インドにて親不知の抜歯をすることになってしまった。
というか、既に抜歯手術を終えてしまった。
左下の歯茎の中で真横になって長年おとなしく寝ていた歯が、
今になって横の歯にプレッシャーをかけ始めたのだ。
次回の日本帰国にはまだまだ時間がありすぎるし、
ダッカに戻って手術するのは避けたい。
ということで意を決してインドにて実施することにしたのだ。
クリニックは清潔感もあり、医師も腕がいいと知人の紹介を受けたのだけれど、
それでも数年の海外生活を経験して、日本の医療環境のすばらしさに気づかされた私にとって、
インドでの麻酔、切開、抜歯、縫合には一抹以上の不安を抱いていた。
さらに、初診時の歯の触り方や電話の応対の様子から、医師はせっかちな性格と見受けられた。
しかし、せっかちは裏を返せば手際がいいともいえる。
神経質な人は繊細な人。
内向的な人は自分の世界を持っている人。
わんぱくな子は行動力のある子、、、等々。
人の性格はとらえようにもよるのだから。
施術中はまさにまな板の上の鯉。
麻酔が効いているため痛みはまったく感じないのだけれど、
歯を取り出すときの力技日曜大工的な作業の際は、不安と緊張がピークに達した。
縫合を含めて、施術は約20分ほどで終了。
冷房がガンガンにきいた部屋の中で、私の背中には汗がにじんでいた。
頬はあめ玉ひとつ分くらいの腫れで、歯茎のあたりの違和感は一週間ほど続いた。
縫合糸が溶け落ちてほぼ平常を取り戻した今、ようやく手術は成功だったのだろうと胸を撫で下ろすことができた。
ただひとつ気になるのは、歯を取り出すにあたって、少し骨を削ったということだ。
横に寝ている歯を取り出すときにはいたって普通の作業らしいのだが、
私にとっては予想外の展開で、術後に事後報告というかたちで知らされた時には、一瞬フリーズした。
先日、昼間無断で外出したアルポナが涙を流しながら戻ってきた。
夫が涙のわけを尋ねても、なんでもないと言ってキッチンへ。
涙を流しているため、無断で30分以上もいなくなったことについては問いつめるわけにもいかず、とりあえずそのままに。
後ほど、他の用事でアルポナをよんで部屋にいると、アルポナからさっきの涙のわけを語りだした。
今日、急にお兄さんから電話で、近所の家に来るように言われたのだという。
そして行ってみると、兄とともに見知らぬ男性がいた。
それは、アルポナの縁談相手だったのだ。
20代後半になっても(自称)独身でいるアルポナを心配して、お兄さんが結婚相手を探して連れてきたのだろう。
しかし以前にも触れたように、かつて恋人と死別して生涯独身をつらぬくと決めたアルポナは、改めてその旨を兄に告げるのだが、兄はそんなアルポナに対して半ば強引に結婚を進めようとしたらしい。
アルポナ曰く、相手はクリスチャンの男性で、とてもいい人だったと。
それなら結婚してみてもいいのでは…と私も促してみたが、
彼女の答えは変わらない。
ん~、本人にその意志がないのであれば無理強いはできない。
夫が涙のわけを尋ねても、なんでもないと言ってキッチンへ。
涙を流しているため、無断で30分以上もいなくなったことについては問いつめるわけにもいかず、とりあえずそのままに。
後ほど、他の用事でアルポナをよんで部屋にいると、アルポナからさっきの涙のわけを語りだした。
今日、急にお兄さんから電話で、近所の家に来るように言われたのだという。
そして行ってみると、兄とともに見知らぬ男性がいた。
それは、アルポナの縁談相手だったのだ。
20代後半になっても(自称)独身でいるアルポナを心配して、お兄さんが結婚相手を探して連れてきたのだろう。
しかし以前にも触れたように、かつて恋人と死別して生涯独身をつらぬくと決めたアルポナは、改めてその旨を兄に告げるのだが、兄はそんなアルポナに対して半ば強引に結婚を進めようとしたらしい。
アルポナ曰く、相手はクリスチャンの男性で、とてもいい人だったと。
それなら結婚してみてもいいのでは…と私も促してみたが、
彼女の答えは変わらない。
ん~、本人にその意志がないのであれば無理強いはできない。
春・夏・秋・冬
はっきりとした季節のコントラスを持つ日本に生まれ育ったことを、
