コロナ感染症は、季節性インフルエンザと同じ5類に移行し3カ月以上が経過しまた。この夏は4年ぶりに多くの夏祭りや花火大会などのイベントが復活して、全国の観光地は家族連れなどで賑わい、お盆シーズンを迎えて人々の移動も盛んとなりました。人々は「コロナとの共生」「ウイズコロナ」の日常を実感している中で、 「流行は第9波を迎えている」という専門家もいらっしゃいます。

また、猛暑が続いている中で、私たちはどのように体調を維持していけばよいのでしょうか。身体のしくみについて勉強したいと思います。

 

アプローチ会では下記のような公開講座を開催します。お近くの方はどうぞご参加よろしくお願い致します。参加無料です。

 

 

第11回公開講座 高齢者のメンタルヘルス

   免疫とホルモン 身体の調整について

 日時:令和5年 8月26日(土)  13:30~15:00

 場所:あわぎんホール  5F  小ホール


講演  免疫とホルモン 身体の調整について
      勝瀬 烈 先生    

 

      むつみホスピタル 精神科医/NPO法人アプローチ会 理事長

 
 
 

 

 
 
 
 
 

アプローチ会 ✻ 心の相談室

 

アプローチ会は、LINEで「お悩みの相談」を行っています。

専門的な回答が必要な場合は、専門家(精神科医、看護師、弁護士など)がお答えします。

秘密厳守、無料でのご相談をお受けしておりますので、安心してご相談してください。

 

 

    QRコードをスキャンすると相談業務に入れます  

 

 

 

 
 

 

いのちを守る子どものサポート事業  「心の授業」

 

 
アプローチ会では、徳島県教育委員会よりいのちを守る子どものサポート事業 「心の授業」の講師を委嘱されています。
8月7日 加茂名中学校で「心の授業」として
   「希望を持つためにすべきこと」
というテーマで勝瀬烈理事長の約1時間の公開講座を行いました。
 
 
 
 
 
 
先ず、「あなたの夢は何ですか?」という勝瀬先生の問いかけに、「保母さんになりたい」など生徒さん20名程度から返事を頂きました。
 
災害時に希望が持てなくなるアンヘドニアについてのお話し。
 
江戸時代に 伊豆諸島の鳥島に漂流した人が20年間島でどのような生活をして江戸に帰ることができたのか。
 
ドーパミン、オキシトシンなどのホルモンについての話し。
 
いじめの対策として、ダイバーシティについて、

あなたはあなたでいい 『私と小鳥と鈴と』 金子みすゞの詩について。

 

希望を持つためにはどうすればよいか。

 

 

などのお話を、約150名の生徒、教師のみなさんが参加し熱心に聞いていただきました。ありがとうございました。

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 

アプローチ会 ✻ 心の相談室

 

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7月23日、アプローチ会が開催いたしました公開講座のご報告を致します。

たくさんの方にご参加して頂きました。

第16回公開講座

多感な思春期のメンタルヘルスを万全なものにするために

「Create the hope 希望をつくろう     

                    開催のご報告

 

場所  ろうきんホール

        徳島市南末広町23-64 (徳島県立中央テクノスクール内)

日時  2023年 7月 23日 (日)   13:00~16:10

主催  特定非営利活動法人Approach For Life Saver (アプローチ会)

    

司会  阿部宏士 氏、東内 守 氏(徳島南ロータリークラブ)
 


先ずご祝辞を徳島県医師会会長の斎藤義郎様よりいただきました。

 

 

 

次に徳島南ロータリークラブの大寺健司会長の開会のご挨拶で公開講座を開催いたしました。

 

 

 

Ⅰ 基調講演   希望を持つためには 

 

 座長  岩浅祐二郎 氏(アプローチ会)

     福山正啓 氏(徳島南ロータリークラブ) 

        

講演1 希望を持つためには

    ~仕事・結婚・子育てなど人生での希望を持つためのポイント~   

    清水ひとみ 先生(むつみホスピタル 看護師) 

 

 

