Appadiyah* ~ in India ~ -6ページ目

Appadiyah* ~ in India ~

南インド出身のドラヴィダ人の夫と共にタミルナドゥ州コインバートルに在住。
“Appadiyah”とは、タミール語で「へぇ、そうなんだぁ」「へぇ、ほんとに~!」という意味の感嘆語。なんとなくその言葉の響きが好きなのでブログのタイトルに。

先日、アパート内のスウィミングプールが完成して、中に水が投入された。

大きなタンクローリーで何回かに分けて水を運んでいた。
プール内に直接水を入れるシステムがないのだろうか。
だとしたらこの水はどのくらいの頻度で入れ替えられるのだろう。
そんな疑問もよぎったが、ちゃんと水のクリーニングシステムはあるらしい。

プール1

プール2
プールが水で満たされていくのを、子供も大人も集まって眺めていた。


このプール、結構な深さがあるのだけれど、水はプールいっぱいに満たされている。
この中で顔を出したまま足が届く人はいるのだろうか。

もうひとつ気になるのは、プールの周りにフェンスがないこと。
子供たちがここでふざけていて誤ってプール内に転落する可能性は大。
一応すでにセキュリティガードがいる…とは言っているが、本当に大丈夫だろうか。

ちなみに、プールの後ろに見える工事中の建物は、クラブハウスになる予定。
ここにスポーツジムができるらしい。

室外プールは遠目にみればきれいだけれど、この埃の多いインドでは室内の方がメインテナンスもしやすいのではないだろうか。
先日、いつものようにジャンヴィとルドゥヴィがうちにやってきた。

ルドゥヴィは「アンティ、これアンティに」と言って、手作りのアクセサリーを私にプレゼントしてくれた。

今日本でもはやっている、輪ゴムでつくるアクセサリー。

ルドゥヴィ贈り物

ブレスレットと、もうひとつはキーホルダー…かな。

あ~、なんていい子なんだろう。
コインバートル市内にある2大ショッピングモールは「ブルックフィールズ」と「ファンモール」。

地下には大きなスーパーマーケットがあり、食材から日用品の調達ができる。
モール内には、ファッション、装飾品、インテリアショップ、本屋、映画館、フードコートなどが並ぶ。

ブルックフィールズ

これはブルックフィールズ。ほとんどの店の開店時間は11時。
この日は平日の午前10時に行ってしまったので、ほとんど人がいなかった。


ゲームセンターを覗いてみると、NAMCO やSEGAなどの日本製ゲームもたくさん。
でも、雰囲気はひと昔前の日本のゲーセンという感じ。おそらく日本の中古品を持ってきたのだろう。

ゲーセン1


ブルックフィールズ内には、1時間100ルピー(約200円)で子供たちが遊べるスペースも。

ゲーセン2
ゲーセン3

本当は3歳以上と年齢制限があるのだけれど、2歳9ヶ月のアシュウィンも入れてもらえた。
時に他の子たちと一緒に笑いながら楽しそうにしているアシュウィンを見て、私も嬉しかった。
彼にとっても、久しぶりに体をたくさん動かして、いい運動になったと思う。


ファンモール1階にはアニマルカーがある。
ゾウやライオン、アングリーバーズなど4~5種類あるのだが、あまり可愛くはない。
CGができる前の映画「猿の惑星」を思い出させる様なレトロ感を漂わせている。

ゾウ
アングリーバーズ



このアパートは、とても風通しがよく、朝も夕方も心地いい風が吹いている。

敷地の隣には小さなファームがあって、そこでとれた牛のミルクを毎朝購入している人たちもいる。
ファームの中の牧草地帯にはピーコックも生息していて、時々アパートの屋上や公園の壁の上でピーコックを見かけることも。

そして、もうひとつこのアパートで多く見かけるのがハト。
平和の象徴であるハト。でも住宅地に住みつかれると、その糞害が問題になる。

実は、我が家のキッチンの換気扇用の壁の穴に毎朝ハトがやって来て、そこで羽をパタパタしたり、ときには糞をしたり。
2~3日家を留守にでもしたら、戻った時にはガス周りに羽や糞が転がっていたりするのだ。