私は本当に幸せだと思う。
こうして日本とは違う気候を持つ国にいても、
映像や文章を読みながら、手に取るように、肌で感じるように、
それぞれの季節の空気や匂い、風や光の柔らかさをイメージすることができる。
これは、自分の意識とは関係なく身体にしみついている感覚なのだ。
12月中旬から2月中旬までのシットカルといわれる"冬”以外は基本的に暑いバングラデシュにも、
暑いなりに全部で6つほどの季節が存在しているのだそうだ。
私にはまだ、この国の季節の匂いや風の違い、次の季節の予感などをうまく感じることができない。
むろん、年中オフィスにいたり、家に引きこもったりしていたら、感じられるものも感じられないのかもしれないが。
私にとって、季節の移ろいを一番感じられるのは朝と夕方だった。
それはきっと、学校への登下校のとき、会社への出勤や帰宅時、屋外を当たり前のように歩いているときだったのだろう。
まるまる一年間、毎日早朝のウェーキングにでも出かけたら、この国の季節感をもっと感じることができるだろうか。
はっきりとした季節のコントラスを持つ日本に生まれ育ったことを、
私は本当に幸せだと思う。
こうして日本とは違う気候を持つ国にいても、
映像や文章を読みながら、手に取るように、肌で感じるように、
それぞれの季節の空気や匂い、風や光の柔らかさをイメージすることができる。
これは、自分の意識とは関係なく身体にしみついている感覚なのだ。
12月中旬から2月中旬までのシットカルといわれる"冬”以外は基本的に暑いバングラデシュにも、
暑いなりに全部で6つほどの季節が存在しているのだそうだ。
私にはまだ、この国の季節の匂いや風の違い、次の季節の予感などをうまく感じることができない。
むろん、年中オフィスにいたり、家に引きこもったりしていたら、感じられるものも感じられないのかもしれないが。
私にとって、季節の移ろいを一番感じられるのは朝と夕方だった。
それはきっと、学校への登下校のとき、会社への出勤や帰宅時、屋外を当たり前のように歩いているときだったのだろう。
まるまる一年間、毎日早朝のウェーキングにでも出かけたら、この国の季節感をもっと感じることができるだろうか。
日本にいたとき、私はコーヒーをブラックで飲むことはほとんどなかった。
Cafeに行けばたいていカフェオレを注文するし、
家でコーヒーを入れる時にもいつも牛乳を注いでいた。
でも今朝は、日本から持ってきたスターバックスのコーヒーをドリップで入れて、
それを久しぶりにブラックで飲んでみようと思いたった。
日本では、外出のついでに気軽にCafeに立ち寄ることができたけど、
こちらではなかなかそういうわけにもいかない。
昔はバングラでコーヒーといえば、ネスカフェのインスタントコーヒーにたっぷりのミルクと砂糖、が定番だった。
でも最近は、押し寄せる外国人のニーズに合わせてか、バングラデシュの経済発展にともなうライフスタイルの変化にともなってか、ダッカ市内には、日本で見るようなマシーンを導入したCafeが急速に増えつつある。
うちの近くにも、もうすぐ新しいCafeがオープンする。
ただ当面は、気軽にCafeに立ち寄ることもない中で、
我が家にあるネスカフェのインスタントコーヒーに飽きた私は、こうしてたまにドリップコーヒーをいれて飲んでいるのだ。
結局のところ、コーヒーはやっぱりミルクをいれたほうが好きだけど、
でも、今まさにエンディングに近づいている読みかけの本と今朝の気分には、ブラックがとてもよく合った。
さて、話の続きが気になるので、アシュウィンが起きる前に一気に読み切るとしよう。
Cafeに行けばたいていカフェオレを注文するし、
家でコーヒーを入れる時にもいつも牛乳を注いでいた。
でも今朝は、日本から持ってきたスターバックスのコーヒーをドリップで入れて、
それを久しぶりにブラックで飲んでみようと思いたった。
日本では、外出のついでに気軽にCafeに立ち寄ることができたけど、
こちらではなかなかそういうわけにもいかない。
昔はバングラでコーヒーといえば、ネスカフェのインスタントコーヒーにたっぷりのミルクと砂糖、が定番だった。