希望を持つためにはどうすればいいのか

  あせらない  

  完璧を求めない  

  できる範囲で

  他人と比べない

  価値観の違い

  自分をほめる

  周りの人に感謝を

  楽しいを優先する

  明けない夜はない

  人生は1度きり ジェットコースターみたい

などポイントについてお話ししていただきました。

 

 

   

講演2 自己肯定感を高めて希望を持つためには

         勝瀬 烈 先生 (むつみホスピタル 精神保健指定医) 


 

江戸時代伊豆諸島の鳥島に漂流した人がいた。20年間鳥島で生活をして20年後江戸に帰った。20年間どのように希望を繋いだのか、歴史を紐解いて考えてみよう。

生活に必要なものは何か?・・・日常生活に必要な水、食べ物、衣類、寝具など

生きるのに必要なものは何か?・・・いつかは帰れるという希望(目標)、自己啓発、自己肯定感、ポジティブな環境、感謝の気持ちなど

また、希望を持つためのホルモンやダイバーシティーについてもお話ししていただきました。

 

 

講演3 アンヘドニアの視点から、希望を持つには

              田村幸子 先生(徳島文理大学保健福祉学部看護学科講師)

 


 

「アンヘドニア」について分かりやすくお話ししていただきました。

アンヘドニアとは、 ポジティブ感情の低下、意欲の減退、報酬に対する感受性の低下、喜びの喪失などといわれているもので、ポジティブシステムが 働かなくなっている状態です。自己肯定感がなくなり、

   自分には価値がない(なんの才能もない)

          ⇓

     自分に対して期待が持てない

          ⇓

      希望が持てない状態

 

ありのままの自分を受け入れること、ひとりで悩まずに相談することも大切です。
 

 

徳島県下の自殺者数の最新情報について        

    徳島県保健福祉部国保・地域共生課地域共生担当

                係長 樋口直樹 様

  徳島県下の自殺者数の最新情報についてご報告していただきました。

 

 

 

 

 

 

 Ⅱ ワークショップ

 

  希望を持つためにはどうすればよいか   

 

 司会   岡本啓二 氏、 鍋田満代 氏(アプローチ会)

 

ワークショップでは、「  希望を持つためにはどうすればよいか 」について、参加者全員で意見を出し合い検討しました。グループごとで一緒に考え、それぞれのグループから発表をしていただきました。

 

 

 

 

つづいて、講演者(清水ひとみ先生、勝瀬烈先生、田村幸子先生、樋口直樹様)より、グループからの発表についてコメントを頂きました。

 

 

また、勝瀬先生より、「お金がない、お金を使わずに希望を持つにはどうすればよいと思いますか」という質問に、参加者より前向きな回答が多くありました。

 

最後に徳島南ロータリークラブの近藤淳様よりの閉会のご挨拶で会を終了いたしました。

 

 

 

基調講演では貴重なお話をしていただき、ワークショップでは色々活発に議論をしていただきました。

長時間となりましたが有意義な公開講座となりました。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アプローチ会 ✻ 心の相談室

 

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「アプローチ会✻心の相談室」回答者募集

 

アプローチ会では、LINEを使った相談を行っています。毎日たくさんの方からご相談を頂いており、相談に対する回答者(ボランティア)を募集しております。私たちの活動にご賛同いただきご協力いただける方は、メールでご連絡ください。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

第16回公開講座

多感な思春期のメンタルヘルスを万全なものにするために

Creative the hope 希望をつくろう 

 

いよいよアプローチ会主催の公開講座、「第16回公開講座 多感な思春期のメンタルヘルスを万全なものにするために」を下記のようにこの日曜日に開催いたします。お近くの方はご参加よろしくお願い致します。参加は無料です。
国際ロータリークラブ会長ゴードン R. マッキナリー氏の提案のテーマを参考にこのテーマに致しました。世界的に希望がない時です。我々は、徳島でもこのテーマで公開講座を行い考えてみたいと思います。

ワークショップでは、「 希望を持つためにはどうすればよいか 」について、参加者全員で意見を出し合い検討していきます。一緒に考えてみませんか。ご参加お待ちしております。

