ミュージカル「ジョン&ジェン」…2回分、一記事にまとめて😊


1幕は姉ジェンと弟ジョンの話、2幕は母ジェンと息子ジョンの話…の2人ミュージカル。

私自身、5歳年下の弟がいて、息子が(2人ですが)いるので、そこここに共感ポイントがありました☺️


ただ、この舞台ではアメリカ特有の背景から私には想像もできない試練があり、姉弟は9.11後の考え方の違いから決裂します。

戦争に反対する姉ジェンは母、弟と共にカナダに移住することを考えるけれど、弟ジョンは(ベトナム戦争で戦った父を尊敬していて)入隊することが正義と考え、戦争に行き命を落とす。言い争い、喧嘩したまま弟と永遠に別れてしまったことがジェンの心に影を落とし、息子との関係にも影響します。


12日は森崎ウィンくんジョン、濱田めぐみさんジェンの最も年齢差の大きいペアで、2幕の母子関係がリアルに見えて心ゆさぶられ…

22日は田代万里生くんジョン、新妻聖子ちゃんジェンと最も年齢差の小さい組み合わせだったので、姉弟の結びつきを強く感じられました。


めぐさんジェンは弟のことで後悔し、同じ不幸を息子で繰り返さないように気を張っている子離れできない母というイメージで、母息子の強い絆のストーリーという感じ。


聖子ちゃんジェンはもう少し複雑。そもそも全く弟離れできていなくて、息子の中にも常に弟の姿を見ているような?

ラスト卒業式の日にジェンが歌うとき、無言でその場にいる万里生くんが、息子ジョンでなく(姉を見守ってきた)弟ジョンの魂のように見えて、胸が熱くなりました(勝手な私個人の解釈です😅)。


森崎ウィンくんは、かわいい幼児期、ヤンチャな少年期、頼もしい青年期、どれも作った感なく自然(でも素ではないこと、以前のトークショーで知った)。


田代万里生くんは、若干、マンガチックと言うか(「ブラッドブラザーズ」や「ストーリー・オブ・マイライフ」同様)メリハリ効いた役作り。それはそれで舞台では効果的。子どもを演じる笑顔の細い目がかわいいんですよね。


↑一昨年のクリスマスシーズンも、このホールで2人ミュージカル(やはり万里生くん出演の「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」)を観て、この場所でクリスマスツリー


を撮影しました(しかも調べたら同じ12月22日だった😵)。良質の小規模舞台で心穏やかに観劇納めをさせてくれるこのホールの演目セレクト、ナイスだと思います。