「日本で売っているから大丈夫」で止めない。米国向け商品の確認を一歩進める話

根本です!

海外輸出を始めると、「売れそうな商品」を見つけるのが楽しくなってきますよね。
日本では見慣れた商品でも、海外では欲しい人がいる。その発見は、この仕事の面白さだと思います。

ただ、売れそうだと思った時に、もう一つ確認したいことがあります。
その商品を、その国へ、必要な条件を満たして届けられるかどうかです。

今回は、2026年7月からの米国CPSCのeFilingを入り口に、商品の確認をどう進めるかを整理します。9月に突然始まった制度の速報ではなく、すでに始まっているルールを、自分の出品に当てはめるための記事です。

まず、何が変わったのか

CPSCは、米国の消費者製品の安全を扱う機関です。eFilingは、対象となる輸入製品の適合証明書データを電子的に申告する仕組みです。

多くの対象輸入製品について、実施日は2026年7月8日。FTZと呼ばれる外国貿易地域から引き出して輸入する対象品には、2027年1月8日という別の日付が設けられています。CPSC公式FAQ

ただ、「米国へ送る商品は全部同じ登録をすればよい」という制度ではありません。まず、その商品にCPSCの安全規則や認証要件が適用されるかを確認します。CPSCは対象確認のための案内や、製品別の情報を調べる窓口を用意しています。CPSC・対象確認の案内

僕がここで一番伝えたいのは、知らない用語に出会った時ほど、手続きを先に真似しないことです。
自分の商品が何に当てはまるのか。誰が申告や証明に責任を持つのか。そこから順番に見ていきます。

「中古だから大丈夫」と一括りにしない

中古品を扱う人にとって、ここは特に気になると思います。

CPSCのFAQは、中古かどうかだけで一律に判断していません。該当する規則の施行前に製造され、もともと証明書が不要だった製品と、施行後に製造されて認証が必要な製品を分けて説明しています。後者を商取引として輸入する場合は、eFilingの対象になり得ます。CPSC公式FAQ・中古品の説明

だから、確認したいのは「中古」の一語で終わらない商品情報です。
型番、製造時期、対象年齢、素材、用途。何がわかっていて、何がわからないのかを整理します。

商品名が似ていても、用途や対象年齢が違えば、確認する内容は変わり得ます。逆に、必要以上に広いカテゴリー全部を怖がって止める前に、商品を特定して調べる余地があります。

ここは、勢いで「送れます」と言い切るより、判断できる材料を集めた方が早く前に進めるところです。

物流会社に聞く前に、自分の商品を説明できるようにする

「この商品、アメリカに送れますか?」
この聞き方だけだと、相手も答えにくいですよね。

僕なら、メーカーと型番、商品写真、新品か中古か、製造時期がわかる資料、用途、販売先をまとめます。その上で、適用規則や必要書類、申告の担当について確認します。

JETROの2026年7月22日の解説は、電子申告の義務主体を輸入者として説明し、メーカー等から得る認証関連情報を整理しています。日本の出品者が一律に同じ役割を担うわけではないため、自分の取引で誰が輸入者となり、誰がデータを提出するのかを確認することが大切です。JETROの解説

CPSCにも輸入者向けの案内があります。通関業者へ頼む場合を含め、証明に責任を持つ人と申告の役割を曖昧にしないようにしたいです。CPSC・輸入者向け資料

相手が確認できる材料を揃えることは、丸投げを避けるためだけではありません。
返ってきた回答が、自分の商品と発送方法を前提にしているかを確かめるためでもあります。

確認できない部分を、説明の書き換えで埋めない

資料が見つからないと、早く出品したい気持ちとぶつかると思います。
でも、確認できない用途や製造時期を都合よく決めたり、実態と違う商品説明に変えたりしても、問題の解決にはなりません。

「他のセラーが出している」は調べるきっかけにはなっても、自分の商品の条件を満たしている証明にはならない。
日本国内で購入できることと、今回の米国輸入で求められる条件を満たすことも、分けて確認したいです。

不明な商品は、何が不明かを書いて確認待ちにする。資料が揃う商品から進める。必要な情報を出せる仕入れ先を探す。

止まっているように見えても、判断に必要な材料を増やしているなら前進です。
全部を勢いで販売することだけが行動ではないと、僕は思っています。

一度調べたことを、次回の自分へ渡す

確認が取れたら、回答をその場で読んで終わらせず、商品に紐づけて残します。

商品コード、確認した資料、回答日、回答者、どの条件での回答か。保留があるなら、その内容も残す。
似た商品へ広げる時には、同じ型番なのか、製造時期や仕様が変わっていないかを見ます。

これは、法令の専門家のふりをするための記録ではありません。次の確認を、前回より正確にするための記録です。

僕が運営として大切にしたいのも、わからないことを曖昧な安心に変えず、どこへ何を確認すればいいかまで一緒に整理することです。

AppleAlchemy+の大阪フィードバック会では、詰まった時に頼ることや、顧客が得られる価値について話しています。2026年9月22日公開の動画です。CPSCの制度解説ではありませんが、一人で抱えず、必要な確認を進める姿勢の参考になればと思います。

大阪フィードバック会「挑戦者のオール」を見る

コミュニティに質問する時も、商品と困っている箇所がわかれば、次に確認する場所を絞りやすくなります。僕らも、わからない部分をわからないまま断定せず、確認の精度を上げ続けたいです。

回答が出た後も、対象がどこまでかを残しておきたいです。同じメーカーでも別の型番へ、そのまま回答を広げてよいとは限りません。確認済みの商品が一つ増えたことと、そのカテゴリー全部を確認できたことは別です。

少し手間に見えても、商品ごとの情報が積み上がれば、次に仕入れる時に何を聞けばよいかがわかります。販売する直前に慌てる状態から、仕入れを検討する段階で必要な資料を確認する状態へ。その変化にも価値があると思います。

今日やることを、3段階に分ける

まず、米国向けに出品している商品から、用途や製造時期、必要資料に不明点があるものを洗い出すこと。

次に、商品ごとの情報を一枚にまとめ、公式の案内と照らし合わせること。判断できない場合は、商品情報を添えて通関業者や適切な相談先へ確認します。

最後に、確認済みと確認待ちを分け、販売を進める条件と、次に確認する日を決めること。

確認待ちの商品が多いなら、どれから調べるかも決めてください。注文が入っているもの、出品を予定しているもの、今後扱いたいものでは、必要な対応のタイミングが違います。注文がある場合は、発送期限も一緒に見て相談する。調査の進み具合と注文の処理を別々に放置しないことが大切です。

難しい制度の名前を全部覚える必要はありません。
でも、自分が何を売っているか、何を根拠に送れると判断したかは、少しずつ説明できるようにしていきたい。

お客様へきちんと届ける準備も、事業を育てる仕事です。
今日も、わからないことを一つ、確認できる課題に変えていきましょう☺️

情報確認日:2026年9月26日。本記事は商品確認の進め方を整理したものです。個別製品の法的適合性や輸入可否を判定するものではありません。


ここまで読んでくださって、ありがとうございます☺️

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