でも最近は、押し寄せる外国人のニーズに合わせてか、バングラデシュの経済発展にともなうライフスタイルの変化にともなってか、ダッカ市内には、日本で見るようなマシーンを導入したCafeが急速に増えつつある。
うちの近くにも、もうすぐ新しいCafeがオープンする。
ただ当面は、気軽にCafeに立ち寄ることもない中で、
我が家にあるネスカフェのインスタントコーヒーに飽きた私は、こうしてたまにドリップコーヒーをいれて飲んでいるのだ。
結局のところ、コーヒーはやっぱりミルクをいれたほうが好きだけど、
でも、今まさにエンディングに近づいている読みかけの本と今朝の気分には、ブラックがとてもよく合った。
さて、話の続きが気になるので、アシュウィンが起きる前に一気に読み切るとしよう。
先日、階下に住むお宅へお邪魔してきた。
そこのご主人がMP(Member of Parliament:国会議員)なので、私たちはMP宅と呼んでいる。
夕方、MP宅のメイドさん2人が我が家にやってきて、マダム(MPの奥さん)がアシュウィンに会いたいから連れてきて欲しいとのこと。
ということで、私とアシュウィンはシャワーをすませ、オルポナを連れてMP宅へ。
MPマダムとは何度か顔を合わせたことがあったが、いつもばっちりメイクでヒジャブを被っているので、ノーメイクで髪を下ろした休日モードのその日のマダムは少し印象が違って見えた。
(ヒジャブ:イスラム女性が髪の毛を隠すために被っているスカーフのようなもの)
そして、ノーメイクでちょっと気だるいくらいのほうが、なんとなく親しみが沸いたというのが正直な感想だった。
さて、そのマダムには1歳1ヶ月になる孫娘がいた。
去年の5月に生まれたらしく、アシュウィンとは4ヶ月違いなのだが、これまた大きいのに私はビックリした。
遺伝的に身長が高いのもそうだが、なんとも立派な体格をしているのだ。
この母親にしてこの子あり、といえるなんとも強い目力と表情。
ケラケラと笑ったり、音楽に合わせて体を動かしたり、カッと目を見開いたりして、なんともダイナミックな子だ。
アシュウィンは小柄で、表情もどちらかというと穏やかなほうだから、これは同じクラスにいたりしたら「ほらアシュウィン、こっちにいらっしゃい」なんて言われている光景が想像できる。

話が離乳食に及ぶと、更に驚く発言が。
なんと、離乳食がスタートしたころから、彼女たちは自分たちが食べている食事をその子に与えているというのだ。
もちろん手でつぶしてマッシュした状態ではあるけれど、問題は乳幼児の時分から大人と同じ塩分とスパイス量を与えているということ。
更に、「この子はグリーンチリも食べるのよ」と嬉しそうに語っていた。
その日も、私に出してくれたのと同じマンゴーやチョコレートケーキをペロリと食べるのを目撃した。
日本人では、お粥の水分量から茹で野菜の固さ、月例ごとに与えていい食材など、少し細かすぎるほどの指示が本や資料に記載されている。
バングラデシュでもインドでも、基本はご飯や野菜をマッシュしたものから始めるのだけれど、その味付けについては個人差があるのだろう。
なによりも甘いものについては、かなり小さな頃から結構な量の砂糖を使っているように思う。
海外の多くの国で甘~いスイーツが好まれるのは、やはり子どもの頃から築き上げられた味覚の賜物なのだろう。
そこのご主人がMP(Member of Parliament:国会議員)なので、私たちはMP宅と呼んでいる。
夕方、MP宅のメイドさん2人が我が家にやってきて、マダム(MPの奥さん)がアシュウィンに会いたいから連れてきて欲しいとのこと。
ということで、私とアシュウィンはシャワーをすませ、オルポナを連れてMP宅へ。
MPマダムとは何度か顔を合わせたことがあったが、いつもばっちりメイクでヒジャブを被っているので、ノーメイクで髪を下ろした休日モードのその日のマダムは少し印象が違って見えた。
(ヒジャブ:イスラム女性が髪の毛を隠すために被っているスカーフのようなもの)
そして、ノーメイクでちょっと気だるいくらいのほうが、なんとなく親しみが沸いたというのが正直な感想だった。
さて、そのマダムには1歳1ヶ月になる孫娘がいた。
