100人いたら、100通りの自閉っ子。
似た特性は持っていたとしても、それでも、それぞれ全然違う。
今回泊まりに来てくれたKくん。
息子と発達度合いは似ていても、特性は、全然違う。
Kくんは、頭の回転が速くて、凶暴性がある。
ストラテラ(注意欠陥、多動などの薬)飲んでてこれか~
効いてないのかな?
くらいの、インパクトのある個性。
なので、こちらがテキトーに関わると、見抜かれてしまう。
Kくん自身も、本当は、大人を信用したいし、尊敬したい。
けど、Kくんを持て余す大人が多いだろうな。
ということで、うちに泊めるからには、しっかりと関わることを決意。
こちらがどこまで怒らないか、試してくるKくん。
「良いは良い、ダメはダメ」を、きちんと伝える必要がある。
私がゴミを出しに行って戻ったら、家のチェーンをKくんが閉めていた。
それまでも、私にいたずらを仕掛けてきていた。
けど、ここを「ダメだよ~^^」と、笑って済ませたら、さらにエスカレートすると判断!
キッチリ伝えることに。
「家のチェーンを閉めて、私を締め出すのは、ダメ。
なぜなら、あなたの家じゃないから。
ここは、私の家です。
チェーンを閉めたら入れないことは、1年生なんだし、分かるよね?
悪いと思ったら、ゴメンナサイ、だね。」
という内容を、真剣に伝える。
ちゃんとゴメンナサイが言えたKくん。
「よーし!ゴメンナサイが言えたね!よく言えた!」と褒めるのも忘れず。
後でKくんママには、「息子と同じ基準で怒らせてもらったよ」と報告。
Kくんママは、Kくんが謝れたことに、目を丸くして驚いていた。
そんな大変なイメージのある子、Kくん。
だけど、そういう面ばかりではない。
夜寝るとき、やたらと息子に話しかけるKくん。
「息子くん、同じ枕で、一緒に寝よう。
そうすれば、きっと、ぼくも息子くんと同じ夢が見られるから。
怖い夢を見ないで済むから。」
息子;
「いいよー」
Kくん;
「怖い夢を見るのが、怖いよ~。
怖い夢を見ないで済むよう、星にお願いをしよう。
息子くんも、一緒にお願いして!」
息子;
「お~ぅ」
寝室のカーテンを開けて、空を見上げてお祈りする二人。
Kくん;
「ぼく、怖いこと考えちゃう。
学校の先生のこと。
そうだ!(幼稚園の)○○先生のことを考えよう!
○○先生なら、怒らないから、怖くないよね。
○○先生の夢を見られるように、もう一度、星にお願いしよう。」
息子;
「お~ぅ」
寝室のカーテンを開けて、また、星にお祈りする二人。
これがあと一回あって、ようやく眠れたKくん。
1年生にして既に、いろいろ抱えちゃっているんだろうな・・・
切なくなってしまった。
Kくんや、息子の未来を、私は星に願おう。