私は朝起きるとまずキッチンの換気扇をまわして、ハトが来ないようにしていたのだけれど、そのうちハトも慣れてきて、換気扇がまわっているくらいでは立ち去らなくなっていった。
毎朝、私が起きるのが早いか、ハトの来訪が早いか…という競争状態が続いていた。

しかし、とうとうその争いにも終止符が。
換気扇の外壁側にようやくネットをはってもらえたのだ。
その辺から持ってきたネットを、簡易的につけただけのものだけれど、これで無駄にキッチンの換気扇をまわす必要もなくなって、私の問題がひとつ解決したのでした。

換気扇ネット

ちょっと分かりにくいけれど、内側換気扇。外にネットがとりつけられた。かなり適当なしつらえだけど。
インドに来て2ヶ月。

アシュウィンは、学校では相変わらずあまりコミュニケーションをとろうとしていないようだけれど、それでも日々の生活の中に徐々に英単語が聞こえ始めています。

日本にいるときに、ABC、123、動物などの名前、それからRhymes(歌)はある程度教えていたけれども、やはり会話となるとまた別問題。

こちらに来て覚えたのは、

Yes / No
Come here.
Wait a minute.
This one.
So many ants.
It’s hot.
So heavy.

等々、単語から少しずつ短文へ発展し始めています。

しばらくはルー大柴状態が続くけれども、ある程度の年齢になったら、きちんと日本語と英語は使い分けるようにするつもりです。
タミル語と英語はこちらの人もミックスで話すので、チャンポンでもOK。

それにしても、アシュウィンの英語がタミル語英語(タングリッシュ)にならないかどうかがちょっと不安。
日本語英語(ジャングリッシュ)も、世界的にみたらかなりおかしいかもしれないけど、タミル語英語も人によってはかなり癖が強すぎるのです。

今朝もジャンヴィはうちにやってきて、一緒にアシュウィンを学校に送り届けた。

その後もうちに来て、私たちはかまってあげられないけど、彼女は適当に遊んで過ごしていた。

時々私のところにやってきては、私がやることを見ていたり、一緒にマンゴーを食べたり。

しばらくして、私と夫が仕事の話等をしているとき、ジャンヴィが来て「アンティ、私うちに帰る」と言い出した。
さすがに一人でつまらなくなったかなと思って、見送りに出ると、「アンティ、私頭から血が出てるかもしれない」と。

見ると、右後頭部に切り傷があり確かに出血していた。

どうやら、うちにあるジャングルジムのブランコで遊んでいるときに、ブランコが勢い良く頭にぶつかったらしい。

ジャンヴィは頭から出血しているショックと同時に、「ママにたたかれる」と言って泣き出しそうになっていた。

インドでは、しつけとして親が子供をたたいたりすることがあるらしい。
きっと日本で親が子供のお尻を「こら!」と言いながらペンペンとたたくような感覚なのだろう。

傷はそれほど大きくなかったので、とりあえず彼女をなだめて傷の手当を。

ジャンヴィは、母親に怒られることをとても心配していて、「アンティ、後でお母さんが仕事から帰ってきたら私と一緒にうちに来て、お母さんに話をして」と言う。
もちろん、うちでおこった事故だから、ジャンヴィの家には行って話しをするつもりだった。

午後になってアシュウィンが学校から戻り、ジャンヴィも一緒にランチを食べた頃、姉のルドゥヴィが迎えにきたので、私はジャンヴィと一緒に家に行って母親に説明をした。

彼女は傷口を見て「そんなに大きくはないわね」と言いつつ、「後で夫(医者)に見せてみるわね」と言っていた。

ジャンヴィ、もう一人でうちに遊びに来ることを禁止されたりしなければいいのだけれど。

アシュウィンの学校の裏側に、小さな州営の動物園と遊具のある公園がある。

動物園といっても、このあたりで目にするような限られた動物を集めてきたような、小さな動物園。

鳥類は、国鳥であるピーコックやダチョウ、その辺にいるハトまでもケージの中に。
動物は、シカ、ラクダ、ヤギ、サルなど。
それからヘビ。

ピーコック
ピーコック

どれもコインバートルから足を伸ばせば行ける山の中に生息しているような動物たち。
どうせなら、コートギリあたりにいるゾウやトラ、バイソンなんかも連れてくればいいのに…。
ゾウはその辺でもみかけるけれど、トラはさすがに動物園でないと会いたくない動物のひとつ。

