ナンバー14 ラーメン屋春ちゃん とーふと納豆の巻 | 堀切光男のエッセイ畑

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ラーメン屋春ちゃん とーふと納豆の巻 ネットマガジン 2001 年6 月掲載

 

とうふは豆腐と書きます。字だけを見ると(腐らせた豆)ですが、

 

別にとーふは、豆を腐らせてはいない。

 

腐らせるというと語弊があるが、豆を醗酵させているのがナットウ。

 

ナットウは納豆と書いて (豆を 納める)と読めます。

 

実はこのトーフと納豆はその昔,呼び方が入れ替わってしまったのだと言う、

 

説があります。・・・・(と、 思う)

 

店先に並べて売っていたのだが、ある日店主が間違えて名札を付け間違えてしまったのだ。

 

それ以来、名前が入れ替わったままだが、 そろそろ元々の呼び方に替えようじゃあないか、

 

と言う動きもあります。・・・・・(と、 思う)

 

さて、そうなると困るのは あの(水戸納豆)だ。



 

(ミト ナット)と語呂もピッタリだったのが、

 

(ミト トーフ)とどこか間延びする感じは否めない。 納豆屋さんも

 

「なっと、なっと、なっとー」と売り声を上げていたのが

 

「トーフ、 トーフ,トーフー」と、どこかねばりけがない。

 

トーフ屋さんだって困る。 ( トウフイー) といかにもそれらしく聞こえていたのに

 

「ナットー」とラッパを吹いても「ぷっかぷかー」としか聞こえない。

 

そうなるとトウフ屋さんが達が怒っちゃって、いっそ

 

(ぷっかぷかー)という名にしようと言う話が出てくる。



 

しかし、それはそれで面白いかも知れない。

 

絹豆腐は絹ぷっかぷかーだし、 胡麻豆腐は,胡麻ぷっかぷかー。

 

かくして京都の名物は 湯ぷっかぷかーとなり、 宿の女将が

 

「お湯 ぷっかぷかー、いかがどす?」 と顔を出すと、客は皆、

 

「頂きますー」と揃って お風呂に行ってしまう・・・・・・。

 

と言う 事になる訳です。 了