幸福度と日本 | あっぷ指導会船堀教室のブログ

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生まれながらにしての天才だからといって、必ずしも幸せとは限らないのかもしれません。半月前になりますが、1月14日に、アーロン・シュワルツという人物が26歳の若さで死亡しました。死因が首つりによる自殺だとされます。

 彼は、とても早熟の才能を発揮し、14歳のときに、ウェブサイトの更新情報を簡単にまとめて配信する文書フォーマット「RSS」の作成に参加しました。

 その後、天才プログラマーとして活躍する一方で、情報の自由を強く訴えるインターネット活動家として知られるようになりました。

 ところが、マサチューセッツ工科大学などから、大量に電子文書を盗んだ疑いで逮捕されてしまいます。もしも有罪が確定すれば、最大35年の懲役と100万ドルの罰金が科せられる可能性があり、このことに苦しんでいたともされます。

 何にしても、若すぎる才能の自死はあまりにいたましく、幸福とは何かを真剣に考えさせられます。 ちなみに、あまり気分のよいデータではありませんが、人口10万人あたりの自殺者数を国別で順位化した調査結果があります。これによると、1位韓国、2位リトアニア、3位カザフニスタン、4位ベラルーシ、そして何と5位は日本です。旧社会主義国にならび、アジアの韓国、日本がこのランクに入っています。

 そうなると、幸福度の調査を国別に並べてみたいと思いますが、イギリス、レスター大学の社会心理学者エイドリアン・ホワイト氏の国別幸福度指数をランキングしたものがあります。これによれば、1位デンマーク、2位スイス、3位オーストリア、4位アイスランド、5位バハマです。日本は90位、韓国が102位と下位に甘んじています。

 さて、目下、日本の新リーダー安倍総理が指揮をとり、「大胆な金融政策」、「機動的な財政政策」、「民間投資を喚起する成長戦略」を3本の矢に見立て、景気回復を目指した経済政策に力点を置いています。アベノミクスなどと称され、俄然注目を浴びていますが、プリンストン大学のポール・クルーグマン教授(2008年にノーベル経済学賞受賞)によれば、「ほどよいインフレ期待によって、日本の財政見通しが大幅に改善している」と分析しています。ただ、一方「累積債務残高が増えることで、へたをすると年内にも財政破綻を起こすのではないか」と論ずる専門家もいます

 その道のプロが指摘する意見が、大きく二つに分かれるのですから、いかにリーダーの選択が難しいのかを物語っているのでしょう。ある意味、民主主義の社会の中で、我々自身の投票行動によって、選ばれたリーダーです。そこに国会議員をはさむとはいえ、我々自身が選んだリーダーです。主権者が誰なのかと考えれば、あらゆるリスクを負うのもまた国民の側であって、またこのリスクを背負いこむことで、いずれ幸福を得るのも我々自身です。そうすると、これまで、幸福度があまりに低すぎたのは、日本人全体が、あまりに逃げ腰で、何も変えることができないままにいたということなのではないでしょうか。

 また産業界では、米国のアップルやグーグル、アマゾンなどの躍進が目立ち、同じアジアでは、サムスン、LG、ハイアールといった会社が、日本メーカーを大きく引き離しにかかっています。そうなると、日本に勝てるものが何かあるのかと考えあぐねてしまいそうですが、日本にはお家芸の自動車があります。14日の記事によれば、トヨタが世界販売台数において、世界首位の座を2年ぶりに、GMから奪還することがほぼ確実となったとあります。東日本大震災後の大幅な減産状態から見事、復活を遂げたということです。日本の底力を示したこととなりますが、日本はまだまだこれからです。