去年の5月に生まれたらしく、アシュウィンとは4ヶ月違いなのだが、これまた大きいのに私はビックリした。
遺伝的に身長が高いのもそうだが、なんとも立派な体格をしているのだ。
この母親にしてこの子あり、といえるなんとも強い目力と表情。
ケラケラと笑ったり、音楽に合わせて体を動かしたり、カッと目を見開いたりして、なんともダイナミックな子だ。
アシュウィンは小柄で、表情もどちらかというと穏やかなほうだから、これは同じクラスにいたりしたら「ほらアシュウィン、こっちにいらっしゃい」なんて言われている光景が想像できる。

話が離乳食に及ぶと、更に驚く発言が。
なんと、離乳食がスタートしたころから、彼女たちは自分たちが食べている食事をその子に与えているというのだ。
もちろん手でつぶしてマッシュした状態ではあるけれど、問題は乳幼児の時分から大人と同じ塩分とスパイス量を与えているということ。
更に、「この子はグリーンチリも食べるのよ」と嬉しそうに語っていた。
その日も、私に出してくれたのと同じマンゴーやチョコレートケーキをペロリと食べるのを目撃した。
日本人では、お粥の水分量から茹で野菜の固さ、月例ごとに与えていい食材など、少し細かすぎるほどの指示が本や資料に記載されている。
バングラデシュでもインドでも、基本はご飯や野菜をマッシュしたものから始めるのだけれど、その味付けについては個人差があるのだろう。
なによりも甘いものについては、かなり小さな頃から結構な量の砂糖を使っているように思う。
海外の多くの国で甘~いスイーツが好まれるのは、やはり子どもの頃から築き上げられた味覚の賜物なのだろう。
照りつける太陽の日差しも、暑さも、湿気も、
ここがどこか南国リゾートであれば
日常を忘れられるバカンス気分に浸れるはず。
バングラデシュにだって、ヤシの実もトロピカルフルーツもある。
だから私は時々、
暑さと湿気の遠くに見える空を見ながら、
車窓に流れるヤシの実や南国の花々を見ながら、
自分がハワイやバリにいるように錯覚させてみたりする。
ここだって同じトロピカルシティなのだから。
そしてこの妄想が意外とうまくいくこともあるのだ。
ここがどこか南国リゾートであれば
日常を忘れられるバカンス気分に浸れるはず。
バングラデシュにだって、ヤシの実もトロピカルフルーツもある。
だから私は時々、
暑さと湿気の遠くに見える空を見ながら、
車窓に流れるヤシの実や南国の花々を見ながら、
自分がハワイやバリにいるように錯覚させてみたりする。
ここだって同じトロピカルシティなのだから。
そしてこの妄想が意外とうまくいくこともあるのだ。
問題が発生した。
プロビールは毎週木曜日の夕方に家族のもとへ帰り、土曜日の朝戻ってきて朝食を作るというのがルーティンで、先週の木曜日も午後4時前にはプロビールはいつものように去って行った。
夜7時過ぎ、私は晩ご飯を食べようとキッチンへ。
するとオルポナがやってきて言った。
「マダム、プロビール オネック ショモッシャ アセ」(プロビールはちょっと問題がある)
元々二人の仲が悪いのは知っていたので、またその延長かと思いきや、、、、そうではなかった。
彼女曰く、プロビールは時々、夜中に皆が寝静まった頃に外出しているのだという。
真っ暗な家の中を携帯の灯りをたよりに玄関まで行き、ドアを開けて鍵を閉めて行く。
はじめオルポナは泥棒かと思って影から見ていたのだそうだ。
その行動は明らかにおかしい。
オルポナの密告は他にもあった。
どうもプロビールは、我が家からお米やじゃがいもなどの食材を持ち出しているのだという。
彼は、昼間も煙草を吸いに何度も外に出ていて、どうもその時に持って出ているらしい。
オルポナは、プロビールがビニール袋に詰めてストアルームに隠しているのを何度か目撃している。
その食料の行方は分からない。
実は私も、お米や卵、野菜などの減るペースが少し速いのではとは感じて、一度プロビールに聞いたことがあった。
しかしその時は、週にこれだけの量を使って云々…と説明されて、なんとなく納得して終わったのだった。
