この夏は、南海トラフ巨大地震を考えた夏でした。能登の地震はM7.6で直下型の地震では能登の記録上最大規模の地震でしたし、今だに余震も続いています。テレビは、能登の状況も伝えることが減り、南海トラフ地震臨時情報注意の話は出なくなりました。
今は台風ですが、台風以前に解除になった段階で報道が一気になくなったのは、違和感しかありません。宮崎も地震のあとの台風です。被害が少しでも減ることも願うのみです。中心気圧が935hPaですから、十分強い台風です。
台風の感覚としては中心気圧が
990hPaで弱い
960hPaで普通
930hPaで強い
それ以下は猛烈に強い感じです。
しかも、速度が遅いので被害が大きくなる可能性が大きいわけです。
地震の話に戻りますがそもそも、東南海地震が30年以内に起こる可能性は80%以上と地震学者は言っています。さらに細かく言えば、名古屋沖で一定周期で起きている地震から判断して、名古屋沖で地震が起きる可能性は2035年から±5年とも言われてます。地震予知は難しいと言われているなかで出ている数値なわけですから、地震学者の意見は聞いておくべきだと思います。さらに、東南海地震は、どこが震源地になるかはわからず、誘発で連続する可能性があるから怖いわけです。
公立の中1理科の授業で地震をやりますが、毎回『この内容が理科の授業の中で一番あなたたがたが役に立つ内容』と伝えて話をします。正直P波とかS波とか個人的にはどうでもいいんです。それを本当に必要とするのは、観測地点からこれらの情報を下にわれわれに緊急地震速報を出す人たちです。地震もどこかで起きていることがわかってればいい。地震のヤバさがわかればいいんです。そのときに取るべき行動が出された情報から判断できる知識があればいい。地震発生後に波が来るからと言って、サーフボードを持って中にはいらないようにできるかなんですよ。よく、緊急地震速報の誤報で騒ぐ人たちいますけど、そういう人たちが裏でいろいろな誤報を旧Twitterやブログで流していくんだろうなと思うことあるんですね。そして、そういう人たちはサーフボードを持って海へ行く人もいるんです。科学は万能じゃないですが、それをもとに自分の命や家族の命が守ることの重要さがこういった人たちは薄いんです。
大人でも震度とマグニチュードの区別がつかない人が一定数います。平気で震度9とか言う。そういった出される情報をもとに自分が今いる地点のヤバさとかを判断できるかなんです。震度9とか言っているということは、出される情報の意味がわからないということです。マグニチュードも震度も数字が大きくなれば危険ですから、その判断から不安で逃げることだけできるだけでも御の字です。正しい判断を出された情報からできるかできないかです。そしてそれは数分で決着します。
想定されているM9クラスの規模ということは、エネルギー量はM8の32倍。M7の約1000倍のエネルギーです。それが連続して起こるというわけですし、その後の余震もM8クラスのものです。余震だけでもかなりの規模の地震になります。そのときにどう動くかだと思うんです。東日本大震災もいまだ余震が続いていることを考えると、かなりの対策をしておく必要があります。そういったことを報道された情報から読み解き判断できるかです。
家でも今まで簡単に地震について話をしたことはありましたが、自分たちがどう動くべきかを詳しく話をしたのは初めてだったように思います。
①地震時で場所に応じての動きの確認。
②どこを経由して連絡ができるかを確認する。
③緊急時のための最低限の荷物をもつ。
これらを、紙にまとめそれぞれが持っています。
地震で一番危険なのは、揺れているときです。そこを死なないようにないと、用意した非常食や水は役に立たたないのです。その確認をしました。地震時に想定されている場所での動きは家族が合流できるようにするためには必須のことかと思います。非常用カバンは、家にいるときに避難所に行くときに持ち出すものです。外にいるときは非常用カバンは家にあるわけですから役に立ちません。地震を想定してある程度の準備をしておくことは日本にいる以上は必要なことかなと思います。
学校へ行くときは
・カロリーメイト
・水分(水筒)
・ソーラーで充電できる100均の小型ライト
・携帯充電器
・紙の連絡一覧
・スモーク袋&携帯アルミシート
・小銭
・常備薬
をまとめたものを持って歩く。ちなみにこれは水筒を外せばA5サイズに収まり軽量です。
家で過ごすときは、ローリングストックをメインに使用します。その後、非常用カバンのものを使っていく感じです。
つまり、
①日常外出時用
②非常時持ち出し用
③家での避難生活用
にうちは分けて用意しています。
そして、おそらく嫌ですがいちばん役に立つのは、①次に③そして②になるでしょう。
家のものも、本棚やテレビ台の固定の再確認をしました。妻からも食器棚の扉が地震の揺れで開く可能性の指摘もあり、簡易の留めをつけました。そういった、小さなことからでもやるべきことをやるかだと思うんです。ちなみに、本棚の前に簡単にロープを張っておくだけでも、意外に落ちないです。妻とも話をしていて、やはり家が片付いているということは、災害対策になるということを感じました。
ちなみに寝室には荷物を置かないようにしています。押入れのものはすべて同じ大きさの箱に入れ替え、軽いものは上へ重いものは下へ。さらに、転倒防止のつっかえ棒で出てこないようになっています。ですので、寝室の荷物はよほどのことがないと取り出さない(子供の作品など)ものがメインになってます。
リビングも含め各部屋の荷物も基本は固定された棚に入るものの量になっています。各部屋の荷物も寝室同様に同一規格の箱に入っていますが、そのなかでも季節単位で使うもの、今は使わないが使う可能性の高いもの、常に使うもので分けて常に使うもの以外はしまってあります。それで困ったこともありませんし、定期的にいるかいらないかの判断が簡単にできるので楽です。
定期的に確認している中で、この夏は本や服をメルカリに出しました。受験のものやアンパンマンや子育て本ですね。娘の成長に合わせて踏ん切りのついたものから出しています。売れたら、娘の本を買ったり。家族で美味しいものを食べたり。もともと売上で計画していた旅行は台風のせいでなくなりましたが、自然には勝てないですから仕方がないです。
あれこれ書きましたけど、必要な準備は日常の中に入れていくことが重要かなと思います。