なぜ起こる?「イヤイヤ期」 | 「衣食住育学」石川幸夫のブログ

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教育畑40数年、猫好き、子ども好き、音楽好き!幼児、小学生の算数指導用に、水道方式のタイルを独自開発。教育評論家・教育研究家・子育て評論家としても活躍中です。

 

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まず、理屈を知る!

■「イヤイヤ期」が起こる原因

 今日も、ご訪問頂きありがとうございます。

 

 今日は、父の日です。多くの子どもたちが参加してくれて「子育てHOTLIVE」が開催されています。午前中は中野会場、午後は渋谷会場、私は、ZOOMでリモート参加です。材料の計量、卵割り、こねて成型と、算数や理科の要素満載のサイエンスクッキングは、子どもたちに大好評です。

 

 その子どもたち、イヤイヤ期を過ぎ今度は反抗期を迎えます。人は成長するまでに、幾つかの自立に向けた扉を開けていくことになります。どれもが、成長の証であり、大事な時期でもあります。ご存じの通り、幼児期のイヤイヤ期(反抗期)は、一般的に2歳から4歳ごろに見られる現象で、子どもが自立を始める重要な成長過程の一部です。この時期、子どもは自分の意見や意思を持ち始め、その表現方法として「イヤイヤ」という反抗的な態度を示します。

 

 この時期、自立心の発達から、子どもは自分の意志や欲求を持ち始め、それを表現したいと考えるようになります。自立を求める過程で、親の指示や要求に対して反抗的な態度を取ることが増えます。その発達に、言語性が追い付いていない時期でもあり、言葉で自分の気持ちや欲求を上手に表現できないため、フラストレーションが溜まりやすくなり、それが「イヤイヤ」という行動で表れることがあります。同時に、感情をうまくコントロールする能力がまだ発達していないため、感情が高ぶると反抗的な態度や行動が見られることがあります。

 

 この時期、親として心がけたいことは、親や保護者は一貫した対応を心掛けることが重要になります。ルールや期待する行動を明確にし、一貫して守るようにします。その場その場で違った対応は、子ども自身に戸惑いを与え、更にイヤイヤが加速します。また、良い行動をしたときに積極的に褒めることで、子どもはポジティブな行動を強化されやすくなります。そして、子どもに自分で選択できる機会を与えることで、自立心を満たしつつ、親の意図する方向に導くことができます。例えば、「赤い服を着る?それとも青い服を着る?」などと選ばせることが有効です。

 

 子どもの感情を認め、共感することも大切です。「怒っているんだね」「悲しいんだね」と子どもの気持ちを言葉にしてあげることで、安心感を与えます。ただ、悪い行動に対しては過度に反応せず、冷静に対応します。子どもに対しては、積極的注目が大切です。

 

 子どもが感情を落ち着かせるための時間と空間を与えることも重要です。無理に言うことを聞かせようとせず、少し時間を置いてから再度話し合うなどの方法を取ることが有効です。親自身も冷静でいることが大切です。親が感情的になると、子どももさらに感情的になりやすいです。感情的にカッとなってしまったら、6秒間のアンガーコントロール、深呼吸をゆっくり6回繰り返してください。冷静さを取りもどします。

 

 イヤイヤ期は、子どもの成長にとって自然な過程であり、重要な発達段階です。親としては、子どもの自立心を尊重しつつ、適切な対応と対策を講じることで、この時期をスムーズに乗り越えることができます。理解と忍耐をもって、子どもの成長を支えていきましょう。子どものイヤイヤ期は、親のイヤイヤ期でもあるかもしれませんね。