 

場所  ろうきんホール

        徳島市南末広町23-64 (徳島県立中央テクノスクール内)

日時  2023年 7月 23日 (日)   13:00~16:10

 Ⅰ 基調講演      希望をもつためには
 Ⅱ ワークショップ   希望を持つためにはどうすればよいか

 

 

 

 

アプローチ会 ✻ 心の相談室

 

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「アプローチ会✻心の相談室」回答者募集

 

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第16回公開講座

多感な思春期のメンタルヘルスを万全なものにするために

Creative the hope 希望をつくろう 

 

コロナの規制が少しずつ解除されるようになってきましたが、コロナウイルス自体が消滅した訳ではなくまだまだ注意が必要です。また、ウクライナでは悲惨な戦争が続いています。今若人や我々が 前向きな気持ちを取り戻し希望を取り戻しすことが、 現状を超える可能性を切り開いていくことに繋がるのかもしれません。

 

 

アプローチ会では下記のように公開講座を開催します。お近くの方はご参加よろしくお願い致します。参加無料です。

ワークショップでは、「 希望を持つためにはどうすればよいか 」について、参加者全員で意見を出し合い検討していきます。一緒に考えてみませんか。ご参加お待ちしております。

 

場所  ろうきんホール

        徳島市南末広町23-64 (徳島県立中央テクノスクール内)

日時  2023年 7月 23日 (日)   13:00~16:10

 Ⅰ 基調講演      希望をもつためには
 Ⅱ ワークショップ   希望を持つためにはどうすればよいか

 

 

◎あなたはどのようにすれば希望を持つことができると思いますか。

 あなたのご意見をメールでお寄せください。

 お待ちしております。

 

 

 

 

 

 

アプローチ会 ✻ 心の相談室

 

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「アプローチ会✻心の相談室」回答者募集

 

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コロナの流行もおさまってきておりますが、今問題になっておりますのは、マスクをつけるか、外すか、皆さんはどのようなご意見ですか。ご返事ください。
 
 
 

コロナの流行で下記に示すようにいろいろな後遺症が続いていることが分かってきました。特に精神症状では、抑うつ症状、倦怠感、息苦しさなどを訴え、社会参加をするのが難しい状態になっています。

 
 
特に2~3年経った時に上に示すような精神的な後遺症があるという報告があります。記憶障害、集中力低下、不眠、頭痛、抑うつ、息苦しさ、胸の痛み、食欲低下等の訴えがあり、さまざまなストレスがあることが分かってきました。そのようなコロナが原因で

つらい思いの時には相談してください

 

 

アプローチ会では、LINEを使った相談「アプローチ会✻心の相談室」を行っています。

困ったときは迷わず相談してください。

 

LINE「アプローチ会✻心の相談室」の回答者は、色々皆さんの相談に寄り添うために勉強会をしています。

今回は、3月18日鳴門教育大学臨床心理士の小坂浩嗣教授を講師に迎えて研修会を行いました。その時の内容をご報告いたします。

 

小坂先生は、神戸の震災の時に仮設住宅を訪問をして苦労した話から、どのように相談にのったらいいのか、話しをしてもらいました。その時に何も答えることができなかった。何の相談にものることができなかったので、たいへん苦労をされたそうです。 
経験の中から、相談業務での傾聴の仕方についてお話ししていただきました。
    

 


 

 

会話の、「きく」こと、「はなす」ことには、
いろいろな漢字があり、またいろいろな意味があります。
 

 

 

 

 

 

 

 

メールの文章からでも文体や絵文字などからいろいろ読み取ることができます。

その中で相手の心の状態を読み取るマインドリーディングが大切になります。

 

 

 

しかし、相手の気持ちを分かろうとして、逆に分かっていたい症候群に陥るかもしれません。理解できないことに対して耐えることも重要です。

 

 

 

 

相手の心の中を“さぐり”、そして“いたわる”ことが大切で、それには間をとる、沈黙する時をとることも必要となります。

 

 

 

 

小坂先生より、貴重なお話をしていただき、とても有意義な研修会となりました。

 

