「5S」 | 100万人の中国語 

100万人の中国語 

田中則明(たなかのりあき)
小田原在住。中国語研究家。

二つの壁:「四声」と「日本語にない母音子音」

<100万人のビジネス日本語>


ビジネス日本語を教えていて、基本単語の中に

入れてある「看板方式」や「5S」といった言葉に

ついて、その中身を説明して欲しいというリクエ

ストを受けることがしばしばあります。


いずれも、日本企業が生み出し、世界に広めた

生産性向上策を表わす言葉なのですが、「5S」

という言葉に対しては、私自身、いつも違和感を

感じています。


・・・・・・・・整理、整頓、清掃、清潔、躾・・・・・・・・・・・


何が、違和感かと言えば、「躾=しつけ=

SHITSUKE」だけが、毛色が異なっているから

です。


これだったら、「4S+1」とか、「1S(清潔)+

1S(躾)」とか、「2S」とした方がすっきりすると

思うのです。


実際、企業によっては、「躾」をやめて、「習慣

化」などとしたり、3S、4S、・・・6S、7S・・・

などといろいろと工夫されているところも多い

ようですね。


今日の授業:

受講生は、日本企業で働く韓国人とインドネ

シア人。


受講生:「SHITSUKE」って、どう書きますか?

私   :「しつけ」

受講生:漢字は?

私   :無いと思ってください。

受講生:意味は?

私   :犬にウンチする場所を教えるとか・・・、

受講生:ああ、はい、分かりました。

私   :では、社員を「しつける」を他の言葉で

     言うと?

受講生:「教育する」とか「研修する」とか・・・。

私   :正解!


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