久しぶりの動物たちにアシュウィンはとても嬉しそう。
でも、園内の機関車を見るなり、動物そっちのけで機関車のほうへ一目散。

ちなみに、動物園の入園料、機関車ともに一人3ルピー。

汽車
動物園内の機関車


ストリートショップ
園の外ではおもちゃを売る店がいくつか並んでいる

ドラえもん
ドラえもん電話


動物園を出て道を渡ると、遊具が並ぶ公園があった。
日本でいえば普通の公園だけれど、ここも入場料3ルピー。

公園

多くの遊具が鉄とプラスチックでできているため、日中の日差しのもとでは鉄がコンロの上のフライパン状態。
それに、真上から降り注ぐ強い日差しに体力を奪われてしまう。
どうりで園内はガラガラなわけだ。
ここでは皆、夕方日が横からさし始めたころに外出することをすっかり忘れていた。

公園はそうそうに切り上げて戻る途中、馬を連れたおじさんがいた。
ここでアシュウィン初のホースライディング。

乗馬


ちなみに、公園近くの道脇に置かれていた(放置されていた)これらの遊具…全て手動。

手動観覧車
手動遊具カー


そういえば、ダッカでも人力のこんな遊具があったのを思い出した。

ダッカ遊具1
ダッカの人力観覧車

ダッカ遊具2
ダッカの人力フライングシーソー
最近毎日我が家にやってくるジャンヴィとルドゥヴィ。
彼女たちの学校は来週から始まるようで、両親共働きの彼女たちは基本的に家で二人で過ごしている。
ちなみに、父親は医者で、母親は歯科医。

今日は朝からジャンヴィがやってきた。
ちょうどアシュウィンは学校へ行く準備をしていて、彼女はいつものようにアシュウィンの面倒を見ようとしてくれる。
一方のアシュウィンは最近あまのじゃく度が増して、せっかく来てくる友達にそっけない態度をとったり、喧嘩モードになったり。

アシュウィンを送り、家に戻ってしばらくすると、また家のベルが鳴った。
扉を開けると再びジャンヴィが立っていた。

昨日の忘れ物を取りにきたとのことだけれど、「アシュウィンの学校は何時まで?」と言って、そのままお迎えの時間まで我が家で過ごしていた。
私が家の掃除をしている間は、一人でアシュウィンの部屋で遊んでいたようだ。
その後は、折り紙をおってあげたり、スナックを食べたり。
(幸いランチは、昨日の残りがあったので今日は作らないことに決めた)
私が「じゃあ、私はまたちょっと仕事があるから、午後にまたおいで」と言っても、「アンティ、私帰らないでここにいる」と言うので、そのままに。

アシュウィンのお迎えの時間になると、昨日と同様一緒に行きたいというので、一緒に学校へ向かった。

結局そのままの流れでランチも食べて、3時前に姉のルドゥヴィが迎えにくるまで、今日はずっと我が家にいたジャンヴィ。
家に帰る時も、私とアシュウィンに彼女のうちに一緒に来るようにと誘ってくれたけれど、私は家事があるしアシュウィンはお昼寝もあるので、また今度ねと。

彼女はとってもかわいらしい子で、「アンティ、アンティ」と私に色々と話しかけてくる。
あまのじゃくなアシュウィンにもこりずに面倒を見てくれるので、とってもありがたいのだ。