 

 

 

 

 

アプローチ会 ✻ 心の相談室

 

アプローチ会は、LINEで「お悩みの相談」を行っています。

専門的な回答が必要な場合は、専門家(精神科医、看護師、弁護士など)がお答えします。主な対応時間は、15時~22時(受付21時まで)です。

秘密厳守、無料でのご相談をお受けしておりますので、安心してご相談してください。多くの方よりご相談をお待ちしております。

 

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URLをタップまたはクリックすると相談業務に入れます。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9 解離性障害

 

今日は、解離性障害について考えたいと思います。


 

 

解離性障害とは、思考や記憶、周囲の環境、行動、身体的なイメージなどはひとつのつながりとして実感されるべきものですが、それぞれ分断されて空白の部分が存在している状態になる障害です。解離性障害を呈すると、あるときの出来事がごっそりと抜けて思い出せなくなる、予期せぬ場所へ記憶がないまま行ってしまう、などの症状がみられます。日常生活や社会生活にも大きな支障をきたすようになります。

 

要因としては、衝撃的な出来事、戦争、災害、事故などにおいて突然大きな恐怖を受けることや、幼少期の身体的虐待や性的虐待、養育者との愛着の問題、解離を生じる素質などが考えられています。

こうした慢性的な恐怖や突然の強い恐怖を感じると、自分の経験として認識するのではなく、あたかも他人がそうした状況に曝されているように感じることでストレスに対応しようとします。ひとつの出来事が生じた際、身体的な感覚、環境、そのときの感情や思考状況などの要素をひとつの経験として感じ取るのが通常の反応です。しかし、解離性障害ではその状況が非常に苦痛であるために、ひとつの感覚として認識せずに自分から分断することで問題に対処するようになります。こうしたことは、大人よりも小児において生じやすく、幼少期の経験がもとになって解離性障害を発症すると事が多い考えられています。


なお、解離症状は解離性障害ばかりではなく、心的外傷後ストレス障害や境界性パーソナリティ障害、発達障害などの症状としても現れることがあります。

 


 

 

症状は様々なありますが、主な分類と症状は以下の通りです。

◎解離性健忘(かいりせいけんぼう)

外傷的な出来事の強い衝撃のために、それに関する記憶の想起が不可能になった状態であり、通常の物忘れよりもその範囲は広範です。

 

◎解離性遁走(とんそう)

予期していない時に突然、家庭や職場などの日常的な場所を離れて放浪し、本人にその間の記憶がないものをいいます。飲酒や身体疾患による意識障害、認知症などでは説明できないものを指します。
 放浪は、時に数百キロを越えることもあり、遁走の間は、自分が誰であるかわからず、遁走の以前はもとより、その最中に起こった出来事の記憶も失われていることがあります。

 

◎解離性同一性障害、離人症性(りじんしょうせい)障害などの形をとり、

いわゆる多重人格(たじゅうじんかく)と呼ばれる状態です。2つ以上のはっきりと区別される人格が一人のなかに存在し、それぞれの人格ごとに独立した行動をします。
 通常、主人格(もともとの人格)はそれ以外の人格による言動を直接には知りませんが、主人格の言動は他の人格に知られています。主人格の側から見れば、自分の言動に記憶の空白が生じます。

 

◎カタレプシー   体が硬く動かなくなること。

 

◎解離性てんかん

心理的な要因で、昏睡状態になる、体が思うように動かせなくなる、感覚が失われるなどの症状が現れます。

 

実際にみられる解離性障害の半数は上記のようにきちんと分類されず、より特定できないタイプが多く、また身体症状に転換されて表現されることもあります。不眠や抑うつ、意識や記憶、感覚の連続性を取り戻そうとして自傷行為をしてしまう方も見られます。


 


 


 

解離性障害の発症には、多くの場合、幼少期における心的外傷が深く関連しています。そのため、それに対応するための精神療法や心理療法が治療の中心になります。解離性障害の治療の基本は、安心できる治療環境を整えることです。解離されている心の部分は、安心できる関係性でしか表現できません。そして自分自身の病状について言葉で表現することで、病気に対する理解を深めることになります。この過程を通して、症状に対する対処方法を身につけます。安全な環境や自己表現の機会を提供しながら、解離性障害の症状の自然経過を見守るという態度も重要です。

