注目している学校 | なんとかなるもんだ

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2013年:膀胱癌再発
2016年:ブルガダ症候群、身体障害者手帳取得。
2017年:てんかん、右目緑内障
2018年:腎盂、右腎嚢胞
2019年:右目白内障、右多房性腎嚢胞
2021年12月膀胱がん完治
2022年左目緑内障
2023年膀胱内に変異箇所あり経過観察

妻2019:乳癌

最近注目している学校は長野県にある 『さやか星小学校』 です。

今年の4月に開校しています。

 

行動分析が教育に融合された学校になります。

 

この学校のホームページには『先進教育』と書いてありますが、それは突き詰めれば公教育ができないことです。

パーソナライズされた課題は、実質的に特別支援学級で行われている形式になります。

違うのは、通常学級でそれが行われるということです。というより、その支援級と通常級の区別がない。

しかも、それが『あたりまえ』ということです。

特別支援学級で行われている授業は、個別最適化されたものです。それを通常級で行うということです。

今の学校は、インクルーシブ教育の名の下、とてつもない負担で学級運営がされています。

通常級に身辺自立の完了していない子やパニックを起こす子が普通にいるのが今です。そして、その問題に対応するためにツギハギ的に様々な名のつく人たちが教室に入ります。

 

現実問題、特別支援学校でも授業は一斉で行われる事が多いですし、支援学級でもすべての授業をパーソナライズ化することはできません。それは、生徒一人ひとりのすべての行動を把握し、分析し子どもの指導に反映させることの難しさが一教員で行うには敷居が高すぎるのです。さらに、教員すべてが行動分析を知っているわけではないこともあります。

 

公教育の教員も、個別最適化についての重要性はわかっています。最近の学力低下が、簡単に解決できるとは誰も思っていません。さらに言えば、現場が感じていることを、教育委員会や文科省は理解できていません。つまり、公教育の現場で子どものために教員が動けば、生徒一人ひとりのためにパーソナライズするということは、イコール『教員は家に帰れない』ことを意味します。

 

この学校の面白いのは、上記の問題を全てクリアしているということです。

徳島県や長野県がこれらのことを注視しているというのは、流石だなと思います。

 

愛知県は、、、公立中高一貫校が限度なんだろうなと思います。

ちなみに愛知県の中高一貫校は、有名どころはそれほど多くありません。男子であれば私立東海中高、女子であれば私立南山中高女子部です。調査書関係なく膨大な試験勉強で中学受験一発で判定され入学の可否が決まります。この学校の凄さは、生徒にあるということです。生徒の自主性がすべてです。ただ、学力一辺倒になる子も一定数いますし、そこにいじめなどの問題も絡みます。しかし、そういったことを指し抜いても正直、愛知県のなかではずば抜けていい学校だなと思います。

 

『学歴だけ』じゃないよとは言っていません。

 

このさやか星小学校を卒業した子たちが結果を出すのは先のことです。

ただ、学歴だけを目指していないことも事実です。

 

愛知県内で行動分析とは関係なく、先程挙げた学校のようにある意味パーソナライズ化された教育を行っている学校はありますが、どうしても『評価』がつきまといます。そういった点では愛知県内で同様の教育を受けることは不可能です。そして、県内の学校はすべて子どもの自主性で学習が行われている学校ほど学力が高い傾向にあります。そしてそれは『自由度が高い』と見られる傾向も持っています。愛知県は同調思考が強いため、自由度が高い学校は避ける傾向にあります。そこをクリアするというのは、愛知県では無理です。

 

最近の愛知県の『通信制』の進学が上昇傾向にあります。進学した生徒にもいろいろな理由がありますが、気になるのが『学習に学校は必要ない』ってのがありました。しかも結構多いです。本当に『学校』という場は必要ないのかということをもう一度考え直すには、注視するに値する学校であろうと思います。

 

愛知県は、臨床心理士の奥田健次先生や杉山登志郎医師を放出してしまった県です。実際は完全に切れているわけでもなく、かろうじていくつかの関連機関で結びを繋ぎ止めている状況です。もともと、こういった方がバリバリやっているときにもっと動くことができていたらとただただ残念でならない。