改札口から出てきた息子が手に数本のペットボトルを持っていた。




「それは?」




「電車の中にあったから持って来た」




どれも明らかに飲んだ後車内に放置したものだろう。




「それをどうするつもりや?飲む気やないやろな?」




「捨てた方がいいと思って持って出た」




・・・、





息子なりの判断だったのだろう。




もしかしたらそれは正しい判断なのかも知れない。




でも、息子に伝えるとしたらそれは必要ではないと言いたい。




きっと正しくないけど、必要ないと多くの人は言うだろう。




一番間違っているのはゴミを放置するヤツだ。








今、大切なのは自分を守ることだと教えたいのが親の本音だ。

古本屋で『サザエさん』を見つけた。




子どもの頃によく読んだ懐かしい四コマ漫画だ。












昭和のその時代がそのまま残る。



起承転結そのもので、最後にちゃんとオチがある。



長々と意味のわからない誰かさんの話とはえらい違いだ。




いや、もしかしたら今という時代が複雑過ぎるのかも知れない。





便利になったのかも知れないが、必死に慣れないといけない。



平和そうに見えて目に見えない恐怖におびえる。



未来はと考えると不安ばかり。





四コマ漫画のように簡単で、悪人がいない世界がいいなぁ。






激しい雨。




鳴り響く雷鳴。




そしてネコの悲痛な鳴き声。




泣き声?(゜Д゜;≡;゜Д゜)




そこにはねずみ取りに捕まって身動きの取れない我が家の飼い猫がいた。











ナンデヤネン!



ナニヲシテルンヤ!



そして闘いは始まった。



『ペットがねずみ取りにかかったら』



調べると、まずパウダーか小麦粉のような粉末でネバネバを取る。(効果薄い)



それ以前に粘着シートから離れない。(汗)



ハサミでチョキチョキしながらなんとか救出できた。



天ぷら油などでベタベタをとかす。(取れない)



最後にシャンプーで油を落とす。(まったく取れない)



もうこれ以上は勘弁してくれー。



双方の気持ちが一致して本日は諦めた。



まさか、17年生きてきてネコのくせにネズミと同じ目に合うとは・・・。



ペロペロ、ピチャピチャと彼も頑張っている。



大丈夫か、老猫。



嵐の夜に、災難が降りかかる。

また今日もヤツらはやって来るのだろうか・・・。




自分に優しい人間たち。






河川の侵入路には『コロナウイルス感染予防のため川遊びを禁止します』と看板が立てられ




入れないようにバリケードが設けられている。




でも自分に優しい人たちは、せっかく来たんだから、ちょっとくらいいいだろうと




バリケードの隙間から河川敷に入り込む。




注意をされると自分に優しい人たちは、




「入れるようになっているのが悪い」と、自分には責任ないと主張する。




「河川敷は誰の所有地でもないのだから、アンタに言われる筋合いはない」と、勝手な理屈を並べる。




そして、遊び終えるとゴミを散乱した状態で振り返ることもなく去る。






もし私に魔法が使えたら、そのゴミを捨てた人間の部屋に送り届けたい。




でも、そんなヤツらだからもっと酷いゴミ屋敷に住んでいるかも知れない。




もしかしたら、平気で隣の家の前にそのゴミを移動するかも知れない。










自分に優しい人間は家族連れの場合もある。



わが子の前でその行動はいいのか?




グループで来る自分に優しい人間たちの中には、それをダメだと言う人間はいないのか?








世の中が今は大事な時だから辛抱しようと呼びかけても



無視をするくせに、問題が発生すると大騒ぎして自分だけを守ろうとする。



注意されても自分を省みず、被害者ぶって相手を攻撃したり、しつこく逆恨みする。





生まれ育った環境

身についた習慣

受けてきた教育



それが人格を形成する要素になる。




よほど悪い人生を歩んできたのだろうか・・・。





意地悪なばあさんがいる。




とにかく人の悪口ばっかり言う。




人のすることなすことが気に食わない。




「あの人、いつもこっちを覗いてるんでー」




自分が覗いているからそう思うのだろう。







欲張りなじいさんがいる。




とにかく自分が得するように強引にことを進める。




あの人の畑はちょっとずつちょっとずつ広くなる。




誰も文句を言わなければだんだん広くなる。




本人は意識していないのだろうが、それがふつうらしい。






あの人たちのおかげで私たちは、




意地悪をしてはいけない




欲張ってはいけない




と、自分自身を戒めることができる。







近くに悪い手本があるというのは、少しは必要なのかも知れない。





迷惑なんだけど・・・・。