なお、治療は長期間継続することが必要であり、患者さんと医療従事者の間に信頼関係が築かれる必要で、診療に長けた医療機関のもとで治療を受けることが重要です。気長に根気強く治療を続けることが大切です。

解離性障害を根本的に治すことができる治療薬は存在しませんが、症状緩和を目的として抗うつ薬などの薬物療法が導入されることもあります。

また、解離性障害の治療においては、周囲の方のサポートも重要です。解離症状が生じた際の対処方法を学ぶことや症状の特徴を知ることも、長期的な経過を考えるうえではとても重要なこととなります。


 


 


なお「アダルトチルドレン」につきましては、このブログ(NPO法人アプローチ会のブログ)2021年2月4日投稿の「アダルトチルドレンとは」をご参考にしてください。

 


 


 

 

 


 

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神経症性障害について 8

 

今日は、適応障害について考えたいと思います。



 

適応障害は精神疾患の中のストレス障害の一種で、「ある出来事などがストレス要因となり、そのストレス要因によって引き起こされる情緒面や行動面のストレス症状によって、社会的機能が著しく障害されている状態」とされています。原因となるストレスが生じてから1か月以内(米国精神医学会のDSM5では3か月以内)に発症し、ストレスが解消してから6か月以内に症状が改善するとされていますが、ストレスが長く続く場合には長期間続くこともあります。

適応障害と診断されるには、ほかの疾患や障害でないことが前提で、統合失調症やうつ病といった気分障害や、パニック障害などの不安障害などの診断基準にあてはまる場合、その診断結果が優先されることになります。


以下のような症状がみられるようです。

精神的な症状として

気持ちが落ち込む(うつ)、不安症状、喪失感、絶望感、意欲の低下等

行為的症状として

自暴自棄なり普段とは違う行動を起こす、問題飲酒、暴食、暴力行為等

身体的症状として

めまい、不眠、食欲不振、頭痛、動悸、眠気等


 



 


 

適応障害は、真面目で責任感が強く、物事を神経質にとらえがちな人がなりやすい傾向にあります。同じ環境下でストレスを受けていても、適応障害になる人とならない人もいますが、逆に誰でもなる可能性があるものです。つまり適応障害は甘えとかではなく病気ですので、長引く前に専門医にご相談ください。

適応障害の場合、その原因となっているストレスが明確なため、そのストレスから離れることができれば症状は軽快していきます。しかし、離れることが難しい場合が多く、問題はそう単純ではありませんが、まずは、ストレスの原因となっている環境を調整することに主眼が置いてみてください。職場における、仕事の内容、仕事量、対人ストレスや、介護問題、学校でのストレス因子等を整理する等ストレスの軽減を図りましょう。

これと並行して、本人に対してはストレス対処能力を高めることも有効的です。このために、心理療法としては、認知行動療法やカウンセリングが行われます。

不眠、不安、緊張感、抑うつ気分などの症状が顕著であれば、補助的に薬物療法で症状を抑えながら、本人と環境の間に生じている問題を徐々に整え、ストレスを受け入れる手助けをする治療が行われます。


 


 


 

現代はストレスフルな社会だと言われています。そのストレスが原因となって発症する障害が適応障害です。適応障害は、ごく普通に生活をしている人、誰でもなりえる病気です。症状が出現し、いつもの生活ができなくなっているのであれば、怠けや逃げだと決めつけずに、まずは受診されることをおすすめします。症状が続く場合には、他の精神疾患が隠れていたり併発している場合もあるため、ひとりで抱え込まずに早期に専門医を受診してみてください。          つづく


 

 

 

 

 

 

 

 

 

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神経症性障害について 7

 

