number 519 どうでもいい話だよ 5(ささやく) | 堀切光男のエッセイ畑

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下 小生が釣り上げた 鮎

 

 

 

「過ぎたるは 及ばざる如し」のその2

 

鮎と言えば 川魚の女王と言われますがその塩焼きが意外と嫌いな人もいるようで

 

有名な話で後に「ささやき女将」と呼ばれることとなったおばちゃんが経営していた高級料亭

 

食後のスイーツにアイス系を取り入れるなど女将のアイデアで繁盛していたが

 

客足が多いと気になるのが 料理品のロス。

 

鮎の塩焼きなど冷めてもそう味が落ちるものでもない レンジで少しチンすれば

 

素人には判りっこないとばかり 先客が箸もつけずに残したやつを

 

レンジで温めて出した するとそれを食べた 客が「旨かったよ」と上機嫌で帰って行った

 

これに味をしめた女将はその後も 残り物を出しつづけた

 

これがバレずにつづいたら万々歳だったのだが 悪い事は長くはつづかない

 

待遇に不満があったのか従業員の一人が バラしてしまった

 

それをある週刊誌が紙面に載せたものだから たまらない

 

あっと言う間に世間に広まり テレビ局まで 押しかける事態となった

 

テレビ局の要請に答え会見をひらいた女将、息子の耳元でそっと耳打ちをしていたのだが

 

これが高性能のマイクにひろわれていたから たまらない

 

「ささやき女将」と名付けられますます世間を騒がせた

 

こうなると もうどうにも止まらない ウララ ウララという間に

 

本人曰く「さーと まるで潮が 引くように」常連客の足が遠のいたのだそうだ

 

こうなるとさすがの有名割烹の( )兆もひとたまりも有りませんでした

 

泣く泣くの閉店となり 暖簾を下ろすこととなりました

 

わずかな儲けのために 材料をケチったおかげで 元も子も無くしたという過ぎたるは・・です

 

小生のような 町中華は食品ロスが出ないのが強みですが たまにギョーザを

 

一個残す人がいたりします それこそ レンジで温めれば 判りっこないと思われるが

 

ここはじっと 我慢 我慢 ゴミ箱行きにしています 当然ですが