ナンバー 269 建国記念日 雑話 | 堀切光男のエッセイ畑

堀切光男のエッセイ畑

主にエッセイ。

 

 

内裏雛 (だいりびな)

親王飾りとも言いますが 天皇と皇后をモデルにして

平安時代から始まったようです。

 

写真は 男雛が向かって左に飾られていますが、これは関東地方の飾り方。

京都はこれとは反対。それは公家社会の「左 上位」の考え方から来ているそうで、

右大臣より左大臣のほうが位が上だったそうな。

対して関東型は武家社会の「右上位」の考え方から来ているそうです。

 

ここから本題にはいります。

 

2月11日は建国記念日ではなく「建国記念の日」です。

 

そもそもこの日と決めたのは神武天皇が即位された日と日本書紀に

 

記されているからなのだそうです。

 

しかし神武天皇は日本神話の中の人物で有る事から疑問を呈する意見も有ります。

 

そこで 建国の日とは関係なく、「建国されたと言う事実を記念する日」と言う事に落ち着いたようです。

 

ややこしくて良くは理解できませんが、難しい話は抜きにして「建国記念の日」で思い出した話を綴ります。

 

 

井筒監督の映画「パッチギ」を観た方は多いと思います。

 

在日朝鮮人の女子高生にホレた日本人男子高生の恋愛映画・・・・と簡単に説明しますが、

 

そう単純な話では有りません。

 

井筒監督も足立区在住だった在日朝鮮人の方ですが小生も1940年代は足立区のラーメン屋に住み込んで

 

いました。   その店の息子が高校生でツッパッテいたので、「チョウ 高」との乱闘は日常茶飯事。

 

その姉の女子高生が スケ番でその彼氏が大学の応援団で空手の有段者というまるで映画のような話。

 

映画のような劇的な事は何一つ起こりませんでしたが・・・・・。

 

話を 戻しますが ある宗教法人の学校は日本の「建国 記念日」を認めておりません。

 

だからこの日は祝日では無く その高校は平日どうり登校するのだそうです。

 

ある年の2月11日の話。

 

「今日は 祝日でみんな休みなのに俺たちだけ学校じゃ、やってられねえぜ」と

 

ぼやいていると 向うから 朝鮮高校生の一団がやってきます。

 

いつもなら すぐに乱闘となるところですが この日は違った。

 

「おいっ、なんでお前らも登校なんだ?」

 

「バーカ。朝鮮学校が日本の祝日に合わせる訳ないじゃん」

 

「あー、そうか。お互い シケタ日だなあ」と

 

その日は笑って 別れたそうです。

 

 

パッチギから映画「血と骨」を 思い出しました。

 

在日韓国人にビート武 その妻に鈴木京香の強烈な映画。

 

武が軒下の 大ダルでキムチらしいのを作っている、手を突っ込んで掻き回すと

 

ウジ虫が這っている。

 

意にも介さず 武は味見をし、ご満悦。

 

かなり 強烈なシーンを思い出したら、自分自身の体験も思い出しました。

 

和歌山の田舎から東京に出てきて20年ぶりに帰郷した時のこと。

 

生家に着いて半日もすると すっかり忘れていた方言がすんなりと口をつくのが

 

我ながらにおかしい。

 

生家の隣のおばあちゃんがヌカ漬けがあるのでとりに来いという。

 

ついて行くと大樽の漬物石をどかせと言う。

 

独り暮らしの おばあちゃん 自分では重い石を持ち上げられないので

 

男衆を見つけると こうして漬物石を持ち上げさせては 沢庵を取り出しているらしい。

 

かなり重い石をどかすとヌカ漬けの強烈な匂いが目に染みるほど。

 

後ろでおばあちゃんが観ているので平気な顔をよそうって、

 

(都会暮らしで変わったと思われたく無かったのかも知れない)

 

手を入れて掻き回すとヌカだけでは無く、ご飯や魚のアラやら何かは判らない

 

原型を止めないモノが現れ、そしてウジが這い出てきた。

 

昔は見慣れたヌカ床だったので、ああ やっぱり出て来たと、

 

さほどには気にしないで沢庵を三本程引っ張り出して貰って来た。

 

早速食べたら、かなり酸味が強いが パリパリの食感が最高で旨い事 この上 無い。

 

旨い 旨いと誉めたらおばあちゃんは お土産にと5本程 ビニール袋に詰めてくれた。

 

東京に帰って車のトランクを開けたらビニール袋のヌカの中で ウジ虫が三匹も うごめいている。

 

それを見た途端、ぞ~と悪寒が走り「うわー」と悲鳴を上げて、直ちにゴミ箱に捨てて

 

見なかった事に。

 

故郷の村にいる時は平気なのに  都会に戻ってくると まるで魔法がとけたように

 

脳が受け付けないと言う  現実に引き戻された貴重な体験でした。