大好きなアーティストやバンドがいて、それに少しでも近づきたいと思って努力する。
 どうやったらあんな風に格好良く演奏できるんだろう、どうしてこんなにも僕の心を鷲掴みにするような歌をあの人は歌えるんだろう。
 ミュージシャンの原点には、誰でもこんな思いがあると思います。
  ビートルズが僕らの目標であり、アイドルであるように、ビートルズにも沢山のアイドルたちがいました。当時、「成功して良かったことは?」との問いにジョージ・ハリソンが「好きなレコードが自由に買えるようになったこと」と答えたように、ビートルズのメンバーは実に多くのジャンルのレコードを心躍らせて聴いていたようです。
このアルバムに収められたYou Really Got A Hold On MeとDevil In Her Heartは、どちらもオリジナルのリリースが1962年と新しく(!)、まさにちょっと売れるようになったビートルズの面々が喜び勇んでレコードを聞き漁る中、カバーすることにした曲なのです。
 「ワォ、なんて良い曲なんだ、俺の声にもぴったりだぜ」なんて話す彼らの顔が思い浮かびますね。
  僕も調子に乗って、「この曲って、ジョン・レノンって、僕にピッタリだと思わない?!」
という気分で演奏したいと思います!  
 中学生のころ、おハガキ募集のコーナーでNHKから流れていたかっこいいあの曲。
「この曲はビートルズに違いない!」そう思いながらも、お小遣いを貯めて有名そうな順に買ったどのアルバムにも入っていない…。
  Please Mr.Postmanに出会えたのはアルバムが揃い終わるころでした。
 そんな通好みの渋い曲が並ぶこのアルバムですが、ビートルズサウンドの原点とも言え るカバー曲の数々と、All My Lovingなどポップなヒット曲の種も詰まった濃厚な一枚 で、色んな楽曲のカバーをしたビートルズのルーツを知るためにも避けて通れません。
 本日はそんな味わいを少しでも共有できたら、と思います!
私にとっては数あるビートルズのアルバムの中でも一番好きな一枚かもしれません。
基本的に”一発録り”のスタイルで録音されている曲たちはライブ感に溢れ、まるでライブを聞いているような心地よさがあります。
ポールとジョンの自作曲のどれもがシンプルであり、この時点では"才能の開花を予言する作品"だなんて言われたりもしますが、私にとってはこのアルバムの時点で予言ではなく既にふたりの作曲の才は開花していたと感じられます。
 シンプルかつ巧みなリフが詰まった最初から大満足のアルバムをお楽しみください!