京都市上京区の五辻通りに面して建つ
本隆寺の保存修理現場に見学に行ってきました。
本隆寺は日蓮門下諸宗の一つ法華宗の総本山で
慧光山無量山本妙興隆寺と号し略して
慧光山本隆寺と称します。
創建は1488年に四条大宮に始まりますが
現在の地に1584年秀吉の聚楽亭造営に伴い
移転してきました。
京都の数々の大火に焼失を免れてきたことから
「焼けずの寺」とも呼ばれています。
修理は京都府教育委員会により平成28年9月
より令和9年12月までを予定に行われています
修理建物は江戸時代初期~中期に建てられた
本堂、祖師堂と附廊下で本堂についてはすでに
修理完了していて見学は祖師堂でした。
京都府教育委員会の解説のもと修理現場の見学です。
主な修理内容はシロアリ被害による小屋梁の交換
と修理、雨漏り、土壁の剥離、色彩塗装の剥落等で
併せて耐震診断も行われています。
梁の修理にあたっては瓦を全て降ろすという大掛かりな
ものになっています。
見学の最後に色彩体験として日本画に使われる
顔料を自らの手で膠(ニカワ)で溶かし端材着色を行いました。
修理見学全行程2時間あまり丁寧な説明と参加者の
質問にも解りやすく答えてもらい楽しい時間を
過ごすことができました。
これからこういった機会があればまた参加したと思います。