さて、今日も夕方になったらまたうちのベルが鳴るでしょう。



アシュウィンの学校がスタートしました。
最初の3日間は9時半~11時半までの2時間で、親も学校で待機。
なかなか馴染めなかったり泣いてばかりの生徒がいる場合には、その親が校内で子供と一緒に過ごせるようにと。

学校待機場所

父兄の待機場所はなんと、学校の前の屋外。
木陰にプラスチックチェアを並べてありました。
校内に待機用のスペースがないこと、必要がなければ生徒から離れたところにいるほうがいいこともあっての判断でしょう。
コインバートルは、心地よい風が吹いていて、直射日光さえ避ければそれほど暑さも感じないので苦情もないようです。


さて、初日は9~10人の母親が呼ばれて、泣きじゃくる我が子をなだめながら様子を見ていました。
2日目は6~7人。そして3日目になると、校内につきそう親は3~4人に。
もちろん私は全日校内参加。
おかげで学校の活動を見ることができてよかった。


朝は、子供たちの泣き声が校内に響き渡っていたけれど、先生たちを中心に大きな円をつくってみんなで座りRhyme(子供向けの歌)を歌い始めると、徐々に多くの子供が一緒になって手足を使って歌いはじめていきました。

一方アシュウィンは、いくつかの歌は知っているものの、やはり自分だけがコミュニケーションをとれないことを感じているのか、生徒たちの輪には入ろうとしません。
私の手をとって輪から抜け出して、別の部屋で本をひらいたり、パズルをしたり…。

他にも泣いている子は何人かいたけれど、日本で保育園経験のあるアシュウィンの場合は、親から離れて学校生活をおくることへの緊張ではなく、やはり自分だけ違うということを敏感に感じている孤独感のようなものが理由だと思われます。

言葉の壁だけでなく、私が家事に追われていてかまってあげられないストレスもあってか、最近はちょっと攻撃的であまのじゃくなアシュウィン。

ここは、私が忍耐強く見守らなければいけないところだと覚悟しました。
子育てはなにより自分を育てていくことだなと、つくづく気づかされる日々です。
このアパートに来て、アシュウィンに友達ができた。

みんなアシュウィンよりも年上のお姉ちゃんたちだけど、まだ小さいアシュウィンにとっては、忍耐強く面倒を見てくれるお姉ちゃんのほうがありがたいかもしれない。

レギュラーメンバーは7歳のジャンヴィとその姉のルドゥヴィ、それから6歳のミトゥと弟のニーヘン(アシュウィンと同い年)。
日によって別の子も合流したりしなかったり。

ジャンヴィとミトゥはアシュウィンのことをとてもかわいがってくれて、ちょっと対抗心の強いミトゥは「アンティ、アシュウィンは私とジャンヴィどっちが好きか聞いてみて」なんて言ってきたことも。

ブランコ
アパート敷地内の公園で、ジャンヴィ・アカ(お姉ちゃん)とブランコ。
男の子のように見えるけど女の子。
小さな女の子はショートヘアの子もけっこう多い。
ジャンヴィはとても優しく素直で、恥ずかしがりやな一面も持つ、とてもかわいい女の子。


最近ストレスのたまっているアシュウィンは、日本にいたときのようなフレンドリーさを少し欠いていて、すぐに怒ったりすねたり。
しかもその理由を言葉で伝えることができないから、ますますストレスになっているのかもしれない。
それでも、毎日のように夕方になるとジャンヴィとルドゥヴィはうちにきてくれて、一緒に外で遊ぼうと誘ってくれる。

人間ブランコ

まだ工事中のプールの中で。

プールで


ちなみに、日中は日差しが強くて外で遊べないため、子供たちは夕方4時くらいから6時、7時まで遊んでいる。
もちろんアパートの敷地内で。
赤道に近い南インドでは7時ちかくになってもまだ遊べるのもそうだけれど、こっちの夕食の時間は9時過ぎが当たり前なのもその理由のひとつ。
でもアシュウィンの食事はできるだけ6時~7時をキープしていきたい。

アシュウィンが英語やタミル語でコミュニケーションがとれるようになってみんなと楽しく遊べる日は、きっとすぐにくるだろう。