本日は、実際にどのようなブランド戦略があるのかを見ていきます。
1.マスターブランド戦略
マスターブランド戦略とは、ブランド戦略のうち、最上位のブランド(マスターブランド)の下に複数の事業や商品・サービスを展開する戦略をいいます(Weblio 辞書)。
この戦略は、マスターブランドに集中して資本を投下でき、顧客のブランド認知も高めやすいというメリットがあります。
一方で、一部で何か不祥事などが起きた際でも、全ての事業や商品のブランドイメージが毀損されてしまうといったデメリットがあります。
2.マルチブランド戦略
マルチブランド戦略とは、同じ商品区分(製品ライン、製品カテゴリー)に複数のブランドを投入する市場戦略をいいます(同辞書)。
これは、マスターブランド戦略とは逆に、一部で不祥事等が起きた場合でも、他のブランドには影響が及びにくいというメリットがあります。
一方で、ブランドが複数に亘るため、ブランド周知にコストがかかるというデメリットがあります。
また、ブランドごとのポートフォリオが明確でないと、ブランド同士でカニバリゼーション(共食い)が発生してしまう可能性がありますので、注意が必要です。
3.サブブランド戦略
ブランドの下位に位置するブランドを設け、同ブランドの中でさらに特定要素に特化したブランドを構築する戦略をいいます(同辞書)。
これは、マスターブランド戦略とマルチブランド戦略の間をとったような戦略で、製品やサービスの特徴ごとに、サブブランドを設ける点が特徴的です。
3日間にわたり、ブランドと商標について書いてまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
私も弁理士として、ただ商標をとる手続きの代理をするだけでなく、ブランドというものをしっかり理解した上で、お客さまに効果的な商標登録やブランド形成のご提案ができたらと思っています。
今後とも、よろしくお願いいたします。
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