「中国語、何が難しい?」(1) | 100万人の中国語 

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田中則明(たなかのりあき)
小田原在住。中国語研究家。

二つの壁:「四声」と「日本語にない母音子音」

中国語は、日本人にとって、何が難しいか?


それは、


ゼロレベル(  )

初級    (ペ)

中級    (ペラ)

上級    (ペラぺ)


によって異なります。


ゼロレベルの人にとって難しいのは、

「発音」です。

上級者にとって難しいのも「発音」

です。


ですが、難しさの質が異なります。


ゼロレベルの人にとっては、

「通じさせる音」を出すこと自体が難し

です。

上級者にとっては、「漢字の読み方=

ピンイン」が分からない単語があること

で、それは、覚えて行くしかありません。


例えば、“踝” “胼胝” “倩影”“獭子”

“瓦砾”“吣出” “铡刀”“阴霾”“耷拉”

“吮吸”“旮旯儿”“黄澄澄”“黑黢黢”

“刚愎自用”“脉脉含情”等が正しく読め

るかどうかです。

上記の15の内、いくつ読めましたか?

13位は読めないと、「ペラぺ」とは言え

ません。仮にHSK、TECC、中検などで

満点をとっていても、13未満の人は、

「ペラ」としか認定されません。


それはともかく、セロレベルの人、初級

者にとって、何が難しいのでしょうか?


割と単純です。


1.四声(5つのイントネーション)

2.日本語にない音


の二つだと、私は考えています。


まず、1.ですが、


言葉というものは、霊長類、人類の

最大の習慣であり、いろんな習慣が

あるのは、どうしようもないのですが、

全く、こういう習慣は、迷惑ものです。


どうして、


 mā =ママ


 mà =ののしる


になってしまうんですか?


「ふざけるな!」と言いたくもなります。


でも、中国が標準語(普通語)として

北京語を選んでくれたお蔭で、「5つ」

で済んでいるのですよ。


もし、広東語や上海語が選ばれていた

としたら、今頃、我々は、「7つ」「8つ」

に四苦八苦していたことでしょう。


次に、2.

これは、調べてみると、なんと、


日本語に無い音=日本語のこの音かと

            想定して発音しても

            通じない音


が、ピンイン表の(     )%もあるの

です。


さあ、穴埋め問題です。

(   )を埋めてみて下さい。



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