学習は、学び方が大切!! | 「衣食住育学」石川幸夫のブログ

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教育畑40数年、猫好き、子ども好き、音楽好き!幼児、小学生の算数指導用に、水道方式のタイルを独自開発。教育評論家・教育研究家・子育て評論家としても活躍中です。

 

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学習は継続と系統性!

■幼児期の基礎教育から、教育を俯瞰してみると…

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 子育てをしていると、まずは我が子の健康が思い浮かびますね。そして、月日が経つにつれ、我が子の将来と教育について考えるようになってきます。2,3歳のころまでは、「うちの子天才かも!」と思った時もあるのですが、小学校というに上がり学年が上がるごとに、「宿題はあるの?」「勉強しなさい!」などの言葉が自然と出てくるようになります。

 

 学校や塾に通いながらも、私のところに訪ねてくる親子が共通していることがあります。それは、「勉強は教えてくれても、勉強の仕方を教えてくれない!」という声です。また、「教えてもらってもわからない!」という声も多くいます。私は、仕事柄、指導法の分析や、指導カリキュラムの作成と分析も行います。そして、そうした子供たちの学習過程を調べ分析していくと、学習で躓いている所が見えてきます。

 

 学習は、初めの指導がとても大切です。例えば、全教科に言えることですが、問題文は必ず複数回声に出して読むということです。これを、幼いころから徹底します。今、幼児教室で使用するテキスト作成のお手伝いをしているのですが、幼児教材では、指導書が別にあり、テキストには問題文が書いてありません。私は、以前から、問題文をしっかり載せていました。何をするのか、その問題文から読み取る癖をつけたいからです。こうした、細かな視点が基礎期の教育には必要で、すぐに内容に入るのではなく、学ぶための準備段階が必要だと思います。

 

 小中学生の学習を見ていると、問題文をしっかり読まず、すぐに問題を解こうとします。算数では数字だけ追いかけて、答えを求めている子が数多くいます。相談に見えたお子さんに、プリントを解いてもらうと、子供の学習に向かう悪しき習慣が見えてきます。まずは、問題をしっかり声を出して読むこと。文字や数字は上手さではなく、丁寧さが大切だということ。何を求められているかを確認すること。大きく、この3つのポイントをお伝えします。これを、継続して行うと、問題の読み込みが行われ、そこから算数など、問題文の特徴を理解することができます。学習で行き詰っている子には、こうした基本から、その大切さを伝えています。

 

 学習面でも、やはり、算数指導になりますが、掛け算指導はとても重要です。ところが、その足し算指導、今も相変わらず連加法と呼ばれる指導が行われています。「5×4=5+5+5+5」と表す指導です。そのまま続けると「5×3=5+5+5」となります。「5×2=5+5」となり、ついに「5×1」から「+」の記号がなくなり「5×1=5」となってしまいます。

 

 そして、掛け算は整数だけで終わりません。「5×0」の計算や「5×0.5」をどのように、数字で表記するのでしょうか。まさに、算数指導のダブルスタンダードが垣間見えてきます。多くの子供たちが小数計算で苦しむのは、指導の体系に系統性がないからだと思います。それが、公教育の限界で、小学校の先生は、今のところ音楽、図画工作を除けば、他の教科を一人で指導します。中学のように教科担任制ではないからです。私立の学校では、こうした系統性を重んじ、水道方式によるタイル指導で1年生から6年生まで一貫して系統的に指導されている所もあります

 民間教育の塾では、タイル指導で系統性を持った算数指導を行っている所があり、デジタル社会の中の教育に求められている「思考力」を鍛える指導法として人気を集めています。中には、中学生の正負の数、文字式、因数分解、一次方程式のグラフ指導などで活用されている塾さんもあるほどです。学習は継続と系統性が重要である、その通りだと思います。