NFばな そのさん ~変わりゆくもの変わらぬもの~ | 百済ん観音堂

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たまには140文字以上の文章を読んだり書いたりしないと馬鹿になりそうなので、ボケ防止の観点からどうでもいい日記を書き綴っております。

旅行覚え書きまたつらつらと

京都に到着して初日、大学の先輩たちと合流する前に
キャンパス周りをチョロチョロしとりまして、一人で
いるうちに済まそうと思ってた用件の一つがこの写真
『美味しんぼ』に出てきた金平糖の老舗
実は西部講堂のすぐ裏あたりにあった有名な店なんだが
学生時代は存在すら認識してなかった。



クリ子が山岡と結婚する直前のエピソードで
婚約の報告を受けた雄山が金平糖の作り方を
知っているかと謎の質問を発するんだが、
そのネタ元となったのがこの店で現在では
変わりダネの味の金平糖を作るお店として
贈答品にオススメとけっこう有名
http://www.konpeito.co.jp/

美味しんぼの聖地凸だぜヒャッハァーッ!と
一人で盛り上がって友人にメールを出しまくるも
全くネタが理解されずにガチ凹む。
ちなみにレジカウンターに単行本が置かれてて吹いた。




続いては旧下宿跡地。俺が初めて一人暮らしを
はじめた時にお世話になった下宿。普通のお家の
一階に大家さん家族が住んでて下宿人は二階の
4畳半に住まう昔懐かしい構造、だったんだけど
今やコジャレマンション風の建物になってた
ただいくらコジャレてみてもここすぐ横が山で
ムカデめっちゃ出たんだけどなw

でもって昼飯はどこで食おうかとブラついていて
期待はしてなかったんだけど生き残ってました
まるさん食堂。



俺ここの雰囲気が大好きで学生時代はかなり頻繁に
通ってたんだよな、外装も内装もよくぞ昔とさして
変わらぬ姿で残っていてくれたもんだと感動。
請求書がメモに手書きなのも昔のまま、ついでに
店のオバチャンもあんた歳とらんのかい!って
言いたくなるほど雰囲気同じで驚く。

食い物屋は特に淘汰が激しいと思ってたんだが
大通りを外れたところにある店はけっこう佇まいも
変わらずに営業を続けとったんやねと。
もう何軒か入ってみたい懐かしの店とかあったん
だけど今回は友達と場所決めて飲み食いっていう
約束が多かったもんでいつかまた今度。

夜は連日宴会ばっかやってたんだけど
特に面白かったのは五条某所の住宅街のド真ん中に
あった怪しい謎の店。まず入り口からしてのれんを
くぐってもそこが飲み屋だとは全く想像つかない
ような謎の内装、しかも店員はいちいち出迎えに
など来ず奥の厨房からどうぞーと声をかけるだけ
店を間違えたかとおっかなびっくり厨房の前を
通り過ぎさらに曲がりくねった廊下を抜けた先に
ようやく予約していた座敷を見つける、こんな
隠れ家的構造なので多少キモオタが他人に聞かせ
られないような話題で盛り上がっても誰にも
迷惑がかからなそうな点が大変気に入った。

ちなみに料理は海鮮メインだが酒の方はなんと
持ちこみ可というので好き勝手かつ割安に飲む
ことができた。よくこんな変な店知ってたねと
聞いてみたら仕事関係で教わったという、やはり
京都で社会人やってると変な知識がついて羨ましい
なあと思った。
今度から関西でキモオタ集会をやるときは当然
俺が10年前から常連だったようなツラをして
ドヤ顔でこの店を使うことにしようと心中密かに
決意したのだった。

別の日は四条大宮というこれまた俺の感覚から
すると僻地に案内される、駅を出てすぐの所に
小料理屋のような小さな店が軒を連ねる謎の
飲み屋街があって、雰囲気的にはさながら
きれいなションベン横丁といった感じ。
数人で満席になるようなカウンター席のみの
小さなおでん屋に入る。いい感じに煮込まれた牛筋
その他のおでん種どれも美味しゅうございました。
この界隈でもう2~3軒ハシゴすりゃさぞ楽しかった
ろうなと思ったんだが俺は最初の店だけで帰ることに。
次に上洛する時の楽しみに取っとこうと思う。

金~月と遊び倒してようやく最終日、新幹線に乗る
直前まで京都駅前の喫茶店→飯屋→また喫茶店と
チョロチョロ移動しながらダベり倒す。
俺はふだん無口な性格を営んでいる、というより特定の
友人を除いた人類全般と会話するのが大嫌いなんだが、
このメンツとはいつ会っても際限なくしゃべり続けて
いられるような気がする、願わくば末永くこの友誼が
続くことを願う。

で、皆の衆と別れた後はようやくおとなしく新幹線に
乗って帰るのかと思いきや、名古屋在住の中高大と
一緒だった友人の所へ向かう。
しかし会う約束を取り付けて名古屋に着いた所で
俺の切符では途中下車ができないという衝撃の事実が
発覚する、どうも駅員の物言いは要領を得なかったん
だがようするに一般の乗車券は途中下車が可能なん
だが特急券の類はできねぇよと。
つまり京都~東京の普通乗車券プラス京都~名古屋と
名古屋~東京の特急券を買わねばならんかったという
わかるかそんなん、つうかケチくせえなあと思った。

が、しょうがないので友人に連絡して新幹線の改札内に
入場してもらうという超マヌケな失態を演じる。
ガキの頃から俺のバカっぷりに慣れている友人だから
許してもらえたんだろう、他の奴ならたぶん怒って
帰ってるよな。
で、飲み会どころかアホみたいに混雑してる待合室で
入場券の期限ギリギリの二時間にわたって立ち話という
本当にアホかと、ていうか申し訳なくて死ねる。
でも互いの近況やらクラスメイトの消息やら聞けて
よかった、今度はゆっくり駅前の店ででも飲もうと
言って別れる。
しかし名古屋駅の新幹線改札内にカフェの一つも無い
という点はむかつく、京都駅にはあるのに。

今度こそおうち帰るぞー、と新幹線に乗ろうとしたのだが
連休最終日の夕刻とあって尋常ならざる混雑。
俺はふだん旅行とかは観光シーズンなんか全く関係ない
平日にしてるので新幹線が混んでて乗れないという状況は
完全に想定外だった。何本か見送るも混雑は変わらず
やむを得ずギュウ詰めの乗降口で立ったまま東京まで
移動という荒行を強いられるハメに、万単位のカネ払って
これかよ! 責任者出てこい! ファックだぴょん!

そんなわけで楽しい旅行だったのだが最後の最後に
くらった不意討ちでヘロヘロに疲れて自宅にたどり着く。
誰だ行楽シーズンの連休中に京都まで旅行しようなんて
言い出した奴は?! 俺だ!
もう二度と盆正月GWと桜と紅葉の季節には京都なんて
行きません! 行かないんだからねっ!
特定のシーズンにばかり集中して集団で移動する日本人の
国民性だけはマジ糞だと思いました。