今日はPTSD(Post Traumatic Stress Disorder)について考えたいと思います。

PSTDとは心的外傷後ストレス障害といい、死の危険を感じるほどの体験が「トラウマ」となり、時間がたった後も自分の意志とは関係なく急に体験がフラッシュバックのように思い出されたり、悪夢が続いたりなどの症状が表れる疾患です。そして不安や緊張が高まったり、辛さのあまり現実感がなくなったりします。PTSDは決して珍しいものではなく、精神医療においては「ありふれた」病気のひとつであると言えます。

 

 

 

 

生死に関わる体験をしても、すべての人がPTSDになるわけではありません。しかし、PTSDになる可能性が高い出来事として下記のようなことがあります。

1) 自然災害:地震・火災・火山の噴火・台風・洪水など
2) 社会的不安:戦争・紛争・テロ・暴動など
3) 生命などの危機に関わる体験:暴力・事故・犯罪・暴力・性的被害など
4) 喪失体験:家族や友人の死、大切な物の喪失など

 


 


 


 

PTSDの症状には、以下のようなものがあります。


 

侵入(再体験)症状

 自分の意志とは関係なく、トラウマとなった出来事に関する苦痛な記憶を思い出したり、繰り返す悪夢のような形で何度も表れる症状です。それは恐怖だけでなく、苦痛、怒り、哀しみ、無力感などいろいろな感情が混じった記憶です。


 

回避・麻痺症状

 トラウマを思い出させる物事(人、出来事、場所など)を避けたり、重要な部分を思い出せなくなる症状です。何気ない日常の中につらい記憶を思い出すきっかけがたくさん潜んでいます。多くのPTSD患者さんは何度も記憶を呼び起こすうちに、そうしたきっかけを自分で気づかないうちに避けるようになります。その結果、行動が制限されて通常の日常生活・社会生活が送れなくなることも少なくありません。

認知と気分の陰性変化

物事の捉え方が歪んでしまい、過剰に他者や自分を責めたり、「なんで自分のような人間が生き残ってしまったんだ」などの深い罪悪感を持つこともあります。そのような症状が出ると、否定的な感情しか持つことができず、幸せな気持ちや人を愛することができなくなる場合があります。

 

過覚醒症状

つらい記憶がよみがえっていない時でも緊張が続き、常にイライラしている、ささいなことで驚きやすい、警戒心が極端に強くなる、ぐっすり眠れない、などの過敏な状態が続くようになります。

薬物やアルコールなどで緊張を和らげようとするあまりに依存症(物質使用障害)に陥ることもあります。

 

こうした症状は、つらく怖い経験の直後であればほとんどの人に現れるものです。ですので、事件や事故から1か月くらいの間は様子をみて、自然の回復を待ってみます。
数ヶ月たっても同じような症状が続いたり、悪化する傾向がみられたら、PTSDの可能性を考えてみてください。PTSD患者さんは、何らかの精神疾患の基準を満たしていることが多く、8割以上の方がさまざまな精神疾患を合併していると言われています。主な精神疾患は、うつ病、パニック障害、解離性障害、摂食障害、人格障害、依存症(アルコールや薬物など)などです。PTSDは、精神医学的な診断基準に基づいて専門医が診断をしますので、専門医にご相談してみてください。

また、これらの症状が発症後1ヶ月未満の場合には、別に「急性ストレス障害(ASD)」の基準が設けられており、PTSDとは区別されています。


 



 


 

PTSD治療の基本は、自然の回復力を引き出すことと、苦しい症状を軽減することの2本の柱で考えます。
PTSD治療の上で最も効果があるのは、トラウマを扱う認知行動療法です。代表的なものに持続エクスポージャー療法(PE)、認知処理療法(CPT)、眼球運動脱感作療法(EMDR)があります。
こうした特殊な治療を受けることができなくても、信頼できる先生によく話しを聞いて理解して貰えたと感じるだけでも、ある程度は良くなる場合があります。トラウマというデリケートな問題を扱う場合、特定の治療法より、治療者の能力や、相性に左右される部分もあります。特殊な技法を求めるよりもまず、自分の話をよく聞いてくれる、信頼のできる医師や公認心理師をみつけることが先決です。
またPTSDにはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)等の抗うつ薬も有効です。その他、うつ病や不安症の症状を併発しているときには、それらの治療によってかなり楽になることがあります。

