泊まりに来てくれた、自閉っ子、Kくん。
すごく稀な例かもしれないけど、そういえば、すごい成長を遂げているので、記録。
就学前の相談では、支援級を勧められた。
IQの検査では、椅子に座れず、窓の外を見ながらひとり言。
「5回はおもちゃ売り場でございます。ホビー用品、日用雑貨、~・・」
エレベーターのアナウンスを暗記して、ひたすら繰り返す。
マトモに検査を受けないので、当然IQは低く出る。
そのときは、幼稚園の年長で、確かIQ72。
就学相談担当者によると
「学校に上がって、授業を邪魔したりせず、一応座っていることは、できるかもしれません。
が、何もせず、ただ時間だけが過ぎていくでしょう。
支援級をオススメします。」
当時、幼稚園でも、何もしなかったKくん。
歌は歌わない。
劇は立っているだけ。
運動会のダンスも体操も、立っているだけ。
納得したKくんママは、「じゃあ、支援級でお願いします」と。
支援級のシステムは、どうも、学校によって違う。
Kくんが入学した小学校では、最初の1ヶ月程度は、普通クラスで様子を見ましょう、
本人が、何に困り感を感じるか、見た上で、必要な支援をしていきましょう、という方針。
フタを開けてみると、普通クラスで特に問題なくやるKくん。
理由は、「先生が怖いから」。
確かに、幼稚園の先生は、何もしなくても、特に怒らないよね~。
勉強も、特に問題なくついていく。
「学校が楽しい、勉強が好き」と言う。
あの、何もしなかった幼稚園時代は、なんだったんだろう。
こんなふうに劇的に成長するのは、稀かもしれない。
でも本当に、子どもの成長って、分からないものだな。
今ではKくんは、○○幼稚園の出世頭とまで呼ばれている。(私に)
あまり決め付けず、どうなっても大丈夫なように対応していくのがいいんだろうな~。