今回サイフルが数日間我が家にヘルプで来てくれていて、改めてサイフルとプロビールを比べてしまうと、やはり明らかにサイフルのほうがフレンドリーだし、仕事に対する態度やサービスもいい。
サイフルがいる間に、私たちは一緒にバナナケーキやアップルパイを作ったのだけれど、彼はそういうときにもフットワークが軽く、色々なことを率先してやってくれる。
私はプロビールには悪いと思いながらも、サイフルにうちに戻って来れないかとたずねてみた。
彼は父親の体調が良くなって、もし戻って来れそうだったら連絡すると言っていた。
ただ、彼にも彼の人生があるわけで、もしも海外へ行きたいということであれば、それはサイフルが望む道を選んでくれたほうがいいと思う。
さて、半年後にはいったい誰が我が家にいるのだろうか。
プロビールは毎週木曜日の夕方に家族のもとへ帰り、土曜日の朝戻ってきて朝食を作るというのがルーティンで、先週の木曜日も午後4時前にはプロビールはいつものように去って行った。
夜7時過ぎ、私は晩ご飯を食べようとキッチンへ。
するとオルポナがやってきて言った。
「マダム、プロビール オネック ショモッシャ アセ」(プロビールはちょっと問題がある)
元々二人の仲が悪いのは知っていたので、またその延長かと思いきや、、、、そうではなかった。
彼女曰く、プロビールは時々、夜中に皆が寝静まった頃に外出しているのだという。
真っ暗な家の中を携帯の灯りをたよりに玄関まで行き、ドアを開けて鍵を閉めて行く。
はじめオルポナは泥棒かと思って影から見ていたのだそうだ。
その行動は明らかにおかしい。
オルポナの密告は他にもあった。
どうもプロビールは、我が家からお米やじゃがいもなどの食材を持ち出しているのだという。
彼は、昼間も煙草を吸いに何度も外に出ていて、どうもその時に持って出ているらしい。
オルポナは、プロビールがビニール袋に詰めてストアルームに隠しているのを何度か目撃している。
その食料の行方は分からない。
実は私も、お米や卵、野菜などの減るペースが少し速いのではとは感じて、一度プロビールに聞いたことがあった。
しかしその時は、週にこれだけの量を使って云々…と説明されて、なんとなく納得して終わったのだった。
今回サイフルが数日間我が家にヘルプで来てくれていて、改めてサイフルとプロビールを比べてしまうと、やはり明らかにサイフルのほうがフレンドリーだし、仕事に対する態度やサービスもいい。
サイフルがいる間に、私たちは一緒にバナナケーキやアップルパイを作ったのだけれど、彼はそういうときにもフットワークが軽く、色々なことを率先してやってくれる。
私はプロビールには悪いと思いながらも、サイフルにうちに戻って来れないかとたずねてみた。
彼は父親の体調が良くなって、もし戻って来れそうだったら連絡すると言っていた。
ただ、彼にも彼の人生があるわけで、もしも海外へ行きたいということであれば、それはサイフルが望む道を選んでくれたほうがいいと思う。
さて、半年後にはいったい誰が我が家にいるのだろうか。
サイフルに続いて、翌日我が家にやって来たのはウッタム。
ウッタムについての紹介は初めてだが、かれこれ2年ほど前に我が家で働いていたスクマルが彼を紹介してくれたのだ。
結局ウッタムは条件が合わず我が家では働いたことがないのだけれど、自分の代わりにと彼が紹介してくれたのがサイフルだった。
そして更に、このウッタムと現在のコックのプロビールは従兄弟同士なのだそうだ。
ウッタム、サイフル、プロビールの3人はかつてドバイで日本企業のコックをしていたころからの繋がりがあるのだという。
今回サイフルが来たこともあって、ウッタムもアシュウィンに会いに顔を出してくれたのだ。

彼の訪問のもうひとつの理由は、日本人家庭でコックの職を紹介してもらえないかというオファーでもあり、まあ実のところはこっちが本命の理由だったのかもしれない。
現在彼は中国系の会社のコックをしているのだけれど、やはり日本人のもとで働くのが一番心地いいらしく、それで私に訊ねてきたというわけだ。
私は以前ウッタムが来た時にデコレーションサラダを作っていたのをふと思い出し、プロビールに教えるのも兼ねて作ってくれるように頼んでみた。
それがこれ。

