学ぶということ | 「衣食住育学」石川幸夫のブログ

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教育畑40数年、猫好き、子ども好き、音楽好き!幼児、小学生の算数指導用に、水道方式のタイルを独自開発。教育評論家・教育研究家・子育て評論家としても活躍中です。

 

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学ぶことの目標とは

■知識の吸収ではなく、その過程にある…

 今日もご訪問頂き有難うございます。

 

 勉強とか学習というと、どうしてもそこから得られる知識量が未だに優先されています。知っていることが全てと言わんばかりに、その過程に隠されている大切なことが、教える側も、教わる側も忘れています。

 

 情報化社会では、”知っている”ことがその人の能力を測る物差しではなく、知識に対する精査が出来る人を能力の高い人となります。何故なら、知識は、人の脳から離れ、外部記憶であるコンピュータや、ネット内にある豊富なビッグデータがあり、いつでもその知識をコンピュータやスマホから引っ張り出すことが出来ます。

 

 それでも基礎知識は必要です。その指導を基礎教育と言います。言語学習という、文字の読み書きから始まり、学習能力を左右する多くの言葉吸収する、または、吸収できるため、脳内配線を強化する。言語学習は、これに留まらず、思考力を左右する、論理的思考を高める働きをします。その論理的思考を育むために必要な学習が算数であり、数学です。

 

 学習の最大の目的は、「考えることのできる脳」にすることです。思考力と簡単に言いますが、人は、様々な能力を発揮し、思考していきます。今求められている思考力の中に「クリティカル・シンキング」があります。物事を鵜呑みにせず、批判的思考を巡らせ、健全な批判的精神と客観的な思考が、氾濫するフェイク情報から身を守ってくれます。

 

 学習を積み重ね、様々な経験的思考が積み重なります。つまり、数式や年号などは使わなければいずれ記憶から遠のいていくものです。「こんな数式覚えてなんになる?」ではなく、その記憶の過程、思考する脳の経験が多いほど、人の思考力は高まり、物事を判断できる知性の高い脳となります。

 

 学習で身につくこうした思考力、集中力、記憶力、そして、それらに向かっていった努力は、その人のもつ人生の無形資産となります。この無形資産は社会で大いに役立つはずです。物事に対し、考える力を持って取り組む、学習は、各教科を通じ、様々な視点で物事を見る目、死して考察など、子どもたちに、有益な思考力という財産を与えてくれます。今、何人かの仲間と共に、もっと学ぶことに対し、親子で心を開き取り組んでいける、そんな子どもの居場所づくりを構築中です。