子どもの誕生から可能性まで | 「衣食住育学」石川幸夫のブログ

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教育畑40数年、猫好き、子ども好き、音楽好き!幼児、小学生の算数指導用に、水道方式のタイルを独自開発。教育評論家・教育研究家・子育て評論家としても活躍中です。

 

 TODAY'S
 
始まり

■出産前から出産後 様々にある重要な時期

 今日もご訪問頂きありがとうございます。

 

 昨日は浅草にあるお寺に、墓参りをしてきました。最近は、「墓じまい」という言葉を多く聴きます。それぞれに事情があるのでしょうが、お墓を掃除し、手を合わせることが当たり前の行為として育ってきたので、子どもたちにも幼い頃から、そう躾けてきました。信仰心は自由ですが、お世話になった人への感謝だけは同じ筈です。お彼岸は、そんな感謝の気持ちを思い出させてくれる大切な日になっています。

 

 幼児教育の研修では、生命誕生の話しからと言うのは、私の研修の定番です。実際、私は、一時期、胎教から子どもを見てきたので、その一環として、助産師資格・研修を受け、自然分娩について学んだ時期があります。第一子誕生も学ぶきっかけになったのですが、「ラマーズ法」という自然分娩について学びました。呼吸法など、皆さんもご存じかも知れません。

(写真は生命誕生の奇跡の瞬間です。およそ、1/200万個の卵子:1/2兆個の精子が出会った瞬間画像です。)

 この時、生命誕生の奇跡や、胎児の能力、胎児の置かれた無重力の状態から重力のある世界への変化、出産が母子が経験する初めてのスキンシップであること等々、これから数年後に始まる本格的な学習に対し、既に準備段階に入っていることなど、様々な視点から学びました。

 

 出産前の母子の状態、栄養、睡眠、適度な運動、休息、心身の安定、そして、まだ見ぬ我が子との対話など、「胎教」という名のついた指導をしてきました。その前の指導が、小学生だったことを考えると、とても大きな変化です。実際、小学生を指導していて、目に見える学力差、能力差を追求していくと、ここまで遡ってしまったのです。

 

 私の中で、医学と脳科学、そして教育学の出会いはこうして始まりました。胎児の成長を見ていくと、本当に驚かされます。2ヶ月目に入った胎児は、身長2~12ヶ月3cmで、体重は4g程度ですが、もう立派な赤ちゃんです。この段階で、既に10億年近い人間の進化の歴史を辿っているのですから驚きです。

 

 少しずつお腹が目立ち始める頃から、お母さんと胎児との会話が始まります。それは、極自然に、お腹に向かい語りかけるお母さんの姿から見ることができます。「語りかける」という行為が、既に、我が子の存在を意識し、母親としての準備が始まっていきます。妊娠は、病気ではなりませんが、病気以上に、心身共に気をつける事が沢山あります。身体も、お母さんご自身と赤ちゃんの二人分の腎機能を使うので、身体に負担がかかるのです。

 

 そして、妊娠初期に「葉酸」が必要だと言われています。それは、胎児の神経管形成・赤血球の形成・DNA合成・胎児の成長と発育・先天異常のリスク軽減とその重要性は妊娠初期、担当医から指導されるはずです。緑黄色野菜、レバー、豆類、卵、果物、穀類にも含まれますが、サプリメントも用意されています。

 

 こうして、妊娠から出産、産後への話しをしていくと、とんでもない量になってしまうので、この辺にしておきます。妊娠から出産、そして、その後の育児、子育てと、起業することより大変な人間育成が始まります。そして、幾つかの時期に、成長に必要な項目が登場します。先程の「葉酸」もその一例です。そして、我が子の学習にも同じ事が言えます。脳が学ぶ時期、その初期設定と言われる大切な時期は短く、対応する親次第で、子どもの能力が大きく違ってきます。子どもの可能性は無限ですが、可能性に向けた学習や刺激に与えられた時間は有限です。

 

 子育ては人の行いの中で最高の「徳」だと言われています。よく言われる「徳を積む」、これは、人生の幸せを感じる為の、人の行いだそうです。幸せとは、掴むものではなく、感じるものという言葉が妙に腑に落ちていきます。