ちょっと東南アジア風のアレンジではあるが、短時間でとても器用なナイフさばきで見事なサラダを完成させてくれた。
ウッタムについての紹介は初めてだが、かれこれ2年ほど前に我が家で働いていたスクマルが彼を紹介してくれたのだ。
結局ウッタムは条件が合わず我が家では働いたことがないのだけれど、自分の代わりにと彼が紹介してくれたのがサイフルだった。
そして更に、このウッタムと現在のコックのプロビールは従兄弟同士なのだそうだ。
ウッタム、サイフル、プロビールの3人はかつてドバイで日本企業のコックをしていたころからの繋がりがあるのだという。
今回サイフルが来たこともあって、ウッタムもアシュウィンに会いに顔を出してくれたのだ。

彼の訪問のもうひとつの理由は、日本人家庭でコックの職を紹介してもらえないかというオファーでもあり、まあ実のところはこっちが本命の理由だったのかもしれない。
現在彼は中国系の会社のコックをしているのだけれど、やはり日本人のもとで働くのが一番心地いいらしく、それで私に訊ねてきたというわけだ。
私は以前ウッタムが来た時にデコレーションサラダを作っていたのをふと思い出し、プロビールに教えるのも兼ねて作ってくれるように頼んでみた。
それがこれ。

ちょっと東南アジア風のアレンジではあるが、短時間でとても器用なナイフさばきで見事なサラダを完成させてくれた。
今日は、以前我が家でコックをしていたサイフルが、息子のアシュウィンに会いにきてくれた。
田舎に戻って定職についていないせいか、少しだけ太ったような印象だが、とても元気そうだった。
ダッカ市内にいる従姉妹のうちに1週間近く滞在するらしく、うちにも何日か通って、後釜のプロビール(と私)に少し南インド料理指導をしてくれる。
今後はどうするのかとたずねると、中近東あたりで日本企業のコックの職があれば是非また向こうで働きたいと言う。
日本人以外の家では働きたくないそうだ。
バングラデシュに残るのであれば、当面は、最近サウジアラビアから戻ってビジネスを始めた従兄弟の手伝いをしながら様子をみるとのこと。
いずれにしても、特に切羽詰まったような様子もなく明るく元気そうなサイフルを見て安心した。
うちのコックやメイドは流動的だけれど、皆それぞれが各々の事情や人生を抱えて生きていることを思うと、私たちもそれをシンプルに受け入れてその都度新たな流れを探して行かなければいけないんだなと思う。
今日はこうしてサイフルに再会できて良かった。
ちなみに、夕食に私は日本のカレーを作ろうと思っていると言うと、サイフルが自ら腕を振るって私のために作ってくれた。

サーバントルームでランチをとる3人+ベビー。
奥からサイフル、プロビール、オルポナ、そしてアシュウィン。

サイフルがアシュウィンへのプレゼントとして、赤い車のおもちゃを持ってきてくれた☆
田舎に戻って定職についていないせいか、少しだけ太ったような印象だが、とても元気そうだった。
ダッカ市内にいる従姉妹のうちに1週間近く滞在するらしく、うちにも何日か通って、後釜のプロビール(と私)に少し南インド料理指導をしてくれる。
今後はどうするのかとたずねると、中近東あたりで日本企業のコックの職があれば是非また向こうで働きたいと言う。
日本人以外の家では働きたくないそうだ。
バングラデシュに残るのであれば、当面は、最近サウジアラビアから戻ってビジネスを始めた従兄弟の手伝いをしながら様子をみるとのこと。
いずれにしても、特に切羽詰まったような様子もなく明るく元気そうなサイフルを見て安心した。
うちのコックやメイドは流動的だけれど、皆それぞれが各々の事情や人生を抱えて生きていることを思うと、私たちもそれをシンプルに受け入れてその都度新たな流れを探して行かなければいけないんだなと思う。
今日はこうしてサイフルに再会できて良かった。
ちなみに、夕食に私は日本のカレーを作ろうと思っていると言うと、サイフルが自ら腕を振るって私のために作ってくれた。

サーバントルームでランチをとる3人+ベビー。
奥からサイフル、プロビール、オルポナ、そしてアシュウィン。

サイフルがアシュウィンへのプレゼントとして、赤い車のおもちゃを持ってきてくれた☆