PTSDの原因になりやすい性的暴力や虐待などは、周囲の人に相談しにくく一人で我慢してしまいがちです。また、大規模災害や社会情勢不安から「トラウマ」になり得る出来事の増加が予想されています。しかし、PTSDの症状を放置することで精神的にも肉体的にも疲労が蓄積し、悪化を招くことにもなりかねません。PTSDのつらい症状が続く場合は、自己判断をせず病院を受診したり、専門の窓口に相談をしてみましょう。                                                   つづく


 


 


 


 

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新年明けましておめでとうございます

 

今年もどうぞよろしくお願いいたします

皆様にとって良き年でありますようにお祈りいたします

 

         

 

 

 

 

 

 

神経症性障害について 6

 

今日は強迫性障害について考えたいと思います。


 

強迫性障害は、頭の中にしつこく浮かぶ不快な考えやイメージ(強迫観念)にとらわれ、それを打ち消そうとするくり返しの行為(強迫行為)が止められず、日常生活や精神状態に大きな影響をおよぼす病気です。

その考えや行為の度が過ぎていること、生活に支障をおよぼしていることを自覚し止めようとしますが、その意志に反して強迫観念や強迫行為が続き、心身が激しく疲労して、うつ状態などを合併してしまうこともあります。発症には、性格、生育歴、ストレスや感染症など、多様な要因が関係していると考えられていますが、なぜ強迫性障害になるのか、原因ははっきりとはわかっていません。性格、対人関係や仕事上のストレス、ライフイベントが発症のきっかけとなっている傾向があります。しかし、治療によって苦痛が改善する病気ですので、つらくなっていたり不便を感じたりするときには、専門機関に相談してみましょう。

 



 


 

 

○ 下記は強迫神経症でよく見られる例です。このような症状で外出できなくなったり、行動が制限されてしまったりしていませんか。精神的苦痛や引きこもりの原因ともなります。

 

 

症例1 便や尿の汚れが気になるためにトイレの後、1時間以上も手を洗わないと気がすみません。 ‥‥‥ 不潔恐怖・洗浄強迫

 

症例2 家のドアの鍵をかけたかどうかきになるために何度もノブをまわして確かめるのですが、安心できず結局外出することができなくなりました。‥‥‥ 確認行為

 

症例3 運転をしているときに常に誰かをひいたのではないか気になって、何度も道路を確かめないと気が済まなくなり、運転できなくなりました。‥‥‥確認行為
 

症例4 きちんと1行ももらさずに本をよんでいるかどうか気になり、くりかえし同じ所を読んだりして先に読み進めることができなくなり、そのことが苦痛で全く勉強できなくなってしまいました。‥‥‥不完全恐怖


 


 

 

 

強迫性障害の治療では、合った薬をしっかりと飲むことに加え精神療法を併用して、2つの療法を組み合わせるのが効果的だとされています。強迫症状や抑うつ、強い不安感があるので、まず抗うつ薬のSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)で状態を安定させてから、認知行動療法に入るのが一般的です。薬の効果を見ながら、日常生活の中で意識をしながら過ごしていただくことで、精神療法を重ねていきます。医師とよく相談し病気や治療法をよく理解して、「治そう」という意欲を高めることが治療効果を上げます。地道な積み重ねが必要にはなりますが、少しずつ改善していきます。強迫性障害は、家族の人に与える影響も大きな病気ですので、家族や周囲の人の理解と協力も重要になります。

強迫性障害は本当に苦しみが深く、生活への支障も非常に大きな病気です。

強迫行為の原因の一つであると考えられるストレスや不安を、日常生活で感じるのはごく当たり前のことです。強迫観念や強迫行為といった症状により困難や苦痛を感じている方は、無理せず専門医による診察・相談を受けてみましょう。また、強迫性障害と上手に付き合いながら、症状の悪化や再発を予防することも大切です。

つづく
 


 


 

 

 


 

アプローチ会 ✻ 心の相談室

 

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