はて、さっきから私がいる三畳間の前で約一名の話し声が聞こえるけれど、さりとて誰かと電話で話しているような風ではなさそうだ。
といって、あまり独り言をぶつぶつ言うタイプの人ではないので、一体何だろうと思って三畳間から出てみると、何だか知らんけど囁くような小声で私に向かって話しかけていたではないか?
なんだよ、そのひそひそ声の意味は?
聞けば、私の留守中に新聞広告か何かで見たような『膝に良いサプリメント⁉』を勝手に注文してしまったという。
で、それを次姉に電話で話したら、そんな広告の商品は疑わしいからキャンセルしろと強く言われたみたいで、しかし、キャンセルは出来たようだが商品は早速に発送手続きされてしまったとか。
なので、そういうのが届いたら受け取りは拒否にして、キャンセルになっている旨を配達員に告げないといけない。
つまり、私が事情を全く知らないでいたら困るからと。
だからそのことを説明する為に私のいる三畳間の前に来てぶつぶつぶつぶつと。
まあ、いつもながら身内の恥を晒すようなアホなエピソードでアレですけど、それならそうと明確に分かるように、面と向かって伝えてくれないとだよ。
なんなの、そのひそひそ声の意味は?