この日は、ちょっと色々思い出す。
昔、沖縄であったことを母方の祖父から聞いた。戦争で祖父たちは親も兄弟も家も何もかもすべてを失った。土地すらも基地になった。祖父は早くに肺がんで亡くなったのだが、一度聞いて戦争に対する恐怖心、怒り、何もできない無力感を知った。
父方の祖父からは、銃撃戦の話を一度だけ。一緒に戦地に行った人は戦争で亡くなった。自分はかろうじて生き残ったと。亡くなるまでそれだけ。話をしたくないってのが現実なんだろうなって。湾岸戦争のとき、祖父はすごく無口になりテレビを一度もつけなかった。
喫茶店に入った。
注文してしばらくしたら店内でなぜか?
銃撃戦の音。
隣でボリュームをあげ、銃撃戦ゲームをしはじめたヤツがいた。それを見る子ども二人。母親は携帯をガチャガチャやってる。
これが、現実。
戦争の記憶が風化していくとは、こーゆーことかと思い知らされる。
とりあえず、
「音がうるさい」と伝える。
あーん?って感じだったが、奥さんに連れられさっさと帰っていった。
世の中がだんだん間違ったほうに進んでないのかなぁ。
終戦の日に、戦争ゲームをしてそれを自分の子に見せます?テレビでも普通に銃撃戦ゲームのCMがあったり。戦争は、殺し合い。
どうして、平気でゲームやってられるんだろう。戦争を知る人が、少なくなるとは、戦争をやる可能性がまた、出てくるそういうことかなって。
祖父たちのあの顔は、、戦争経験者しかわからないそんな顔だった。