前向きな言葉に代える! | 「衣食住育学」石川幸夫のブログ

「衣食住育学」石川幸夫のブログ

教育畑40数年、猫好き、子ども好き、音楽好き!幼児、小学生の算数指導用に、水道方式のタイルを独自開発。教育評論家・教育研究家・子育て評論家としても活躍中です。

 

 TODAY'S
 
先生!疲れた!

▇気の元は?

 今日もご訪問いただきありがとうございます。

 

 今年も後二週間となりました。果てしなく続く定規のような人生ですが、その至る所に長さを刻む目盛りと同じような人生の節目があります。さて、来年に向けての節目はどんな切り替えが待ているのでしょうか。


 「先生!疲れた!」と教室に入ってくるやいなや、そう言い放つ生徒に、「そうか、頑張ったんだ!」と言い返すと、「エッ?」という表情をしました。言葉は不思議で、ちょっと変えただけで、まるっきり違う意味に聞こえてきます。「あっ!そうか、そう言えば良いんですね!分かりました。ありがとうございます!」と、生徒。なんと爽やかな会話でしょう。

 

 「今日の空模様は鉛色の空で、雨が今でも降ってきそうな憂鬱な日になりそうです。」こうした表現はよく使われるのですが、一方で、「今日は、久しぶりのお湿りで、乾燥した空気も、お肌に優しい空気になりそうです。」と表現するお天気キャスターや、気象予報士の方がいます。同じ雨でも、印象が全く違います。ニュースでは、日照りが続き、雨が一滴も降らず、湖の底が見えるほど干上がった状態を伝えたこともありました。雨は、大切な自然からの贈り物という捉え方をする国は多いはずです。こう言うと、「洪水を肯定するのか!」とお叱りを受けるかもしれません。当然のことなのですが、物事、全てに行き過ぎはよくありませんね。

 

 「不平、不満、愚痴、悪口を良く言う人は不幸になる」という法則があるようです。言われてみればその通りですね。そして、「ブーメランの法則」というのもあるようです。こうした否定的な言葉を発すると、その言葉はまた自分の耳から脳へと送り込まれていくからだそうです。なるほど、この法則、科学的検証が出来そうですね。例えば、こうした常に不平や不満、愚痴を言うお母さんを子どもが信頼するとは思えません。子どもははっきりしていて、信頼出来ない人、尊敬に値しない人の言うことはききません。それは、親であっても、教師に対してもです。

 

 これから、冬期講習です。我が教室は、否定的な言葉は一切使用禁止で、難しい門が出てきて「あぁ、この問題分からないなぁ」などと言うと、宿題を追加されます。子どもたちは必死です。どう言い換えれば良いか悩みます。「先生ならなんと表現しますか?」敵も然る者です。「先生なら、なかなか骨のある問題が出てきたぞ!って言うかな。」「何だか、国語の勉強みたい!」と笑いながら言い返してきます。「ただ、それほど無意識に否定的な言葉や、投げやりな言葉普段から使っているということだよ。これを「意識する」って言うんだよ。」

 

 この間何度も申し上げてきましたが、人からの言葉以外に、自分が発する言葉で、脳は素直に反応していきます。使う言葉を意識することは、極端に言えば自分の人生をも大きく変える力を持っています。人間の叡智で生まれた言葉は、人を成長させる為に使いたいものです。言葉は、気の元、人々を幸せに、そして元気にさせてくれる物です。