学力を低下させる要因
■学習に不向きな環境と、記憶力影響を与えるもの
今日もご訪問頂きありがとうございます。
今日は、様々な仕事が矢継ぎ早に入り、まだ、昼食も取っていません。痩せそうです!!
教育界も次第に科学的な裏付けや、科学的根拠に基づく指導がポピュラーになってきました。「エビデンス」という言葉が日常的に使われ、教育界もけして例外ではありません。
そこで、子供たちの成績向上についていくつもの分析を加えていくと、令和に生きる子供たちの悪しき環境が見えてきました。まだ、人間的成長が確かではない子供たち、それは、0歳から18歳までを指しています。学力向上と、人間力向上はイコールで結ばれる、これは、この間述べてきたとおりです。第一に、語彙数があげられました。だいぶ前にブログで示した語彙数調査の表があります。先生方の研修で使われる資料です。
表を見てお分りの通り、成績は語彙の数に比例しています。それもそのはず、思考の源になる言葉、知識が少ないのですから、即成績に影響を与えます。また、このデータは、ゆとり教育前のもので、半数以上の児童生徒が読書数が「0」という今、学力格差は相当進んでいると判断できます。
語彙数の多い子は、それだけ読書数も多く、様々なことを学ぶので、自己肯定感の高い子が多いのも頷けます。自分を否定的に捉える子は、学習情報を得る際にも、「どうせ勉強してもできるわけない!」と学習にも否定的な考え方をします。この段階で、学習情報は、「無駄」というフィルターにかけられ、思考や記憶という高次な脳内処理が行われることなく流されていきます。
こうした状況に追い込まれたり、追い込んだり、意外に私たちは気づかず日々を送っています。否定的な思い込みや、それを言葉で表すと、その否定的な言葉はもう一度、自分の声として耳から入り、脳の深部へと入っていきます。自己暗示の状態です。それが、小学2年生の後半あたりから始まります。
これに追い打ちをかけるのが、スマホの使用です。既に、1時間以上勉強しても、スマホを30分以上見続けることで、学習効果が低下するという調査結果が数多く出ています。見続けてしまう、つい見てしまう、こうした意志の弱さは子供ですから抑えきれないのでしょう。スマホは便利な反面、学習面から見ると、良いことはありません。しっかりした使用ルールができていないと、また、学習や手伝いもしない子にとって、何もすることがない子はゲームやスマホに手が伸びてしまいます。
これらの問題点を一つずつクリアすることはけして難しいことではありません。また、意識の変化から、真剣に学習に取り組むことで成績は間違いなく誰もが向上していきます。明日は、更に具体的な学力向上プログラムについてお話をします。