したハナちゃんに驚き、お耳と背中の毛が逆立つルカ】
【じっと固まって匂いを嗅がれるルカ】
ハナちゃんの強烈な出迎えに、ルカはお漏らししそうなほど震えあがっていたが、
ハナちゃんにはルカがどこの子か匂いで分かったようだ。
すぐさまお互いに尻尾を振りはじめ、うれしいご対面となった。
【犬語でご挨拶中】
さっそく二匹で仲良くお散歩に出発した。
【引きの力はハナちゃん（左）が圧倒的に強い】
【ダッシュはルカ（右）が早い】
【母娘のように甘える二匹】
お散歩が終わったら、お父さんとママはおばあちゃんちでお節をごちそうに
なるから、しっかり遊んで疲れておいてね。
【もの欲しげにコタツの上を見るルカ】
おばあちゃんちはコタツでお食事だから、ルカとハナちゃんはしばらく繋がれた。
この場でじゃじゃ馬娘ルカを放すことは「虎を野に放す」より危険だ。
二匹はおばあちゃんの座椅子にくくられ、仲良くお利口にしていた。
【よく似た二匹。ルカ（左）よりハナちゃん（右）の方が耳が大きい】
二匹とも今年一年、寅年を悔いないように精一杯頑張って生きようね。
「虎は死して皮を留め、武士（もののふ）は死して名を残す」（十訓抄、鎌倉時代）と言う。
元々の出典の中国五代史、王彦章伝では、虎ではなく豹なのだが、
日本に伝わったときに虎になったそうだ。
人は現世の私利私欲だけに生きるのではなく、死後にみんなから評価される功績や美名を
残すように努めなさい、という意味であろう。
【「皮をとられるなんて嫌だよー！」】
大丈夫だよ、ビーグルの毛皮なんか誰も欲しがらないよ。
それに毛皮を止めようという世の流れになって来ているからね。
犬は何も残さなくていいんだよ。
いっぱいいっぱい、愛された想い出だけでいいんだよ。