心の中の整理
■頭の中をめぐる言葉
今日もご訪問頂き有難うございます。
昨日、渋谷と中野で「子育てHot Live」、母の日にちなんで、バルーンで花束を作りました。最後に、参加された子どもたちや、お母さん、お父さん方に参加のお礼と、一言お話をさせて頂きました。それは、昨日も書きましたが、アメリカに住む女性が亡きお母さんを偲んで、教会でカーネーションを配ったことから母の日が始まったことをお伝えしたのですが、子どもたちからも、お母さんや,お父さん方からも、驚きの声が沸き上がりました。「母の日」が誕生した意味を知ると、手作りしたバルーンの花束の重さが伝わってきます。
言葉とは不思議なもので、思っているだけでは人には伝わらないばかりか、悩みごとも言葉にしなければ解決できません。自分の想いを言葉に表す、または、文字に書き表すという行為は、心に溜まり、頭の中で空回りしている悩みごとの言葉たちを、まずは外に出すというものです。これを、想いの言語化と言います。
悩み事を人に打ち明けると、解決はしていないのに、とてもさっぱりした爽快感があります。話すことで心の整理をしているのです。だから、話し相手がいるということはとても大切なことなのです。それでも、親しいからこそ話すことが出来ないことも有ります。そんな時は、その悩みをノートに書き出します。
どれだけ多くの悩み事が出てくるのか、ところが、意外なことにその数は片手で足りるほど。その内容を読んでいると、自分の悩みを客観的に捉えることが出来ます。そして、その解決策も見えてきます。自分自身を、こうして客観的に捉えることが出来るようになると、人の心は一回り大きくなります。こうして、それまでのネガティブな心から、ポジティブな心に変わっていきます。
「言語化する」この言葉は、子どもたちに対して、夢や希望を持つことにつなげています。まずは言葉に出すこと。「受験しようか悩んでいます。皆はどうやって決断したのか?」こんな質問を受けました。この悩み、既に自分の答えは出ているのです。ただ、自分の答えに対し、後押しをしてくれるのを待っているのだと思います。でも、大切なことは、自分で決めること。だから、何故受験をするのか、どうしてその学校に行きたいのかを言葉に置き換えることで、自分自身で後押しをするのです。それが決断です。そして、その答えは、他人がどう思うかではなく、自分自身の想いが重要なのです。言葉に出す、文字にして表すことで、自分と正面から向き合うことが出来ます。
たいていの質問は、その質問者自身が解答を持っている場合が多く、質問や相談を受けたときは、私自身の答えを押し付けるのではなく、ご本人にその解答を言語化してもらいます。つまり、決断してもらいます。相談を受けたとき、全てに応えるより、相手の心の中を整理してあげることがとても大切なことなのです。
我が子から相談される、それだけ、親として信頼されている証で喜ばしいことです。ただ、お子さんから相談を受けたときは、答えを押し付けることなく、お子さんの心の中を整理してあげることを忘れないでくださいね。